12月26日 司馬遼太郎著【項羽と劉邦】全3巻 読了。
過酷な資料作成と調整業務の中で、寝る前に布団の中で拝読する唯一の楽しき一時。
その僅かな繰り返しの中で、昨夜読了。
ごろつき上がりの劉邦が、楚の猛将・項羽との天下を争い、百戦・百敗しつつもついに楚を破り漢帝国を樹立するまでの物語である。
天下を制するものは何か。
“人望”と“知略”
“天運”と“時勢”
“戦略”と“戦術”
“人心”と“人望”
“英傑”と“組織”
“財力”と“事業”
“優柔”と“決断”
その時々の種々の場面で、考えさせられ思わず引き込まれ、あたかもその時代に、自分もいきているかの如き錯覚に陥る様な面白さであった。
“利をとり、道を捨てし者は、必ず滅ぶ。”
“大業を目指す者が、懼るるは、人ではなく時なり!”
“時勢を誤り、時を失すれば、国滅ぶ!”
“世に現れし者は、時を失い、時勢に乗り流さるる!”
“大業を為さんとする者は、先ず時を知り時を創りゆく。”
“謀を帷帳の中に回らし勝つ事を千里の外に決せし者なり。”(張良)
“卒に将たるは易く、将に将たるは難し”
“夫れ運きはまりぬれば兵法もいらず・果報つきぬれば所従もしたがはず” (法華経兵法事)
『人生は、“挑戦”と“応戦”の連続である!』
『戦いは、勝たねばならぬ! 負ければ不幸である。 故に断じて勝利の人生を!』 ・・・とは、我が恩師の指導である。
この一年、激しくも、追い手繰られるが如き日々であった。
新しき年は、厳しくも、大きく飛躍し征く一年としたいものである。
【項羽と劉邦】を読了し、種々に思いを馳せる。
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