ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

6/18日 白山釈迦新道歩き その7(最終記事):「もうこれ以上は無理・・・」、標高2200m付近から引き返す。

2016-06-30 07:02:19 | 草花
朝の5時少し前から歩き出して、7時間以上経ち、昼の12時を過ぎてしまいました。
暑くて、疲れて、もうこれ以上は進まない方が良いと判断して、標高2200メートルくらいのところから引き返すことにしました。
今回は大汗を搔き、身体から出た塩分を補うことなしに歩いています。小生的にはこれもキツイことでした。 栄養分は足りているのですが、塩が足りないと感じ始めました。

なお、ここまでの道筋で、体力不足と動体視力の減退によって、相当花の見落としがありました。
このことは、その翌日に同じコースを歩いた、京都の山ちゃんの山行記ブロを見て思い知りました。
小生の見落とした花については山大好きの山ちゃんのページを参考になさってください。

おさらい的になりますが、復路で見た花などを挙げて今山行の最終記事といたします。
ハクサンチドリ ↓





この山の名前を冠しているだけにこの野生ランの出現頻度は抜群でした。数多く出てくるだけに、変わり者も混じっています。白花は珍しいと思いました。



コバイケイソウ ↓

これはコバイケイソウの”教科書的な”姿だと思いました。



キヌガサソウ ↓

この花を見ると必ず、「♪やっしょ まかしょ シャンシャンシャン・・・♪」が頭の中でこだまします。



ニッコウキスゲ ↓

別名ゼンテイカですがその名前の由来は、日光の戦場ヶ原を中禅寺の庭に見立て、そこに咲く花ということで禅庭花(ゼンテイカ)と言うことのようですが、小生はここ白山の禅定道が由来だと思っていました。
まだ花には早かったですが、もう少しすれば一面に咲くのでしょうね。



シナノキンバイ ↓



これも比較的大粒の花をつけます。



ミヤマタンポポか? ↓

これは引き返し地点付近で見ました。




シナノキンバイの花園 ↓

この場所で、花を踏まないように気をつけながら、昼食タイムにしました。翌日にここを歩く山ちゃんに電話を入れたところ、立派につながります。



ミヤマカラマツ ↓

山を下りていますので、今一度花に向き合っておきます。



ハイマツ ↓

比較的北部に位置するこの山域では森林限界が低いところにあるようで、ハイマツも出てきていたのですね。
そんなことにも気づかずに登って来ていたのでした。 ナ・サ・ケ・ナ・イ・!



キヌガサソウ ↓

この群生も下りの山道で気づきました。



ムカゴトラノオ ↓

これも群生していて、こんな密生は初めて見るものでした。



タカネザクラ ↓

ここですれ違ったパーティーと立ち話をします。その頭の上に桜がまばらに咲いていました。



振り返る ↓

下って来た道を振り返ります。 空模様が怪しくなっていますが、これから後も雨粒は落ちて来ませんでした。



ダケカンバ林 ↓

樹林帯に入っていきます。始めはダケカンバと背丈の低い針葉樹が出て来ます。



下山 ↓

山の取り付き口まで下りてきて、ここでも小腹に詰めます。
林道歩きをしていくと、トラックが止まり、「乗っていかないか?」と誘ってくれます。
ご厚意を感謝してお断りします。
しばらく歩くとまた別のトラックが止まり、同じように誘ってくれます。他人の好意を無駄にするのも申し訳なく感じて、今度は荷台に乗せてもらいました。



歩行数 ↓

車で走ると、すぐに自分が駐車した場所につきます。トラックの方に感謝をしてお別れしました。
歩行数はかなり伸びていましたが、それよりも脚力の低下が思いのほかに酷かったことを実感した一日でした。   
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6/18日 白山釈迦新道歩き その6:亜高山帯の稜線歩きで、草花や山岳景観を楽しむ

