ヒヨドリという名前は「ヒーヨ」という鳴き声に由来すると言われています。
留鳥として全国に分布し、市街地、公園から山地まで日本ではどこでも見られる一般的な鳥ですが、世界的にみると分布は日本周辺に限られた珍しい鳥です。
頭の毛がボサボサなので、なんだかやんちゃ坊主な感じがして愛らしいです。
顔の両側の茶色い耳のような羽が特徴的で、英名でBrown-eared Bulbulと呼ばれています。
逆光では黒っぽく見える全身も、よく見ると、とても美しいグレーをしています。
翼と尾羽は灰褐色をしていて、胸からお腹にかけて白と灰色の斑点模様があります。
鳴いたり飛び回ったり、なにかと賑やかな鳥ですが、見ていて楽しい鳥です。
ヒヨドリは果実や花の蜜を好むので、花の受粉や種子の散布に貢献しています。
早春には椿や桜の花に顔を突っ込んで蜜を吸っている姿をよく見かけます。
また、ヒヨドリの飛び方は独特で、短く羽ばたいて上昇しては翼を畳んで滑空する動作を繰り返す波状飛行をします。
さらに空中で止まるホバリングもできる飛行能力の優れた鳥です。