私のメルボルンライフ

メルボルンでの移住生活をのんびりと綴っています。

オーガニック・ナチュラル・有機的・自然派?

2019-12-15 | オーストラリアの自然
皆さま、こんにちは。


近年、『オーガニック』という言葉がよく聞かれています。ここオーストラリアでも『オーガニック大国』とまで言われるようになっています。


では『オーガニック』とはなんぞや?と考えてみた時、大体が、『健康に良さそう』『自然派』『有機栽培』『地球温暖化の防止』『自然の生き物を大切にする』などなど思い浮かぶのではないでしょうか?


また『オーガニックフード』などの食品に限られている訳ではなく、実際はこのような定義がなされているようです。




環境の保全 化学農薬や化学肥料を使わずに、水、土、大気を汚染から守ります。

健康な生活 保存料や着色料などの添加物をできる限り低減し、食品の安全性を確保します。また、化学的な染料や塗料を使用せず、アレルギーのない生活を目指します。

自然との共生 自然の動植物を守り、生物多様性を保全します。

身土不二 適地適作・地産地消で、地域の文化を大切にします。

健全な社会 児童労働の禁止、植民地栽培の排除、南北格差の解消など、人を大切にする社会を実現します。


最近、よく普段の生活の中で遭遇する実情を考えてみました。


①次男の小学校で1泊キャンプ旅行でのこと。出発前のオリエンテーションで、何やら親御さんらが大きなトレイに色々入れていました。『何だ?ランチでも集めているのか?』っと思ったところ、どうやらメディケーションに必要な薬系や常用薬、アレルギー系の薬などかなりの量になっていました。


②学校での前期終了パーティーでのこと。みんなそれぞれ持ち寄りをしたのですが、その中の1人は、『私はグルテンフリーなの』と言うことで、小麦粉系の食べ物は食べないそうです。


③最近よく聞く『ヴィーガン』。前の職場の同僚もそうでした。また『ベジタリアン』とは異なっていて一般的なベジタリアンが肉や魚を食べないのに加え、ヴィーガンは卵・乳製品・はちみつも口にしません。そして、最近では『ヴィーガン専門店』も数多くあります。欧米諸国の方が比率が高いように思います。


④子供の頃から、足りない栄養分はサプリメントで補給するご家庭もあります。『太陽ビタミン(D)』は、皮膚が太陽光、正確には紫外線B波にさらされると体内で生産されます。


⑤小学校では休み時間に外で遊ぶ場合、日焼け対策のため帽子は必須ですが、更にはサングラスまでも装着してからでないと外で遊べないのです。


⑥花粉症の人々が日本でもオーストラリアでも急増しています。


考え出したら、まだ色々と思い浮かぶ点は多くありそうです。


いやぁ、時代は変わってきているんだなぁっと日頃ヒシヒシと感じますね。昔はこんなにアレルギーや持病を持つ子供は多かったかな? 子供がサプリメントを常用薬として飲んでた? 肉や魚、乳製品からの栄養素ってどこから摂るの? 休み時間にドッジボールしたり思いっきり体動かすには視界が悪くならないのかな? グルテンフリーに関しても小麦粉に含まれるグルテンが昔の小麦粉に比べ倍増しているそうです。なので取り過ぎはよくないにしてもバランスが大事なのかもしれませんね。


私の子供の頃はと言うと、太陽の下で朝から晩まで真っ黒になり野草のような生活でしたし、サプリメントは今だからこそ私自身で必要なものだけをたまに補給するくらいです。(主にはビタミンCや腸内環境をよくするプロバイオティクスなど)


日本の小学校は給食でしたので、よく献立表の隣にこんな表もあり、知らず知らずのうちに身体に必要な栄養素はこういった食品からバランス良く摂取されます的なものが根強く残っています。



オーストラリアの学校の大半は給食はなく、サンドイッチにハムやチーズ、レタスを挟んだり、ベジマイト、ピーナッツバターなどを塗ったり、休み時間に食べる用の軽食では、野菜スティックや、スナックバーなどお菓子みたいなものを入れていたりします。


地球規模でみると一概には言えませんが、少なくとも戦後の高度成長の中で食品や土壌、環境、化学、医療、福祉などの様々な分野で良くも悪くもエスカレートしていくとともに、過分なものを吸収し取り入れてきていたことが、影響しているのではないかとも思います。


確かにそういったことで、人々の生活は随分と変化し、食べたいものはいつでも気軽に食べることができ、食べ物は格段に美味しくなり、移動も便利だったり、生活も楽になった部分が多くあり、健康を保って2045年には予測寿命も100歳?!とどんどん延び、長生きされる方もこの先多くなる傾向にはありますがその反面、大人も子供も様々な身体の変調をきたしている事実も多く見受けられます。


食べ物に関する思考や、摂取する/しない、健康維持、更には生態系の維持、ある人がどれだけ人間らしい生活や自分らしい生活を送り人生に幸福を見出しているか、いかにクオリティーオブライフを向上させていくかは奥深い課題でもあり、様々な実情も踏まえ考えていきたいと改めて思う今日この頃。。。なのです。


次回は、最近凝っているソープバーについて~heart