私のメルボルンライフ

メルボルンでの移住生活をのんびりと綴っています。

Magistrates Court Hearing (後半ー当日、法廷で編)

2024-10-01 | ニュース

皆さま、こんにちは。

 

さて、当日は召喚状によると9:30に出廷とのことだったので、念の為8:30過ぎには裁判所へ到着していました。

 

それまでの約1年間、どんなことを言おうか色々と考えてはいたので、1枚半くらいの紙にまとめておきました。

 

入口に強面の警備員がいて、空港のように荷物や身体をスキャンと金属探知機にかけます。

 

第一関門を通過しいくつか受付があったのですが、そこがが開くまで並んでいた場所はどうやら民事事件の方でした。

 

気を取り直し、言われた受付に行くと出遅れたのか既に10組以上は並んでいました。

 

なんせ1人だったので何かとわからないことだらけ。。。

 

辺りを見回すとほとんど白人ばかり(人種差別ではないけれど)ローカルオージーっぽい人々が90%でした。

 

アジア人とかインド人とかアフリカ人とか皆んな諦めて反則金払ってるのかな?

 

っていうかはじめから勝ち目のない戦に挑まないのだろうか。

 

受付では、とても感じの良い若いお姉さん弁護士?パラリーガル?リーガルエイド?がテキパキと仕事をこなしていました。

 

列で待っている間、前の人々の様子を注意深く観察していました。

 

どうやらこの受付の時点で罪状を認めますか?どうしますか?と聞かれていて

 

ほとんどの人が『YES』と答えていました。

 

多分、形式上とは言え、時間と労力を使って来る意味があるのだろうか?

 

ネタバレではないが結局はこれに費やした時間と金と労力、精神力の無駄だったのかもしれない。とチラリとよぎりました。

 

私もとりあえず場の状況を読み慎重に『YES』と、でも『言いたいことがありますのでそれは言えますか?』と

 

それは言える。とのことで、更に『弁護士は必要ですか、それとも自分で言いますか?』と聞かれましたが

 

『自分で言うので、それは必要ない』と答えました。

 

第2関門の受付はひとまず終了し、待機席で順番が来るまで待つ事になりました。

 

1時間くらい過ぎたところで小腹が空いたので自動販売機でクッキーとスナックを買うことに。

 

以前に聞いた弁護士さんから結局昼過ぎになるケースも多いです、とのことだったのでのんびり待つ事にしました。

 

しばらくすると、私の名前がアナウンスされ、コートナンバー1へ来てください。とのこと。

 

『キタァァァーーーー』と、恐る恐る第三関門の扉を開けるとそこは。。。

 

正面に白人の60代くらいの女性判事が1人とその横にアシスタントの若い女性が1人、傍聴席には順番を待っているのか4、5組の人々が座っていました。

(↑本当にこんな感じの判事でした)

 

傍聴席と少し高い位置の判事の席の間に楕円形の大きなテーブルと椅子があり、その一角の席に警察官

 

被告人は中央で立って話をしていました。

 

しばらく色々な方の罪状や答弁を聞いて待っていました。

 

でもどれも一番最初に『Are you guilty or not guilty?』と聞かれます。

 

ほとんどが『Guilty』と答えていたのにも関わらず、私の直前の女性が『Guilty』となかなか認めませんでした。

 

すると判事の態度が急に変わり、なんとしても認めざるおえないような状況になってきました。

 

なんだかこれってもう、とりあえず形式上言わせてるんだろうな、と言う感じでした。

 

その後裁判はこの様に進んでいきました。

 

警察官が起訴容疑を読み上げた後、被告人と弁護人に対して、「今読み上げられた起訴状の中で、何か間違っていることはありますか?」と尋ねます。

ここで被告人が答えるパターンは、「間違いありません」と起訴容疑を全面的に認めるもの、
「一部間違っています」と起訴容疑を部分的に否定するもの、そして「全部間違っています。私はそのようなことはしていません」と全面的に起訴容疑を否認するものの3つに分かれます。

