アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

ニコニコこども館

2009-07-01 | Weblog
 ようやく休みが取れた。


 29、30日の月、火曜日を連休にして、家族と一緒に過ごした。




 実感。


 いや、「体感」といっていい。



 アタマではなく、カラダが感じた。




 「やっぱり家族は一緒にいるべきだ」。





 月曜日。

 福島で残務をこなして、午後に郡山の息子の通う保育園へ。


 息子は、園庭で遊んでいた。

 私を見つけると、「おとうさーん!」とダッシュ。

 そして私に向かって、全速力でダイビング。

 また、重たくなった。






 一緒にご飯を食べて、風呂に入って。


 妻の帰宅前に寝た。



 翌日早朝まで、約10時間。

 抱き合って眠った。

 途中、息子の寝相の関係で、私は何度かは起きたのだが。






 翌火曜日も午後の早い時間帯に息子を迎えに行って、郡山市が運営している「ニコニコこども館」に遊びに行った。


 4月に開館したばかりなので、今春単身赴任した私は初めて訪れたことになる。



 「ここは図書館、ここはシアター、ここは遊ぶところ、ここは大人の人が相談に来るところ」。


 息子は次々と私に教えてくれた。


 充実した「子育て支援総合施設」である。




 でも、実はね。



 お前が生まれるちょっとだけ前まで、ここはお母さんの勤務先が運営していたホテルだったんだ。


 お前がおなかにいたころ、お母さんは当時は遠くにあった家には帰れなかったから、ここにひとりきりで泊まって仕事に通っていたんだ。




 お父さんも週末にはお母さんを迎えに来ていたんだ。





 お母さんのおなかがどんどん大きくなっていた3ヶ月間くらい。おまえは、実はお母さんと一緒にこの建物で暮らしていたんだ。


 お母さんは今でも言うよ。

 この建物の食堂でひとりで食事をしていると、周りの人が不思議がっていたんだってさ。


 だって、おなかの大きな女の人が、毎日、ひとりぽっちでご飯を食べているんだもの。


 おかあさんは、さびしくて、仕事も大変で、すごくつらい気持ちになったことも何度かあったんだってさ。

 でも、大きくなったおなかをさすって、中にお前がいることを確かめて「なにがあってもがんばろう」と思っていたんだってさ。実はね、このころ、もうおまえの名前は、お父さんとお母さんで話し合って決めていたんだ。

 おまえの名前を心の中で何回も何回も呼びながら、お母さんはがんばったんだってさ。

 そして、おまえは、おなかの中から元気いっぱいにキックして、お母さんを励ましてあげたんだって。





 妻が長期宿泊していた部屋は、「こども図書館」の一角になっていた。

 当時、まだ生き物の形を成していなかった息子。それがいま、走る。跳躍する。


 来年は一年生だ。





 火曜日の夜は、みんなで食事に出かけた。


 妻は大変だった仕事はひと段落して、ボーナスが入ったと安堵していた。




 帰宅後、息子と私で初めてヴァイオリンを合わせた。



 まだ、お父さんのほうが少しだけ上手かな。


 1曲合わせたあと、息子は通常の練習に。




 8分の1ヴァイオリンを使っているのだが、フォームが一定していない。


 楽器や弓の持ち方など、簡単なコツだけ私が教えた。

 あとはいつも相手をしている妻に任せた。


 でも、厳しいなぁ、女は。


 もう眠い息子に対して、妻は「できるまではダメ」。



 息子は泣きながら練習していた。


 おれには、できん。





 この日も約10時間、抱き合って眠った。



 そして明けてきょうのあさ。


 体調が良くなっていた。



 溜まった疲れが抜けない、という日が続いていた。


 少し、将来の健康に不安も感じていた。


 しかし、家族で過ごしたこの2日間で相当に持ち直した。




 経費的な面なんて、けちくさいことではない。


 カラダが一番に主張している。


 「家族は一緒にいるべきだ」。




 ただ、あと2年くらいで確実に抜かれるな。

 ヴァイオリンは。

 あの厳しさは、おれには耐えられん。


 今回の息子には、ホルストの「木星」がすごく合うのだ。

 ロンドン・フィルのやつ。

 親ばか、だよな。

 でも、ホルストの音楽って、子育て、特に、男の子の育ちにすごく合うんだよ。


 音楽って、子育てに符合する面、多い。ホント。
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