かりな♡ちゃん、ハイ!

花火屋さんからもらった仔犬は、やんちゃで受け口だけど出っ歯な、もとい立派な犬に成長しました。
でもかりなハイはやめて。

ぽんぽこたぬきのたぬきっつぁん

2020-11-02 04:49:00 | かり街ック
かりなのお散歩コース。
かりながクンクン道路を匂う。
赤い点々…

「血しぶきだっ」
慌ててかりなを引っ張る。
顔を上げて道端の土手を見ると5メートル位先に、もっさりした茶色い塊が見えた。

猫?犬?まさかたぬき?

かりなを反対側の道に引っ張る。
かりなはイヤイヤ付いてくる。
近付くとたぬきだと判った。
ずんぐりと太った体の小さな吻から鮮血が溢れていた。
再び轢かれると可哀想だと誰かが移動させたのか、血溜まりから離れた土手に横たわる。血の乾き具合から朝早く轢かれたのか?
最近2回程たぬきの鳴き声を聞いていたけど、その子じゃなければいいけど。
そういえば、たぬきを初めて見た…死んでたけどね。

ニュースで熊や猪が里に降りてきて、人に危害を加えてはいけないからと、殺処分されている。それはどうにかならないものか?
餌が無くて、簡単に手に入る餌がある里に降りて来る。勝手に動物のテリトリーに入り込んでいるのは人間の方。
どうかして共存は出来ないものか?

轢かれたたぬきを見てから一週間経つ。
雨が降ってないからか、まだ血の跡が残っている。
かりなは血の跡が残る土手のある方の道を歩けないでいる。もちろん私がそこを歩けないからだけど…



天下猫


おまけのショートショート

 玄関を開けると、近所に住む小煩い親父が立っていた。
「お宅の犬、うるさいんだけど」
こじらせると面倒なので謝る事にした。
「謝られてもねぇ。とにかくうるさいのでどうにかしてくれんね」
どうにかしろったって番犬は吠えるものだ。決して無駄吠えはしていないし。
私はただひたすら謝る事にした。
「どうにかしてくれって言ってるんだよ…謝られても犬は吠えるだろう?」
今日の親父の方がうるさいと思うけど。
じゃ、どうすればいいと言うのか?
「何処かにやるとか出来んのかね?」
誰にもあげる気はない
「あんたがどっかに引っ越せばいい」
引っ越すなんて出来るものか。
「じゃ、殺処分だ、残念だが殺処分してくれ」
後には引かないみたいだ。
仕方なく私は渋々了解した。
そして
私は玄関にあったバットを親父に振り上げた。






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