専業主婦の母を持つ幼児だった私が
わざわざ遠距離をついて保育園に通っていた理由を
「お友だちのヨーコちゃんが行ってるから」と説明されているのだが
そもそもヨーコちゃんは気が強くて女王体質だからあんまり好きじゃなかったし
母仕事無しっていう条件は思いきり査定低いだろうに
なぜ通過したのか甚だ疑問である。
お庭やお部屋でヨーコちゃんと遊んだ記憶は全くない。
覚えてるのは、帰りに食べさせられる
肝油ドロップのぐにゃりとしたゼラチン質と
お帰りバスを乗り間違えてしまったこと。
なんとか無事に再配達されて
もう二度と会えないかと思った母の顔を見た瞬間、ぎゃあぎゃあ泣いた。
今日アシストに行った某幼稚園は
総勢1000人の園児がおり
今でもあんまり見かけたくない
園バスがおびただしい量あって
赤、黄色、青、オレンジ、紫などの
カラー帽子を被ったこどもらを
先生が色別に誘導してバスに次々乗せてゆく。
まだ10時半だというのに、もうこの子達は帰るのか?
園滞在はせいぜい2時間くらいではなかろうか。
お迎え組の女の子が三人
桜のはなびらを地面から拾いあつめては
高く投げあげて吹雪を起こしている。
みんな、あたしとおんなじくらい集めてね、それからいっしょになげるのよ!
と、しきる女の子。女王だな。
そこへおずおずと四人目がやってきて
あたしもいれてー、と女王に頼む。
いいよー、
みんなー、このこもなかまにいれてあげてね!
…ヨーコちゃん元気かな。
体験会がはじまり、お母様に説明をしてる間に、こどもらに診断テストを受けさせる。
今日は全員男子。未知の生物。
なんだって触っていいともいわれないのに、えんぴつにぎりしめて、書いちゃいけない机にごりごりいたずら書きをするんだ?
年長さんを担当した。名前がちゃんと書けるので感心する。
さんすうも難なくこなす。
だが問題文を読むのは面倒くさい。
最後のハードな点つなぎは、
いっぽんいっぽんを私に確認しながら
引いていく。慎重派。もしくはまちがえたらなおすの面倒くさい。
こくごの、反意語のテスト。
おおい、のはんたいはなあに?
と聞くと
いいお!!
うわ、ガチでそれやる子がいるんだな。
さかさまから読むんじゃなくて
おおくない、っていう意味のことばはどれかな?(三択)
いなくす!!
おお、そっちもそうなるんだな。
とりあえずなんとか終了し
ひまつぶしのお遊びタイム。
折り紙や絵本に行く子はいなくて
ブロックとひもとおしに5人で集中。
ねえうしろむいててー、というので
うんうん、と半分くらい体をねじったら
ちゃんとうしろ!と怒られた。
ひもにたくさんアイテムを通して
見せてびっくりさせたいらしい。
もういいかーい?
まーだだよー
おもしろいから
すごい短いタームで
もういいかい?を繰り返してたら
もーう、おとななんだから
がまんしなさいよー
だって。
そうか、きみは大人がいろいろ
我慢してることを知ってるのだね。
あんまり我慢しなくてもよいのは
今だけだということも悟っているのだね。
説明会が終わり、母親たちが迎えに来ると
わぁーっと駆け寄り、またすぐ戻り、
散らかったブロックを片付けはじめる。
さすが、しつけの行き届いた園。
そしてさっさと帰っていく。
その後、園の出口でまた顔をあわせ
こちらが手を振ってもしらんかお。
朝から慌ただしく動き回り
おなかも減ってしょうがないけど
待ち構えてる同僚ちゃんや仕事を思えば
そそくさと帰らなきゃ。
大人だからね。
わざわざ遠距離をついて保育園に通っていた理由を
「お友だちのヨーコちゃんが行ってるから」と説明されているのだが
そもそもヨーコちゃんは気が強くて女王体質だからあんまり好きじゃなかったし
母仕事無しっていう条件は思いきり査定低いだろうに
なぜ通過したのか甚だ疑問である。
お庭やお部屋でヨーコちゃんと遊んだ記憶は全くない。
覚えてるのは、帰りに食べさせられる
肝油ドロップのぐにゃりとしたゼラチン質と
お帰りバスを乗り間違えてしまったこと。
なんとか無事に再配達されて
もう二度と会えないかと思った母の顔を見た瞬間、ぎゃあぎゃあ泣いた。
今日アシストに行った某幼稚園は
総勢1000人の園児がおり
今でもあんまり見かけたくない
園バスがおびただしい量あって
赤、黄色、青、オレンジ、紫などの
カラー帽子を被ったこどもらを
先生が色別に誘導してバスに次々乗せてゆく。
まだ10時半だというのに、もうこの子達は帰るのか?
園滞在はせいぜい2時間くらいではなかろうか。
お迎え組の女の子が三人
桜のはなびらを地面から拾いあつめては
高く投げあげて吹雪を起こしている。
みんな、あたしとおんなじくらい集めてね、それからいっしょになげるのよ!
と、しきる女の子。女王だな。
そこへおずおずと四人目がやってきて
あたしもいれてー、と女王に頼む。
いいよー、
みんなー、このこもなかまにいれてあげてね!
…ヨーコちゃん元気かな。
体験会がはじまり、お母様に説明をしてる間に、こどもらに診断テストを受けさせる。
今日は全員男子。未知の生物。
なんだって触っていいともいわれないのに、えんぴつにぎりしめて、書いちゃいけない机にごりごりいたずら書きをするんだ?
年長さんを担当した。名前がちゃんと書けるので感心する。
さんすうも難なくこなす。
だが問題文を読むのは面倒くさい。
最後のハードな点つなぎは、
いっぽんいっぽんを私に確認しながら
引いていく。慎重派。もしくはまちがえたらなおすの面倒くさい。
こくごの、反意語のテスト。
おおい、のはんたいはなあに?
と聞くと
いいお!!
うわ、ガチでそれやる子がいるんだな。
さかさまから読むんじゃなくて
おおくない、っていう意味のことばはどれかな?(三択)
いなくす!!
おお、そっちもそうなるんだな。
とりあえずなんとか終了し
ひまつぶしのお遊びタイム。
折り紙や絵本に行く子はいなくて
ブロックとひもとおしに5人で集中。
ねえうしろむいててー、というので
うんうん、と半分くらい体をねじったら
ちゃんとうしろ!と怒られた。
ひもにたくさんアイテムを通して
見せてびっくりさせたいらしい。
もういいかーい?
まーだだよー
おもしろいから
すごい短いタームで
もういいかい?を繰り返してたら
もーう、おとななんだから
がまんしなさいよー
だって。
そうか、きみは大人がいろいろ
我慢してることを知ってるのだね。
あんまり我慢しなくてもよいのは
今だけだということも悟っているのだね。
説明会が終わり、母親たちが迎えに来ると
わぁーっと駆け寄り、またすぐ戻り、
散らかったブロックを片付けはじめる。
さすが、しつけの行き届いた園。
そしてさっさと帰っていく。
その後、園の出口でまた顔をあわせ
こちらが手を振ってもしらんかお。
朝から慌ただしく動き回り
おなかも減ってしょうがないけど
待ち構えてる同僚ちゃんや仕事を思えば
そそくさと帰らなきゃ。
大人だからね。