夕方、根岸さんの奥さんが来ていたときに、
ミルコは茶色い液体を嘔吐しました。
ただ事ではないと、かかりつけの病院に電話したけれど、
閉院していて電話がつながりませんでした。
根岸さんが自分のペットが世話になった綾瀬の動物病院を紹介してくれて、
一緒に行ってくれました。
綾瀬のたかのペットクリニックは閉院時間間近でしたが、
おおぜいの動物患者が来ていて混み合っていました。
獣医さんにミルコの症状を話したら、レントゲンを撮ってみようということになりました。
レントゲン写真が出来るまで少し待っていて、
診察室に呼ばれて、診断結果を聞いて驚きました。
身体に血栓が出来たために、下半身に血行が行かなくなり、
それで足が麻痺しているとのことでした。
脳梗塞のようなもので、これは突然、起こる病気だそうです。
それに体内にガンのようなものが出来ていて、
ここまで悪いと手の施しようがなく治療は出来ないと断言されました。
ミルコはあと何日生きられるかという生命だそうです。