アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

fender Japan エクストラッド

2015-01-07 | Weblog

 フェンダー・ジャパンのテレキャスの「エクストラッド」というギターを手に入れた。


 中古コミック本や中古ゲームソフト、中古衣料品、中古電化製品など、とにかく「中古」ならなんでも扱っているという店にぶら下がっていたギターだ。


 金属パーツはくすんでいるし、塗装も一部はげていた。ネック裏に黒ずみがあり、煙草の焦げ跡のようにも見える。全体がべたついている。煙草のヤニかもしれない。「中古なんでも屋さん」だから、楽器店のような扱いは、もとより期待できない。


 もともとテレキャスが好きなので、将来は「USAのカスタムを」と思っていたが、それははるか先の夢。くだんのギターは、外観がかつて見たドゥービー・ブラザースのレコードジャケットのギターに似ていたので、以前から気に止めていた。


 1月4日に隣の店を訪ねたとき、時間があったので中古ショップに寄り、ついでに試奏もさせてもらった。


 「びっくり」という第一感。弾きやすい。木が驚くほど軽い。


 「なんか、すごくアタリの気がするんですけど…」


 ヘッド裏を見ると、「CUSTOM MADE」の文字。スマホで調べてみると、80年代から90年代のフェン・ジャパの一番いい時期のフラッグシップモデルで、材を厳選しているし作りも超まじめ、とのこと。「USAのカスタムショップより上かも」とのコメントもあった。


 第一感に自信を深めた。値札を見ると税込79,800円。現金はないが、「買いだ」と直感。しかし、妻に相談したら必ず却下される。自宅に戻って、公共料金の支払いにしか使っていないクレジットカードを持ち出し、店に切り帰して即、購入。80,000円以下だが、妻に内緒だから支払いが目立たないように20回払いにした。


 その夜、ネックを外してボディやネック、その他の拭き掃除、サドルねじやヘッドねじの締め直し、金属パーツ磨きなど約2時間。最後に新品の弦を張って弾いてみた。


 うわっ、軽やか!


 この1年ほど、ポール・リード・スミスのカスタム24の10トップを使っていた。20周年アニバーサリーで、12フレット目に鳥が2羽いるやつ。もちろん、完成度の高い楽器だから、すごくいいし弾きやすい。


 でも、このテレキャスもかなり体に馴染む。ポール・リード・スミスを経験したからこそ、このフェン・ジャパのすごさも分かるようになったと思う。


 このところ、午後4時ごろから、仕事中も頭のなかはフェン・ジャパのテレキャスのことばっかり。早く弾きたくて、帰宅後の演奏のことばかり考えている始末だ。


 「なんでも中古屋さん」だったからこそ、店員さんもプレミアの扱いではなく、逆に存在を隠しやすくて埋もれていてくれたのかもしれない。


 この3日間、毎日30分ほど磨いて、それから弾いている。ボディやネックのべと付きはほとんどなくなった。ストラップを牛革のいいやつにして、ストラップピンは軽いアルミ製にした。


 買ってきた当時より、さらに持ったときの感触がよくなった。もった時の感触のよさは、弾きやすさに直結する。


 新年早々、幸運に出会えた。きっと今年もいい年になる。
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