アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

言葉を肴に呑む

2013-06-30 | Weblog


 句会というものに初めて参加した。


 俳句の素養などはまったくない。同業他社の先輩に以前から誘われていて、参加してみたいとは思っていたのだが、都合がつかず、6月28日が初参加となった。


 初心者につき、見学がてら。投句なしで、選句だけで許していただいた。


           ◇


 料理上手で定評の女将さんの小料理屋、というよりは食堂兼居酒屋を会場にして、月に一度開いているという。


 メンバーは新聞の俳句の選者2人を含む「先生」と呼ばれる人が4人。あとは、市の部長や教師、テレビ局の社員などなど雑多。一人は東京キー局のテレビのOBで、この句会に参加するためにわざわざ東京から来るという。みな、大学時代から俳句をたしなんでいたり、教師も高校で国語を教えていたりと、俳句に一定の素養をもち、それに全員私よりかなり年配だ。若い女性が一人だけ、会の中盤に慌しく混ざってきたが…。


           ◇


 60句ほどの中から、気に入った句を一人7句を選び、それぞれ選んだ理由を述べ、最後に作者が明かされる。


 その間、女将自慢の料理が出され、チビリチビリやりながら迷句をいじりまわしたり、ひねりだしたり。


 頭をひねりながらなので、アルコール量はそれほど進まないが、その分、心地よい適度な酔いを感じながらの投句、選句となる。


 言葉を肴に飲む、という感覚。


 楽しかった。


 こういう酒を知らずに半世紀も生きてきたとは、ちょっともったいない。


           ◇


 翌・土曜日。テレビで少年サッカーの県大会決勝戦を見ていた。息子の所属するチームが出ていて、終盤に逆転されて準優勝に終わった。


 で、にっくき優勝チームのインタビューが始まり、アッと声を出してしまった。


 決勝点を奪った敵チームのエースにインタビューをしているのが、昨晩の俳句会参加者のなかで唯一のオレよりも若年だった、あの女性だったのだ。


「テレビ局の先輩に連れてこられたのか」


 地元のテレビ局のアナウンサーだが、知らなかった。


 いろいろ学びをはらんだ句会であった。
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