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「島原・天草の諸道」 街道をゆく17 (司馬遼太郎・著作)を読む。 

2010年03月31日 09時50分43秒 | ⑮読書&映画(所感)

2010/03/17 記

「島原・天草の諸道」 街道をゆく17 (司馬遼太郎・著作)を読む。 

  図書館より借りて寝物語に目を通す。以下事項、記憶に残りし也。 

①宗教史、領主対領民、年貢と貧困、流浪の民と一揆、歴史と風土。 

  様々な角度からの旅行記的論評に考える事多也。 

②ガルニエ神父

  明治18年12月フランスより来日し没するまで50余年。 

   大江天主堂を建立、質素な生活に徹し、信者の教化にあたった。

  私財を投じ大江天主堂を建堂し、住民に対しては信者未信者の別なく慈悲をたれ、自

 は弊衣を纏い、 (同じ衣服を17年間着用し、食事は殆ど薩摩イモとネギであったとか。)

 己を犠牲にして孤児院運営やキリスト信仰の燈を捧げたというその生涯。

③「五足の靴」

  明治40年 与謝野鉄幹、北原白秋、吉井勇、木下杢太郎、平野万里の五人による九州の

 キリシタン遺跡探訪の途につき、大江教会堂に司祭のガルニエ神父を訪問。 

 五人による紀行文とか。 

 しかし、坂本竜馬とも縁深き、勝海舟がこの地(天草・富岡)にきていた事を始めて知る。

 以前、若き日に訪問した記憶が幽かに残っているが、再度じっくり妻と共に探訪したい思

 いにかられる。



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