ぶちょうほうの画(え)日記(一語一画(え))

亭主「ぶちょうほう」の身の周りのいろいろな風物を「画(え)日記」ふうに綴っています。

アオギリの種子、夕方から咲き出すユウスゲ、とカラスウリ

2018-07-31 10:27:34 | 草花
ネットの友達(多摩NTの住人さん)のところでアオギリの記事があり、それに後押ししてもらう形になりましたが、近所にあるアオギリの木を見に行ってきました。



既に若い種子が出来ていて、特徴ある姿になっていました。

アオギリは大陸原産ですが、沖縄や奄美大島では自生があるようです。
種は薬用に使われていたようです。 アオギリを漢字では「梧桐」と書きます。
「梧桐」と書いた時に思い出すのは俳人の河東碧梧桐の名前ですね。

♪馬方の喧嘩も果てて蚊遣かな♪・・・という句を思い出しますが、”馬方”も”蚊遣”も遠い記憶になりつつあります。
小生が子供の頃には未だ馬方が居て、その馬車に乗せていただいたこともあります。
我家では蚊遣としての渦巻き型蚊取り線香は今でも時々点しますが、主流は蒸発式の電気製品に変わっています。



ユウスゲ ↓



ユウスゲは小生にとってはこだわりの花で、野生のユウスゲから種を頂いてきて、庭に蒔き、実生から栽培しています。
花は一夜花で、夕方から咲き出して、翌日の朝には萎んでしまいます。
今年の咲き始めは7月の18日でしたが、毎晩花を何輪咲かせるか、記録をとっていますが、7月30日までにすでに34輪咲いてきました。
昨年は合計で110輪でしたが、今年はその記録を破る可能性もあります。
昨晩などはこの画のように7輪も咲いていました。



カラスウリ ↓





カラスウリも上出の友達のところで、或る”実験”をしたものを読み、それに倣ったものです。
正午過ぎに、カラスウリの自生地に行き、そこで今晩咲くであろう蕾を採取してきました。
これを水を張ったコップに入れ、家の中で電気を点さない場所に置いて、夕方まで待ちます。
あたりがすっかり暗くなった頃に花を見ると、上のような姿になっていました。

なお、花の蕾を採取するときには、茎ごと切断した方が花の開き方は良いようで、花の部分だけを切り取ったものでは花の開き方に差が出ていました。

その他に挿し水には少量の砂糖を入れておきました。


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来るのが早すぎた!オオキツネノカミソリは咲いていなかった。(下段):珍しい欅(けやき)の森を見てから井山に行って見る。

2018-07-30 08:42:13 | 草花
前の記事で記述したように、オオキツネノカミソリの花を見ることを主目的としてやってきたのですが、それには一か月ほど早すぎたのです。しかし、そこにはまた別の注目に値する景色がありました。
それはオオキツネノカミソリが咲くはずの斜面に欅(ケヤキ)の木がたくさんあったからでした。
普段、山を歩いて欅の木はあまり見ないのですが、ここではたくさんの欅の木が林立しています。
これは、人手で植えたものに違いないと感じました。
その場所に近づくと看板があり、それを読んで、この欅の林が、あとからできたものであることが判明しました。
今から150年ほど前に長野県の諏訪大社の境内に生えていた欅の苗木を130本ほど持ち帰り、ここに植えたそうです。
それが育ってこういう景観を作っていたのでした。なお、欅の木は槻の木で、神のよりしろであるということです。

林間の山道 ↓

林間の道をなおも進みます。



赤味を帯びた肌のカエル ↓

道の端で、何か小さいものがピョコタンと動きました。それを探すと小さなカエルでした。



東屋 ↓

林間に東屋が見えて来ました。その先にオオキツネノカミソリの群生地があります。


東屋に近づきます。この建物は通り抜け出来ました。



オオキツネノカミソリの咲くはずの斜面 ↓

この斜面を埋め尽くすようにして、オオキツネノカミソリが咲くはずですが季節が早すぎて、花も草もまだ見えません。



欅の森 ↓



明治の初めにここの地元の人が長野県の諏訪大社に行った目的は、地元の稲武町稲橋地内に八幡神社を建てることになり、それを諏訪神社の宮大工に頼みに行ったということでした。
その諏訪大社境内の欅の苗木がここで育ち、150年経って、壮観を作っているというのも重みのある話ですね。



トチバニンジン ↓



欅の森で景観を楽しんでから、もと来た道を引き返します。足元に、来るときには気づかなかった、トチバニンジンが出てきました。



下りの沢沿いの道 ↓






ホタルブクロ ↓

山道を歩き終わり、車を置いたところまで車道歩きをしていた時に、道端で、ホタルブクロを見つけました。



折角ですので、車で、井山の山頂に行くことにしました。



井山 ↓



井山は山頂部がなだらかな草原状になっていますが、それでも標高が1195mもあります。
これだけの標高を持っていますので、ここからの眺望もなかなかのものがあり、富士山、木曽御嶽、恵那山、南アルプス、中央アルプスや白山の眺めが得られるところになっています。
しかし、この日は来る時間が遅かったので、見通しはほとんど無いと言っても良いくらいでした。



