スマホ、危機一髪！

　スマートフォンが壊れた。


　電源が入らなくなった。はいめのうちは頻度は低かったので、電池パックを一度外してからセットし直し、再起動をかけていた。しばらくはその方法でしのげたが、２～３日で再起動さえできなくなった。


　不調となったままの電池パックを使い続けていたの原因らしく、その影響が本体にの不具合にまで発展してしまったらしい。


　初期症状できちんと対処しておかないから重篤になってしまう。病気と一緒だ。

　　　　　　　　　　　◇


　機種は初期型エクスぺリア。約３年使っていた。この３年の間に職場の異動もあったので、電話帳には新しい仕事相手も相当増えていた。


　ドコモショップに持ち込んだら修理をしなくてはならないということになった。問題なのは、顧客情報の保護のために預かった機械を初期化しなくてはならない規則らしい。修理のために預ける前に電源が入らなければ、電話帳をはじめ本体に入っているデータはあきらめてくれと言われた。


　困った。大いに困った。


　ミニＳＤカードには前々任地までの電話帳があったが、２年前からの職場で記憶した電話帳は本体にしかない。


　携帯内の電話帳が失われたら、公私、特に仕事に大きな支障を来す。


　私の苦りきった様子を察して、店員さんも必死の回復作業。もはや二人してスマホに祈りながら電源回復の作業を重ねた。


　何度目かに、奇跡的に回復。電源があるうちに急いで電話帳をバックアップした。


　　　　　　　　　　　◇


　電話帳を失わずに済んで、本当に助かった。


　それにしても、携帯の中の電話帳はビジネスマンにとっては水、電気の次くらいに大切なライフラインですな。


　ショップでの作業中、まず職場に携帯電話がつながらない現状を報告しようとしたが、職場の電話番号さえ思い浮かばない。


　電源が回復しなかった場合のことを考えると、目の前が真っ暗になった。



　携帯内の情報とその保護の重要性を再認識。


　何が大切なのか、ちょっとズレてるような気もするのではあるが…。