ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

3/7日 (下の部):滋賀県甲賀(こうか)市 土山町 瀧樹(たぎ)神社のユキワリイチゲ

2024-03-10 04:16:27 | 草花
小生にとっては久恋(きゅうれん= 久しく思い慕う、長い間あこがれる)のユキワリイチゲとの初めての対面はこの瀧樹神社境内でありました。どこで咲いているのかと探す必要もないくらい、神社南側の斜面で、すぐにこの群落に出会うことが出来ました。
ところがどちらを見てもすべての株が蕾の姿であり、花が開いているものは一つも見当たりません。日当たりの良いところに行けば花も開いているだろうと淡い期待を寄せながら斜面に沿ってスロープを下りていきます。
野洲川の川原状のところに降り立つと、そこは平地であり畑地になっていました。畑の中に男の人が居り、その方がこの瀧樹神社の宮司さんでした。
その方に挨拶をして、小生がこの場所で咲くというユキワリイチゲを見るために愛知県から来たことを話しながら、ユキワリイチゲのことについていろいろ聞いたところ、この草についていくつか新しいことを知ることが出来ました。
その1:この場所では今もたくさん株があるが、最盛期には今の5倍以上あり、この地方ではこの場所以外多くの場所で咲いていたこと。
その2:ここのものは植栽ではなくてすべて自生のものであること。
その3:株数の激減の原因は踏み荒らしや、掘って持ち帰られる事例が多かったこと。
その4:現在はすべて蕾状態であるが、今年はすでにたくさんの花が全開した日があったこと。
その5:花が開くのは日差しのほかに温度が関係していて、この日、皆蕾なのは温度が低いからだろうということ。
その6:葉裏はきれいな紫色であるということ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・などを教えていただきました。
見るものすべてが蕾である。・・・・・何万・何千とあるうちの一株くらいは花開いているものもあるかもしれない。
宮司さんとお別れしてから、そんなことを思いながらぐるっと巡回していきます。

ユキワリイチゲ(雪割一華)の様々な姿 ↓
























紫色の葉裏 ↓




ヒメオドリコソウ ↓


渇仰していたユキワリイチゲの優美な姿の群舞には出会えませんでしたが、ものの証拠としては十分に目標を達することが出来、ある程度の満足感を持って帰途に就きます。
帰りの道は往路をなぞることにしました。

JRの近江長岡駅付近から眺めた伊吹山は雪がほとんどなくて、随分あっさりした姿でした。
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3/7日 上の部:「青春18きっぷ」を使って日帰り旅 滋賀県甲賀(こうか)市土山町の瀧樹(たぎ)神社まで。

2024-03-09 04:11:20 | 草花
「トホホ・・・・・」と落胆するような失敗からこの日帰り長旅は始まってしまいました。
朝一番の下り電車に乗るべく、それなりに早起きして、時間通りに家を出て、駅まで行きましたが、そこで小用を足しているうちに
電車に乗り遅れてしまいました。
本来は 当駅から→名古屋駅→亀山駅→柘植駅→貴生川駅までJRの主に関西線を乗り継いで約3時間半の旅のはずでした。
しかし、のっけから計画が狂ってしまいました。
気を取り直して、駅のベンチに座り、最近購入したばかりのスマホを取り出して、次善の策を模索します。
候補として挙げられたのは:当駅→岐阜駅→大垣駅→米原駅→草津駅→貴生川駅という、主に東海道本線を乗り継いでいくプランでした。
これですと出発時間こそ30分遅れになりますが、貴生川駅から乗っていくバスは本来の計画と同じ時間になります。
つまり、時間の遅れを挽回できてしまうわけです。まさに東海道本線様々と言うことになります。
出だしに思わぬつまずきがありましたが、貴生川駅について甲賀市のコミュニティバスに乗り込んだ時には失地回復していたわけです。
バスに揺られて22分、目的の地に降り立つことが出来たのは、家を出てから実に4時間後のことになります。

申し遅れていましたが、この地に来たのは滋賀県以西にしか咲かないという「ユキワリイチゲ」の自生地に来て、その花を
見たかったからで、今回はただ一つのその目的のためにだけ片道4時間をかけてやってきたのです。
その花の姿は翌日の「下の部」でレポートすることにいたします。 この「上の部」ではそこまでの景色などを少々。
場所 ↓

