アコギおやじのあこぎな日々

初老の域に達したアコギおやじ。
日々のアコースティックな雑観

「1念せい」になったら

2009-12-15 | Weblog
 久しぶりに、家族と過ごした。


 あらためて、「男の存在意義」とは「人の役に立つこと」である、と思う。


 父親ならば、なおのこと。


 「女房・子供の役に立つこと」である、と。


     ◇



 異動の初年度は、いつも消耗する。

 いわば、転校生のようなものだから、しょうがない。


 通算引っ越し回数16回。

 慣れてはいるが、今回もそう。新しい職場は、初年度ばかりは、疲れが倍。




 「今回も、ようやく、年の瀬にたどり着いたな」と思っていた。



 そんな中での、家族との久しぶりの再会。

 
 忙しく、しかし、楽しく過ごした。



      ◇


 で、月曜日の朝。


 久しぶりに、寝起きの悪い息子との格闘。


 「早くしなさい」「ご飯は?」 「歯磨きは?」

 罵倒しあいながら、ようやく出社。


 会社で、バッグを開けてみた。


手紙。


 拙い文字が並んでる。



 「○○駅 見学記念 1念せいになったら おかあさんを たすけるから ぼくはがんばる。だから ぼくはがんばります」


 息子の字。

 「1念せい」の「念」は、「見学記念」の「念」を、音そのままに書いたのだろう。



 次の文章を追う。





 刹那、目に急激な熱波。


 こぼれだしそうな熱を、こらえる。



 「おとうさんへ」


 「1念せいになったら いっしょにくらそうね」



     ◇


 今回の休みでは、息子のピアノと私のヴァイオリンの音あわせをするのが目的だった。


 でも、ボール遊びと、自転車と、それに「たたかい」。

 そして、いっぱい寝た。1日の半分近く。



       ◇



 音楽は何も進まなかったね。


 でも、お父さんは、それでいいと思っているんだ。


 音あわせより、「たたかい」のほうが、今はずっと大切。あと、十分な睡眠と。



     ◇


 自由な感覚を育ててほしいと思う。


 ピアノだって、ヴァイオリンだって、もう大人と同じくらいに弾けるよね。

 でも、もっと上手な人はいくらでもいる。




 みんな、みんな、すごい人たちばかり。

 でも、人と比べてたって、なにもおもしろいことは起きないんだ。


 ぜひ、大きな視野をもって、多くの人から多くのことを学んでほしい。



 「人の立場から物事を考える能力」。これが一番重要なんだよ。
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