アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

お帰りなさーい!

2008-06-17 | Weblog
 気疲ればかりの、いびつな酒宴から解放されて帰宅したのは午後10時。

     ◇


 「おかえりなさーい」。玄関を静かに開けたつもりだが、2階の寝室から元気な声。


 息子がまだ起きていた。

 (ちょっとうれしい。救われたという気持ち)


 おやすみのあいさつをするために寝室に行くと、

 「ぼく、おとうさんの布団、直しておいたからね。お父さん、うれしい?」


 やや不格好ながらも、掛け布団が敷布団の形に合わせるように広げられている。


 「うれしいよ。ありがとう。お父さん、お前のこと、大好きだ」

 さっきまでのくだらない気苦労もあって、息子の優しさがいつもより心に沁みる。


 「ふーん。お父さん、疲れてるから、たくさん寝てね」


     ◇


 息子の就寝前に間に合って、本当に良かった。


 本当に、苦痛な飲み会だった。

 「上司との飲み会も仕事」と割り切っている人がいる。概ね上昇志向の強い連中。エライなぁ。

 私は、もともと上昇志向皆無。いやな飲み会に耐えながら上司に気に入られるなんて、本当に馬鹿にしか見えない。

 耐える気がこれっぽっちもないのに、諸般の事情により耐えるようにしているから、泥酔上司との酒席は本当に苦痛でしょうがない。

 本音は、軽く殴って退散し、そのあとでゆっくり飲みなおしたい、そんな気持ちだ。

      ◇


 そんな気分で帰宅したら、息子のお迎えである。

 息子の就寝前に間に合って、本当に、本当に、良かった。



      ◇


 この子の幸福のために。未来の子たちのために。

 こればかりである。



     ◇

 子どもたちのために。

 本当は、そんな仕事がしたいものだ。
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