滋賀県甲賀市土山町の瀧樹(たぎ)神社は地図の中央、(薄くて恐縮ですが)、花のマークのところにあります。


青春18きっぷ ↓

先日富士山を見るために、4人で使った残りが一回分だけあり、それを使いました。



伊吹山 ↓

大垣駅付近から見た伊吹山です。この冬は随分雪が少ないようです。


関ヶ原付近 ↓

ぼんやりしていて、合戦場の核心部から離れた場所を撮ってしまいました。


年配者3人連れ ↓

この男性2プラス女性1のパーティは家康の伊賀越え(明智光秀の反乱後、家康が領地の三河まで逃走した)ルートを探勝する方たちでした。



近江長岡付近から見た伊吹山 ↓

JR東海道本線からではこのあたりが一番全体像を見られる場所ではないでしょうか。雪が本当に少ない。



JR往路の旅が終わり、こんどはバスで ↓

甲賀市のコミュニティバスに揺られて土山町の最寄りバス停に降り立ちました。ここは国道一号線が通っています。
周りには茶畑があり、「土山茶」という表示看板もありました。



バス停 ↓

朝早くに出たので小腹がすき、ここでちょこっと腹に詰めます。



瀧樹神社の案内看板 ↓




神社の境内へ ↓

鳥居の前で一礼してから入っていきます。



参道 ↓

参道にたくさんの石灯籠が並び、あたりには杉の古木が並んでいて、なかなか神寂びた雰囲気に包まれています。



本殿 ↓

これから境内の花を見せていただきますので、丁重にお参りしておきます。



扁額 ↓




由緒など ↓




野洲(やず)川 ↓

護岸工事中でした。 以下↓ の記述はネットからのコピペです。
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3/3日 浜石岳(3の3:最終記事)帰り道で、ますます良くなる富士山の眺め 桜エビかき揚げなど

2024-03-07 04:39:07 | 草花
食いしん坊のこの4人連れは浜石岳の頂上から、由比名物の「桜エビのかき揚げ」を食べさせてくれるお店に予約の確認をしておきました。
そのために山頂で食べる昼食を少し軽めにするほどの拘り様ですから、相当なものですね。
しかし、由比駅前のそのお店はメニューから「桜エビのかき揚げ丼」を外していました。
そこで「桜エビのかき揚げ定食」を頼んでおきました。桜エビのかき揚げが3つと桜エビの佃煮、そしてシラスの釜揚げ、そしてご飯と
みそ汁がついた構成?でしたがこの土地ならではのなかなかのものでした。(もう少しお腹を空かして置けば良かった。)
この山行最後のレポートになります。

フキノトウ ↓

野外センターの少し先からは、朝にタクシーで上って来た車道を今度は歩いて下りていきます。道端でフキノトウの花を見つけました。



ヒサカキの蕾 ↓

ヒサカキの木に蕾がたくさんついていますが、まだあの独特の臭いを放つ花は咲いていません。



車道歩き ↓

かなり斜度のきつい道を「タクシーが良く上がって来たものだ。」…と思いながら下って行きます。
FJさんのご主人は最後尾を歩いていますが、体調不良に小生がまだ気づいていなくて、ご迷惑をお掛けしてしまいました。



青い海 ↓

駿河湾の海は多少波頭が立って見えていますが、群青色の素晴らしい景色になっています。



途中から見た富士山 ↓

木々の間から時折富士山が姿を見せてサービスしてくれますので、嬉しさのあまり、その都度カメラを向けます、



駿河湾の向こうに天城山 ↓

相変わらずきれいな駿河湾の海面のその先には伊豆半島の天城山が霞んで見えています。



愛鷹連峰 ↓

カメラを天城山方面から左に振って富士山の間近には愛鷹連峰が見えてきました。浜石岳の山頂からは雲に邪魔されていた眺めです。



再び富士山 ↓

時間の経過とともにどんどん眺めが優れて来るようです。道の途中ですので必ず手前に邪魔なものが出ては来ますが。



ミカン畑 ↓

ミカン畑が多く出てきて、人家が近づいてきます。


人家の多く集まる場所に ↓

ここまで降りて来ると、これで山とはお別れです。橋の手前に無人販売所があり、ここで柑橘類を販売していました。
FJ奥様がそこに立ち寄り購入。あとで分けていただきましたが、新鮮で、とても美味でした。(予想外の甘さ)