風力発電 ↓

山頂部に風力発電用の大きなプロペラが3基据えられています。(背後の山は天狗棚)



近くの山並み ↓

かすんだ中に奥三河の山がぼんやりと見えています。



カシバードで確認 ↓







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早とちりの巻(上段):オオキツネノカミソリを見に行きましたが、早すぎて、全く見ることができませんでした。

2018-07-29 17:40:17 | 草花
超変則移動をした台風12号が、いつもとは違い、西に去った後も不安定な天気がやってきていますが、皆様のところでは台風の影響は如何でしたでしょうか。
小生のところでは、屋外に出ていた小物に影響が出ましたが、まずまず無難に済み、ほっとしています。

先日、ネットの友達(=多摩NTの住人様)
のところでキツネノカミソリの記事が出ていて、その件で確認しておきたい項目が出来ましたので、山の神様とともに山に入ってきました。

それはキツネノカミソリではなくて”オオキツネノカミソリ”を見に行ったのですが、花の時季を取り違えて、そこに行くのが早すぎ、花はおろか葉さえも見ることができませんでた。

キツネノカミソリの花の時季と、オオキツネノカミソリの花とでは、咲く時季が随分違うようですね。
或いは、やや標高の高い所でしたので、それも花の時季に影響していたのかもしれません。

入口 ↓

入口の看板には花の見頃が「8月中旬から下旬」とちゃんと書いてありましたが、”熊の目撃情報”に気を取られていました。



浅い小さい沢 ↓

道沿いに小さい沢がありますが、水がちょろちょろと流れているといった程度です。



オタカラコウか? ↓



たしかこれはオタカラコウだったような気がします。まだ花が咲いていないので、メタカラコウと区別できませんが・・・・



ヤマアジサイ ↓

色の乏しい感じのヤマアジサイが見えます。



小さい沢 ↓

か細い流れですが、道の隣に水があるということは、こういう暑熱の時期の山歩きでは、とても安心できます。



林間の山道 ↓

林が影を作ってくれますので、暑い中ではありますが、気分的には涼しく歩けています。



ヤマトウバナ ↓



小さい花が出てきました。草丈は5cmあるかないかで、花の径も4-5ミリ程度しかありません。



ヒグラシ ↓

道を歩いて行くと、地面から時々「ヒッ」と鳴きながら蝉が飛び立ちます。ヒグラシのようで、草むらに居たのをやっと写せました。(実物よりも相当大きく伸ばしました。)



ダイコンソウ ↓

これは草丈こそ40cmほどありましたが、花は貧弱で径1cmくらいしかありませんでした。



ヤマアジサイ ↓

このヤマアジサイも白一色で、地味な咲き方ですね。



フタリシズカ ↓

ここのフタリシズカはどれも、葉がたくさんついています。



テンナンショウ属 ↓

青い実が大きくなっています。



アケボノソウ ↓

アケボノソウはこれから2か月くらいかけて花を咲かせるようです。




林道を横切る ↓

登山道が林道にクロスします。あと5分ほど歩けば目的地に着きます。




山道に再び・・・↓

道標に従って再び山道に入って行きます。
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日本で最南端にある3000メートル峰は?

2018-07-24 16:36:55 | 草花
日本で一番南にある三千メートル峰はどこだか分かりますか?

その答えは日本一の標高を持つ富士山なんですが、このことを忘れてしまって、つい、南アルプスの聖岳と答える場合が多いのです。

その間違いを7月4日の公共放送でやっていました。
BSプレミアム『にっぽんトレッキング「南アルプス大縦走! 天空の稜線を行く」』という番組の中で、
聖岳を説明するときに、”日本で最も南に位置する三千メートル峰 聖岳・・・”とナレーションが入っていました。

この放送を視聴した二日後に、「やはり、知らせておいた方が良かろう・・・」と思い、NHKにはメールで、その間違いを指摘して、正解を知らせておきました。

その後NHKからは番組視聴のお礼と、メールを受信したことを伝える相手方の自動発信メールは来ましたが、その後の訂正措置については連絡が来ていません。

小生が発したあのメールは迷惑メールか、”余計なお世話”メール扱いなんでしょうね。
受信料は漏れることなく取り立てるけれども、正しいけれど細かい意見は反映しないのでしょうか。


酷暑お見舞い申し上げます。


あまりにも暑い日が続き、活動意欲が夏休みをしています。
しばらくご無沙汰していましたが、小生は元気にひっそりと時を過ごしています。
皆様にはどうか、何とかして、ご健勝にて、この時期を乗り越えられますようお願いいたします。