2016-06-29 07:11:18 | 草花
これから歩く尾根道は釈迦岳からいったん下り、そして再び高度を回復していきますが、今回は稜線上の鞍部を下って登る途中までの約1km区間で次々に現れてくる草花の様子や、梅雨の晴れ間に見える近場の山岳景観をレポートしていきます。

タテヤマスゲか? ↓

ムカゴトラノオかと思って、近づいてカメラを構えるとどうも様子が違います。これはスゲの仲間のようです。近いものではタテヤマスゲあたりかな?と感じました。



オオカサモチ ↓

大型の草でしたが、まだ花の初期の段階ですね。オオカサモチではないでしょうか。



四塚山と七倉山 ↓


カシバードで確認 ↓

行く手の山を確認します。元気が残っていればあの七倉山まで足を延ばす予定でしたが、足が遅くて、とてもあそこまではいけないようです。



オオカメノキ ↓

標高が2000mの場所でもまだこの木を見ます。



ミヤマキンポウゲ ↓

ミヤマキンポウゲの群生に迎えてもらいます。



ハクサンチドリ ↓

ここでは贅沢にも野生ランが群生しています。

近写 ↓

流石は白山ですね。この山の名前を冠した野生ランのハクサンチドリが群れているのですから。



ムカゴトラノオ ↓

ムカゴトラノオも群生しています。凄いですね!



アカモノ ↓

出てくる花は群生です。魅せますね。(これは草ではなくて木本です。)



リュウキンカ ↓

尾根の左手に沢があります。そこに寄り道して水を頂きました。沢筋ですので、その環境に適した花も出て来ました。



ミズバショウ ↓



下の方で見た水芭蕉とは一味違って、高度が上がり、随分小型になっていましたが、ここでは花(の苞)が残っていました。



キヌガサソウ ↓



やや湿性の場所でキヌガサソウも出て来ました。



ハクサンハタザオか? ↓

見た時にはタチカメバソウか?と思いましたが、違っていて、十字花のようです。アブラナ科のハタザオのようですね。 この山の名を冠するハクサンハタザオとなるのでしょうか?



サンカヨウ ↓

花にはやや遅いようですが、これも湿地を好むサンカヨウも見えました。




グンナイフウロ ↓

この辺の高度になりますと、これは高山型のタカネグンナイフウロとなるのでしょうか。
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6/18日 白山釈迦新道歩き その5:釈迦岳前峰から釈迦岳まで ハクサンコザクラやミヤマキンポウゲなど。

2016-06-28 07:06:28 | 草花
今回の記事では釈迦岳前峰から釈迦岳までの、ほんの300メートル弱しかない区間のレポートになります。

山の端に来て、峰から峰へ移動する道筋で見かける光景を見ていただきますが、この日は入山者が多くて、そのすべてに追い抜かされていきます。

そんな日ですので、熊さんに出逢う心配がなくて有り難いのですが、追い抜く人たちの大多数の人はリュックにクマ除けの鈴をつけていて、それがちゃらちゃら鳴り、そのことを気にし出すと、これが結構煩わしいのです。