お世話になった浜石岳 ↓

先ほどまであそこの頂上で富士山と対面していたのでした。様々な富士山の顔を垣間見ることが出来ました。


そして駅前のお食事処に到着。お約束の桜エビかき揚げ定食にありつきます。

定食を賞味したあとで、店内でこんなものを見つけました。 ↓

定食の写真は撮り忘れました。(それだけせっついて食べていたことでしょうか?)
店内に貼ってあったこのお札は一体何でしょうか?
店の方に伺ったところ「サムハラ」と読んで、どうやら神社のお札のようです。
興味のある方はネット上で「サムハラ」でググってみてください。



由比駅 ↓

話に花が咲いて、電車の時間も忘れてしまうほどでしたが、お店の方にそのことを言って頂き助かりました。



富士山とお別れ ↓

由比駅のホームを跨ぐ通路からも富士山が見えていました。下に来た電車に乗って家路につきます。
この山旅では他の方のご好意に助けられた部分もありました。そして全員が元気に戻って来られたことに安堵しています。
特に岐阜県恵那市から遠来の”滝見さん”とFJさんご夫妻には相当厳しいスケジュールとなってしまいましたが、なんとか無事に
旅が帰結したことをありがたく思いながらこのレポートを結ばせて頂きます。
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3/3日 浜石岳 山頂から”ご機嫌ななめ”気味の富士山の様々な表情を見る 浜石岳(3の2) 

2024-03-06 05:15:38 | 草花
前記事で「あっ!!・・・と驚く」ことになるはずのところが、残念ながらそうにはなりませんでした。
同行のお三方に秘していたこととは以下の記述のような眺めだったのです。: 
浜石岳の山頂は草原のようなところで、それがドーム状に丸くなっています。
登山道はそれに対してまっすぐに(直登)歩くわけです。
そして、秘していたことはそのドームの向こう側に富士山があることで、一歩一歩を踏み出すごとに富士山の姿がせり
上がって見えて来るはずのところでした。 その過程で「あっ!!・・・と驚く」ことになるはずでした。
しかし、せっかくタクシーを使って時間を短縮して歩いてきたにもかかわらず、肝心の富士山は「ご機嫌ななめ」気味で、
すれ違った頂上から下りてきたパーティーの方からは「早く行かないと富士山が雲に隠れてしまう・・・」と急かされて
いました。
案の定 浜石山頂のドームに近づいても富士山のせり上がってくる感動の光景の代わりに雲だけが見えてきました。
下の画は山頂を辞して、帰りの”下り初め”で浜石岳の山頂を振り返って撮った、せり下がっていく富士山 ↓

この画では真ん中の真っ白いものが富士山の山頂部分です。

タクシーを下りた野外センターから歩き始めて約50分の.登りの後に、浜石岳の山頂に着きました。

浜石岳の山頂 ↓

ご機嫌のすぐれない富士山様が背後に写っています。



引き寄せて ↓

左側から雲がどんどん攻めてきます。


山頂部分だけ ↓

雲の流れに一喜一憂させられています。

腐っても曇っても富士山様 ↓ ↓



富士山様のご機嫌を、山頂に居る皆が伺っています。 富士山様にしてみれば「な~にね、雲と遊んでいるのさサ」といった
ところかも知れませんが、気の短めの小生は、早めの山頂撤退を考えてしまいました。
ところが他のお三方は未だ雲の撤去に望みを繋いでいる様子で、とても名残惜しそうです。
そんなこんなで山頂にもうしばらく居続けることになりました。



駿河湾方面 ↓

山頂滞在中にあたりの景色を撮り収めます。こちらは蒲原・富士市方面と駿河湾です。



白根三山 ↓

南アルプスの北部に位置する雪嶺が見えています。

写真部分をカシバードで描画 ↓

これで、見えている峰々の名前を見つけてあげられました。


南アルプス中南部の重鎮たち ↓


それをカシバードで描画 ↓

重鎮たちの名前を探し出せました。



そうこうしているうちに・・・・・・
なんと、なんと富士山様のご機嫌が良くなり始めました。 ↓ ↓



これは小生にとってはとてもうれしい”誤算”でした。なにごとも試してみる価値があるものですね。
この場合は「待てば芙蓉の日和あり。」・・・とでもしておきましょう。芙蓉(芙蓉の峰)とは富士山の雅称でもあります。
この眺めを存分に堪能して山頂を辞することになりましたが、この山頂は随分賑やかで、中にはロシアから来たという
若い女性のグループもありました。


