アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

気持ちの温度が上がらない

2007-12-05 | Weblog
 ここ数年のうちで、一番、気持ちの温度が低い。

     ◇

 ここ数年のうちで、一番仕事の多い師走を迎えている。通常ならば、気持ちの温度は高まっているはずである。しかし、それらの仕事に価値が見出せない。熱が一向に上がらない。

 やり甲斐を感じられないことを自分に強いるのは、まったく不幸である。少しばかりの焦燥感を感じつつも、気持ちの温度は低いまま。まったくモチベーションが高まらない。



     ◇

 誰かの役に立ちたい。

 誰かに認めてもらいたいと言い換えてもいい。

 結局のところ、それを求めている。


 それが、ない。


     ◇

 この仕事を目指したのは、中学生のとき。目指した仕事に就けたこと自体は幸福だった。しかし、金のため、食うためだけにモチベーションを高められば気楽なのだが、食うのには苦労しない、厳しくない環境で育ったから、生き物として逞しくない。


     ◇

 坂本竜馬も、チェ・ゲバラも、裕福な家庭に生まれた。いまでいうなら「セレブ」の出なのだ。しかし、二人ともそんな自分を嫌悪して、革命へ駆け出していった。
 そういえばガンジーも、ブッダも。

     ◇

 セレブをうらやむ人や、セレブである自分が好きなひと、これは気楽である。

 セレブを蔑んでいる人や、セレブである自分に嫌悪を感じている人、これは気苦労が多い。


     ◇

 子供には、とにかくどんな環境にあっても生き抜く逞しさを身に付けてほしい。

 私と妻に育てられたのでは、もはやセレブにはなれない。その面で子供は幸福である。もちろん、品格の問題として、セレブに憧れるような人間にはなってほしくない。

 本来の意味でのセレブリティになってほしいーとも、思わない。そんな言葉とは縁のない人間であってほしい。わが子には。やっぱり学者かな。
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