その代わり復路では人に出逢わなくなりましたので、静かに歩ける分だけ、熊との遭遇の危険が出てきて緊張しながら下ることになるのですが・・・・。

釈迦岳前峰 ↓

釈迦岳前峰は通り道でありますので、それなりの賑わいがあります。




釈迦岳 ↓

それに対して釈迦岳の本峰の方は通り道から外れていますので、どうなっているのか?
そこに向かって歩くことになります。



黄色いスミレ ↓

区別の難しい、高地性の黄色いスミレが出て来ました。候補がたくさんあるので、黄色いスミレとだけしておきます。



ミツバオウレンの群生 ↓

このあたりからミツバオウレンがちょこちょこ出て来ますが、ここでは群れていました。
真ん中付近にコイワカガミのピンクの花を囲んでいます。

釈迦岳の分岐点 ↓

釈迦岳の山頂まで行ける分岐点に来ました。真っ直ぐ行けば山頂を迂回した登山道となりますが、初めて歩く道ですので、山頂まで行ってみることにしました。



雪の融け残り ↓

山頂に通じると思っていた道を途中でどうやら取り違えたようでした。それはこの雪に気を取られたのか、それとも道端の花に気が行ってしまったからなのか。



ショウジョウバカマ ↓

道端に背丈が小さくて、きれいな色で咲くショウジョウバカマを見ました。



花畑 ↓

突き当りの斜面が小さな規模の花園になっています。



ハクサンコザクラ ↓



そこに近づくと、それはハクサンコザクラのお花畑でした。今回はこの花に、この場所でのみ出逢いました。



笹藪 ↓

山頂目指して歩くうちに行く手を笹藪に阻まれてしまいました。ここは三河の山と同じように藪漕ぎをして強行突破します。



釈迦岳山頂 ↓

釈迦岳の本峰は誰も人が居なくて、寂しいような場所でした。



大汝・御前峰 ↓

釈迦岳の山頂からは前峰の時と同様に大汝・御前峰方面が見えます。



ミヤマキンポウゲ ↓

山頂を辞して登山道に復します。道沿いにミヤマキンポウゲが出て来ました。



山上の池 ↓

登山道沿いのほぼ山頂直下に小さな池がありました。まだ雪も残っています。



ヨツバシオガマ ↓

池畔にヨツバシオガマがありましたが、まだ花は見えていません。



オオバミゾホオズキ ↓

こちらはオオバミゾホオズキですね。



ミヤマカラマツ ↓

道筋で蕾は見てきましたが、ここではミヤマカラマツに花が来ています。
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6/18日 白山釈迦新道歩き その4:標高1600メートルから2000メートルあたり迄、亜高山帯を行く。

2016-06-27 07:21:46 | 草花
花の終わったミズバショウを見たあたりからブナの木の出現は終わり、かわって針葉樹やダケカンバが出てくるようになります。
林相は広葉樹林から亜高山帯に変わってきたことを実感できます。
景色もだんだん遠くを見通せるようになって、高度感が増して来ます。
そして、道端には亜高山帯に特有の植物がどんどん現れて来ます。
この記事では標高1600メートルから2020メートルの釈迦岳前峰に至るまでのレポートとなります。

別山方面 ↓

周りの樹木の背丈が低くなり始めると、遠くの見通しも向上します。木々の切れ目から白山の南北に連なる峰の中では比較的南側に位置する別山が見えてきました。



ダケカンバ ↓

樹木はブナが終わり、ダケカンバが出てきています。始めのうちは背丈が高くて、高度が上がるにつれて樹高は低くなってきます。



ハクサンチドリ ↓

この山の名前を冠した野生ランが出て来ました。最初は他の草草の中に混じって咲いています。



ミヤマキンポウゲ ↓

ミヤマキンポウゲは草丈が高いかな?と感じましたが、これも次第に小さくなっていきます。



オオカメノキ ↓

オオカメノキはもう実になっていますが、後になって花を見ることになりました。



柳の一種 ↓

柳の種類もおろそかにはできません。高山帯にまで進出するくらいですから、亜高山帯でも当然顔を出してきます。



ナナカマド ↓

これは”タカネ”も”ウラジロ”もつかないナナカマドだと思います。



ハクサンチドリ ↓

また、ハクサンチドリを見ます。初めて歩く道ですので、この野生ランを見るたびに、喜んでいますが、このあとも実に頻繁に姿を現してきました。



イワナシ ↓

ここで見たイワナシもすでに花が終わり、実をつけています。



ミツバオウレン ↓

これは普通のミツバオウレンではないでしょうか、この山域では「ミツバノバイカオウレン」という花があるようですが、それには出会えなかったようです。(或いは見落としか)



