まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

チャブダイ活カニ

2017-12-04 22:52:25 | 日記


シューショク決まったらカニおごっちゃる
という大将の言葉にムスメが大喜びしたのが夏の前のこと。

巨大なニンジン、じゃない、赤いは赤いけど
もっとゴツゴツワシャワシャしたやつをぶら下げて
爆走した熱い夏を経て
無事に採用してくれるところが見つかったのが9月。

そして本日
はるかロシア海域に接した北海道の海から
2キロを超えるタラバさまがお出ましに。

発泡スチロールの中で窮屈そうに足をかがめ
顎から生えてるちっさな足をコチョコチョ動かしてる。
ビニールの切れっぱしを口元にフラフラさせると
迷惑そうに目を伏せて顎を引っ込める。
シンメトリーな造形がとても美しく
眺めていて飽きない。

普通ならこのサイズのカニを
生きたまま仕入れるなんて大変なことであるらしい。
今回は大将の持ってる特殊なルートにより入手。
本当にありがたいことです。

大鍋に湯を沸かし、タオルでカニをつかんでドボン。
ごめんね。お命いただきます。
待つこと20分。



殻が見事な朱色に染まってる。
私はひたすらハサミで殻を切る。
ムスメはひたすら食べつつ
私や大将やおかみにゃんにも配る。
ふわっとした身、滴るエキス。海の香り。
な、なんだこれは。(カニです。)

そんな私たちを横目で眺めつつ
大将は賄いのチャーハンをこしらえる。
カニチャーハンじゃなくてカニカマチャーハン。


でもそこにカニ味噌かけて食べると
もうそれは完全にカニチャーハンだ。
美味しくてレンゲが止まらない。

わざわざ貴重なお休みを使って
こんな素敵なお祝いをしてくれる
大将とおかみにゃんに
心から感謝。
ありがとうございます。

家で待つ家族にお土産弁当を作ってもらって
帰宅する途中ムスメはずっと
「カニって美味しいね。知ってた?来週も食べる?」
と言ってた。
いくらシューカツ頑張ったからって、毎週は無理ですよ。

家に着いてからタラバ漁のことを調べてみたら
オホーツクで諸外国と小競り合うのが嫌なロシアが
シベリア鉄道に乗せてカニをノルウェー側の海へ放流したところ
天敵が無く繁殖しすぎて環境を破壊しかねないため
駆逐対象にしようとするエコ団体と
いやこれは捕獲して日本に売れば儲かるぞという企業とが
ごちゃごちゃしてるらしい。

ムスメよ、次に赴くべきは
ノーウェジアンシーだ。