この起訴された容疑に対する被告人の意見証言は罪状認否と呼ばれ、罪を認めるのか、部分的に修正を求めるのか、それとも全面的に否認して無罪を争うのか、被告人と弁護人の公判における立場を明確するものとなります。

またこの場は、当該刑事事件の手続きの違法性の主張や、弁解を行う機会にもなります。

罪状認否で、量刑裁判となるケース

罪状認否において被告人が全面的に罪を認めている時は、罪を犯した事実それ自体を争うことはなく、被告人の犯した罪に対してどの程度の刑罰を与えるのが適当かを審理する量刑裁判になります。

刑事裁判の90%程度は起訴の段階で被告人が罪を認めているため、当然ながら裁判のほとんどが刑罰だけを決定する量刑裁判となるのです。

 

そして、私の場合ももれなく『guilty or not guilty?』と聞かれ

 

『Guilty』と答え、『でもお話ししたいことがあります』と言ったのですがこの初老白人女性判事は聞き取れなかったらしく

 

『とにかくどっちなの?』と再度聞き直されました。って言っただろっ!って感じですが(フッ)

 

その後まとめてきた内容を話すのですが、良かったこととして判事は私の話をちゃんと最後まで聞いてくれていました。

 

それまでの事例を見ていると、結構な割合で途中判事の方からバシバシと指摘されているケースも多く、しどろもどろになっていたのでその点は安心しました。

 

ここで、何が大事かというと、できれば最低限の量刑に持ち込めるかどうか?ってところで

 

・言いたいポイントいくつか(実際の状況との相違)

・その時の警察官の言動の指摘

・実際$577の反則金を払おうと思えば払えたけれど何故払えなかったか?と言う話

・現在の職業(多少は有利に運ぶ可能性有り)

 

で、言い終えた後、初老白人女性判事から

 

『実際、運転中に携帯を使用していたかどうかは見ていないのでわからない。しかし携帯電話の使用はくれぐれも注意しなければならない旨と今回…

 

・法廷使用料ー無し

・この事例を記録として残さないことと、Police Checkなどに記載されない

・元々の反則金($577)の支払いは有り

・ここ数年はスピード違反やその他一切無かったのでフルポイントからの−4点は有り)

 

と言う最低限の内容で済みました。

 

前の人々の事例と比べると判事は嫌な感じを露骨に醸し出して怒っていない様だし、むしろしょうがなかったわね、くらいな感じ。

 

『ありがとうございました』と深々お辞儀。所要時間(待ち時間約4時間30分くらい。途中お昼休みを含み、法廷での受け答え30分くらい。)

 

元に戻って…結局はこれに費やした時間と金と労力、精神力の無駄だったのかもしれないし、高い勉強料と貴重な体験になってしまいました。

 

当時の警察官からの指摘と私の見解との相違を言えてスッキリした、と言う自己満足の領域だなぁと改めて思いました。

 

何はともあれ『Good Challenge』

 

こんなことで自信がついてもなんなんだけど、とんだ災難から解放されホッとしたのか

 

この後、喉の風邪で1週間は声が潰れ、2週間に及ぶ体調不良と学期末の忙しさでホリデー突入から2−3日はベッドで寝たきりだったと言うのは後の祭り…

 

とても空気の悪い場所で約5時間も待ち、ちょっとヤバイ系の人々も多く、かなりキツいカビの様な臭いのする人もいたり、法廷内で審議が行われている最中に、たまたま一つ空けて隣に座ってきた顔に血のりの付いた男性が

 

『同じ靴ですね(コンバースでした)』とニヤリと話しかけてきたりと、流石に席は移動しないまでも『怖っ』。異質な環境でしたね。

 

あ〜でも肩の荷が少し下りました。

 

それにしても、現在携帯電話系は本当に厳しくなっているので、くれぐれもお気をつけくださいませ。

 

運転中に携帯電話を触っていなくても、見える場所に置いてるだけで違反になります。(受台設置の場合はOK)

 

しかも、警察のバイクや車で車内を見られたり、最近ではカメラでもしっかり撮られている様です。

 

次回は『現在進行中オーストラリアでインプラント入れてみた』です。また遊びに来てくださいね!