しょせん、マンガですからー。
っていうあたりに落ち着くんだろうか。が、それにしてもひどい。うそまみれである。
「美味しんぼ」のことである。主人公が原発を訪ねた後に放射能の影響で体調不良に陥ったーという内容。福島では多くの人がそのような症状らしい。
断定はしていませんという言い訳をしているようだが、
おれが断定する。「美味しんぼ」は、うそである。うそ、ばーーーっかり! である。
妻の実家は原発から約4キロ。2011年3月時点で、70代の祖父母から小学2年生の男児まで計7人で生活していた。3年の避難生活を経て、現在はいわき市の借り上げ住宅に住んでいる。家族の中で「美味しんぼ」にあるような健康被害を受けたものは一人もいない。双葉町民の知人たちのなかにも、子どもも含めて一人もいない。
それがなぜ、東京からひょっこり来ただけの人間が放射能による健康被害を発症し、さらには、福島では多くの人がそのような症状である、となってしまうのか。被災地をちょこっと覗き見しただけで取材はしましたよという事実をつくり、自分の仕事に役立つようなネタに真実を歪曲してしまっているのでは、としか捉えようがない。
地元民からの低評価ですでに失脚して久しい老害町長を今更ひっぱり出してきて偽証させている。この人選がいかにもいやらしい。何が何でも企画したとおりに物語をつくり上げる気だ。
確信的なねつ造の手口だ。まず罪名ありきで、主張に沿う証拠だけを集めて、いつの間にか事件がつくり上げられていく。冤罪の構図だ。
食材のネタが尽きたためか、斜陽化した発行部数を回復するためか、とにかく物語を当初の絵図のとおりに完成させたいのだろう。脱原発の意思は強いのだろう。しかし、乞食根性だ。企画全体に、原発ネタで飯を食おうとする貧困な精神が通底している。
加えて、原作者自身、断片的な事象をあたかも全体的な事象であるがごとく喧伝する市民活動家的な、ストーリー創作の常習者だったようである。食材を題材にしていたころから…。
マンガは新聞やテレビとは違うから、偏った意見を一方的に述べることができるし、そもそも確証がなくても書ける。「表現の自由」を標榜しながら。
しかし、うそはうそでしかない。
このような輩が偽善の仮面をかぶって表現者を騙り、最小限の取材で最大限の意見を述べる。
自己満足の輩であるから、それが社会的な差別を助長するなどということには、まったく気が回らない。
まぁ、せめてもの救いは、成人マンガ誌で子どもたちの目にはほとんど触れないで済んだことである。
きょうは5月10日の土曜日。息子の小学校の運動会だった。
みんな、元気いっぱいに校庭を駆け回っていた。五月晴れに恵まれ、実にすがすがしい日だった。
この美しい風景。
もちろん、鼻血を出している子はいない。
◇
雁屋さん、自慰行為は一人でしてください。人目につかない場所で。
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