下山に掛かります。


下山路で見たクモキリソウ属の株 ↓

葉の間に花の蕾を宿していたようでした。



再び舞い戻った野外センターで :
馬酔木(アセビ) ↓

花が綻び始めています。


そして今度こそ胸のすく・・・ ↓

「芙蓉の峰」の姿が見えています。
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3/3日 一年半ぶりの山歩き 手始め・足始めにまずは富士山観望から  浜石岳(3の1)

2024-03-05 04:52:33 | 草花
恵那市在住の「滝見さん」と恵那山の神坂峠(みさかとうげ)の無人小屋に一泊し、翌日は夕森公園内の竜神の滝で滝見をしたのが2022年8月23日のことで、小生はそれを限りとして「山止め」をしていました。
それから一年半以上も山に入らない日が続いていました。
家の建て替え、往・復行った家移りも済み、入居後5か月経ち、やっとのことで落ち着きが出て来ましたので、止めていた山歩きを再開することにしました。
「山始め」の端緒は一年半前の「山止め」となった山行の同行者である、「滝見さん」と一緒での「山始め」でなければなりません。
行き先を富士山至近の浜石岳に定めて「滝見さん」にお誘いの連絡を入れると、お仲間のFJさんご夫妻も参加希望との嬉しい返事を頂き、この日の来るのを、(それこそ首を長くして)待っていました。

徒歩区間の地図 ↓

由比駅から徒歩で浜石岳を往復するつもりでしたが、電車の都合で、往きはタクシーで山頂近くまで行き、時間の短縮を図りました。
この赤線は下山に足で稼いだ徒歩区間です。



早朝に集合 ↓

行程の関係で、早朝に我が家に集合ということになり、長い一日が始まります。この日の天気は悪くはなさそうです。
午前5時40分頃には我が家の車置き場に皆さんが集結しました。下弦側のこの時の月齢は21.9。



JR東海道本線駅のホーム ↓

今回は「青春18きっぷ」にて由比駅まで往復します。朝一番の電車が入ってくるホームで待ちます。
FJさんご夫婦とは初対面でしたが、同じ目的での行動ということで、全く違和感なく、空気か水のようにお互いがごく自然に
接しあいます。この雰囲気は始めからお別れするまでの間、当たり前のように保たれていました。



車窓から見た富士山(前記事にて既出) ↓

道中の電車内では話が弾み、片道に約3時間半かかる道のりも実にあっさり進み、話が途切れたのは待望の富士山が見えたこの時くらいなもの
だったのではないでしょうか。



由比駅到着 ↓

由比駅には午前9時半少し前につきました。駅前にタクシーを予約していて、それに乗って標高707メートルある浜石岳の550
メートルほどの高さにある浜石野外センターまで行きます。
これは移ろいやすい山の天気を想定して、午前中の少しでも早い時間に山頂に立っておきたいからです。



浜石野外センター ↓

野外センターでタクシーを降りて、小用を済ませておきます。ここからは標高差150メートルの登り道が待っています。



野外センターからの眺望 ↓ ↓ ↓





野外センターの展望箇所からは待望の富士山の素晴らしい眺望がありました。(一番目の画)
そして駿河湾沿いの蒲原・富士市方面(二番目の画)
駿河湾の向こうには伊豆半島の天城山脈も薄く見えています(三番目の画)

ここから小一時間かけて標高差150メートルを登っていきます。 出発は午前10時頃でした。


梅 ↓

日本には自生の梅は無いようですから、山道沿いのこの梅の木も誰かが植えたものでしょうね。



フユイチゴ ↓

日の差していない木陰で実をつけた冬イチゴを見つけました。量が少なすぎて、とてもこれでジャムを作ろうとは思いませんね。



アオキ ↓

実をつけたアオキを見つけました。この後、この木の群生個所も通ります。この木は暖地性で、内陸部の寒いところでは
見かけないようです。



木の根の道 ↓

木の根が露出した箇所がありました。木に気の毒ですので、なるべくそれを踏まないような道を選んで進みます。



山頂のすぐ手前 ↓

この山に入る前に、他の3人に黙っていたことがありました。そのことを「あっ!!・・・と驚くこと」としか表現しておきませんでした。
他のお三方は「それって何のこと?」と思っていたことでしょうが、小生は(意地悪してではなくて)その理由を秘していました。
その理由とは・・・・・・・・・。  じつは「あっ!!・・・と驚くこと」には至らなかったのですが、それはこのあとで・・・・・
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