オオカメノキ ↓

高度が上がってきたことによって、先ほど実になっていたものが、花の残る状態になってきました。



ベニバナイチゴ ↓

こちらは大袈裟な花が咲き、比較的粒の大きなイチゴを生らせますが、たいして美味しいものではありません。



別山と三の峰 ↓

別山の右側の稜線上のコブは三の峰だと思います。



ツマトリソウ ↓

ツマトリソウが出て来ました。聞くところによると、この花の花びらの基本的な数は”7”枚だそうですが、これもそれ以後も8枚の花が良く出て来ました。



コイワカガミ ↓

こういう花は高山植物帯の常連かと思っていましたが、2000mに届かないようなところから出て来ます。
小生の勘違いでしたでしょうか。



雪の渓 ↓

行く手の左側には雪の渓が見えています。きっと今年は雪解けが早くて、渓谷の雪幅が随分細くなっているのでしょうね。


ツマトリソウ ↓

ツマトリソウの群生だってあります。この山は凄いな・・・と思い直しています。


大汝・御前峰方面 ↓

標高が2000mを超えたところで、釈迦岳前峰の道標の杭が打ってあります。ここから白山の核心部が見えていました。



カシバードで確認 ↓

それをカシバードで山名確認します。なお、剣ヶ峰の名前が出ていますが、実際には手前の山稜に隠れて見えてはいません。もしも手前の山稜が無ければこの位置にある・・・という一つの指標として、カシバードで描画したものです。
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6/18日 白山釈迦新道歩き その3:山道に入り、ブナの中を歩く。フタリシズカから水芭蕉まで

2016-06-26 06:45:52 | 草花
二本目の林道歩きが終わり、いよいよ山道に入ります。
植物の垂直分布的には広葉樹林帯歩きということになりますが、最初に出てくる林相はブナの林からでした。
山道の登りはじめの標高は約1100mほどで、今回の記事末尾の水芭蕉の出たところでは標高1600m弱でしたが、その間のレポートとなります。

ブナ ↓

山道に入ると早速ブナの大きな木が出て来ました。



ギンラン ↓

道端にギンランにしては花付きの悪いのが出て来ました。花の様子が違いますので他の種類のランかとも思いましたが、やはり、ギンランでしょうね。



フタリシズカ ↓

今度はお約束の姿でフタリシズカが出て来ました。



ブナの木立 ↓

ブナの大木が立ち並ぶ中を進んでいきます。熊さんが出てこなければよいのですが・・・・・



ウド ↓

こんな標高の場所でもまだウドがあります。



タニウツギ ↓

今度のタニウツギは花がまだ新しいですね。



エンレイソウ ↓

今回見たのはこのエンレイソウのみで、ミヤマエンレイソウは見ませんでした。



ズダヤクシュ ↓

ズダヤクシュも出てきて、やや湿った感じのところを進んでいきます。



ニワトコ ↓

いつも感じることですが、この低木は平地から標高2000mに届くところまで広く分布しますね。



水場 ↓

この水場は往きには使いませんでしたが、復路ではお世話になりました。



ツクバネソウ ↓




ショウジョウバカマ ↓

ショウジョウバカマは花が終わっていましたが、これも垂直分布の広いものですから、この後、可憐な花を見せてくれます。



マイヅルソウ ↓

マイヅルソウも葉だけのものが盛んに出てきていましたが、ここに至り、やっと花がついてきました。



アカモノ ↓

別名はイワハゼでしたか、これからあとどんどん出てきていました。



ゴゼンタチバナ ↓

マイヅルソウを見るようになると、この花も必ず見るようになります。



「ユキザサ」 ↓

「ユキザサ」も何種類か出て来ますが、鉤括弧付きとしておいて厳密な区分はしないでおきます。



ギンリョウソウ ↓

ギンリョウソウも咲き始めのものから、旬のものまで時々現れます。



ミズバショウ ↓

道端に花の終わったミズバショが出て来ました。これから後、どこで花が見られるのか楽しみにしていきます。
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