ニイニイゼミ ↓

孫と蝉取りに行き、久しぶりでニイニイゼミを見ました。



クマゼミ ↓

今が盛りのように鳴いています。とにかく暑苦しいやつです。




ユウスゲ ↓

やっと我が家でもユウスゲが咲き出しました。昨年は110輪咲きましたが、今年はどうなるでしょう。



ヒマワリ ↓

無料でもらってきた種がここまで育ってくれました。



ギボウシ ↓

何ギボウシだか判りませんが、毎年花を見せてくれます。



ヒオウギ ↓

これも、おそらく20年くらい前に種を庭にばらまいておいたものですが、適当に場所を変えて花を見せてくれます。
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7/9日 (金山と)雨生山(うぶさん)を周回 その4(最終記事):稜線を歩いて雨生山山頂へ。ヘッドランプを点して下山。

2018-07-14 07:01:42 | 草花
予定を少しだけ変更し、林道の途中から、山の斜面に入り込んで、真っ直ぐ登り、県境稜線を目指しています。
いつもですと金山の山頂を踏んでから雨生山の山頂に行くところですが、時間が遅くなっているので、短絡していることになります。

ユウスゲの花だけを見るのが目的でしたら、花は夜の闇でも開いてきますので、問題はないのですが、もう一つ、雨生山の山腹でコオニユリも見たかったので、これは明るいうちに探し出さなければならないので、そういう時間的な制約もあったのです。

しかし、今回はコオニユリを見つけることはできませんでした。
雨生山斜面の笹が大きくなりすぎて、コオニユリの生育の障碍となってきているのかもしれません。
或いは時季が少しだけ早かったかもしれません。

県境稜線が近い ↓

山の斜面の上が明るくなり、県境稜線が近づいていることが判ります。



県境稜線歩き ↓

やがて県境稜線に乗り上げましたが、その場所は金山の山頂からいくらも離れてはいない場所でした。
これなら正規の登山道を歩いて、金山の山頂を経由してきた方が、良かったかな・・・・と脱力タイムとなりました。



タマゴタケ ↓

道の脇にタマゴタケがまた出てきました。



ヤママユの空になった繭 ↓

これはヤママユの繭でしょう。すでに空になっていて、緑色もだいぶ薄くなっています。




稜線歩き ↓

笹をかき分けるような場面では、笹の葉裏にダニが潜みますので、びくびくしながら進みます。



サルノコシカケ ↓

松の枯れ木にはサルノコシカケがついています。



赤ハゲ地 ↓

稜線歩きを長いことして、やっと赤ハゲ地に着きました時刻は午後6時12分でした。
この時右手側でゴソっと何かが動きましたので、そちらを見ます。




そちらの動物も動かずに固まっていますが、目を凝らすと、それは野兎でした。



ヤマハギ ↓

時々、ヤマハギの花も見ます。



T字路 ↓

ここからは雨生山山頂までピストンして、またここに戻り、山を下ることになります。



展望丘 ↓

展望丘のケルンに着きました。 背後は雨生山の山頂です。




展望丘から ↓

時刻は午後6時30分を少し過ぎています。



この日の眺望 ↓

ごく近くの山しか見えていません。
これから明るいうちにコオニユリ探しをします。稜線直下の笹藪をかき分けながら、雨生山の山頂方面に向けてトラバースして行きます。



クマヤナギ ↓



歩き始めで見たクマヤナギは、今度は実と花が出てきました。実は前年の花から二年越しのもので、この夏のうちに黒熟します。



ユウスゲ ↓

ユウスゲの花がまた出てきています。この草は日当たりの良い場所が必須のようで、木陰の多い稜線歩きでは見ませんでした。



オカトラノオ ↓

歩き始めでは鶯の声が聞こえていましたが、その声は止んで、たまにホトトギスの鳴き声が聞こえる程度です。
昨年はこの斜面の中腹部で、長い時間スズメバチに追い回されましたが、今年は斜面上部だけをトラバースしていますので、スズメバチには出遭わなくて済みました。



雨生山山頂 ↓

コオニユリを見つけられないままに山頂に来てしまいました。時刻は午後7時01分。



富士山の窓 ↓

山頂の10メートルくらい北側の一角に富士山の見える空間があります。念のためにそこに行って、確認しますが、富士山は見えていません。
コオニユリをしつこく探すために、県境稜線を宇利峠側に下って、そこから笹原をトラバース気味に登り返すことにしました。



ユウスゲ ↓

笹原で見たのはユウスゲだけでした。




浜名湖 ↓

コオニユリを見つけ出せずにまた雨生山の山頂に戻ってきて、浜名湖方面を見下すと、街の明かりが点され始めています。
時刻は午後7時20分。あたりは薄暗くなっています。
ここでヘッドランプを取り出して下山を始めます。

下山の途中で、あたりの低木で鳴くヨタカの声を久しぶりで聞きました。
又、木の幹につかまった時に、幹の揺れに驚いたヒグラシが飛んで逃げたりしました。
途中の道で猪の親子に遭遇したり、飛び交う蛍を見たりしたのは、前の記事で記述した通りです。
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