稻見さんという、私より一回り年上の老婦人が訪ねて来ました。
壊れたキューピーを直してほしいと湯島から来たのは良いけれど、
私の家がわからずにいろいろ聞き回って一時間も探し歩き、
最後に佐川急便の人に道を教えてもらったと大汗をかいていました。
60センチはあるキューピーは手のゴムが伸びていたので張り替え、
合わせ目が剥がれていたのでセルロイドの接着液・酢酸エチルで貼り合わせました。
この大きなキューピーは稻見さんが子どもの頃に買ってもらったそうで、
修理をして元気になったので孫に残してあげると言っていました。