まくとぅーぷ

作ったお菓子のこと、読んだ本のこと、寄り道したカフェのこと。

ミサリングファクトリー 認定試験☆苺のショートケーキ

2016-04-23 17:45:48 | お菓子作り


初物は喰わなきゃ、が座右の銘
(いつからだよ)

お世話になっているお菓子教室は
来月創業9周年を迎え
このたび、認定試験というものが
設定され、今日は第一回の試験日

認定されるためには
4台の課題ケーキを作り
筆記試験にパスする必要がある

試験日いちにちで、ケーキ一台
筆記は併せて受けることができる
ただいま先生が鋭意制作中

今日トライしたのは
ひろこさん、みなこさん、私
年次からいうと
落第とかしてる場合じゃないひとたち

いちおう昨日練習してきたんです、と
おっしゃるみなこさんを
驚愕と称賛で見る残りふたり

え?!やってないの?!と
そんなふたりを驚愕となにかで
見る先生

試験なので計量からはじめる
ふだん何もかも揃えてくださってる
ありがたみが身に沁みる

ふだんスタッフさんをしてる
みなこさんがぱぱっと動いてくれるし
ご自宅でお菓子教室もしてる
ひろこさんも手馴れてて

これ、私、楽勝じゃない?
他力本願万歳じゃない?

作り始めながら、
あ、今日はデモがないから
試食も無いんだ、と気づく

先生も一緒に作りましょうよ
と言ったら
それじゃ誰が採点するのー?って

そうだ、これ、試験だった

後で受ける人のために
ここであったことは内緒ね
ということなので
詳しいあれこれは書かないけど

とにかく、想像してた以上に
楽しかった!
エントリーしてほんとによかった

知ってることとできること
というかむしろ忘れてないこと
は違うし
まだまだ甘いなあとも思うけど
新しいことをやれるって
何歳になっても素敵でどきどきする
たとえそれが、まないたも使わず
空中で苺をスライスしたら直接
ケーキに並べちゃうなんてことでも

可愛いディプロマも鋭意制作中とのこと
とても楽しみ
早くパスして念願のアレやるんだ

試食はないけど
先生が試作のラサンドルを
ふるまってくださった
次のレッスンも楽しみ

たくさんの楽しみを
にんじんみたいにぶらさげて
また走っていこう

先生
ひろこさん
みなこさん
ありがとうございました


手紙~珈琲文明ライブ~

2016-04-22 22:55:24 | 日記
免許とるなら今だよって
2年も前から言っていたのに
ふにゃふにゃと春休みを浪費した
このタイミングで
教習所申し込もう思うんだけどさぁ、
とムスメ。
あらまあ今ごろ、と呆れながら
仕事が一段落した隙に銀行へ走る。

そこそこ大金だし、あの口座のあれをああして、
ついでに国民年金もまとめて払おう。
3時ぎりぎりに滑り込んだ私が
どんなに愛想ふってもニコリともしない窓口レディが、見たこともない素早い動きを見せる。
必要なブツを無事バッグにおさめ、
ほっとしたらおなかがすいた。

そういえばお昼ご飯食べ損ねたな。
ファーストフード店でお茶飲みながら
通帳と相談。今年のボーナスは全部学費に消えることが判明。ため息。
子供を育てるって大変なことだ。
たったひとりの子供にこんなに苦労してるのに、
三人も、それも女ばっかり育てた母は
いったいどれほど大変だったことか。
いまだにそれによっかかってる末娘まで抱えて走り続けているかのよう。
ちょいちょい、思い込み暴走気味なのがどきどきするけど。

同僚さんとそんな母の話をしたのが
まさに今日の帰りのことだった。
といっても我が母に比べてしまっては失礼なのだ。
何しろ同僚さんのお母様は
熊本の地で不安な日々を過ごしていらっしゃるのだから。
同僚さんの叔母さん、つまりお母様の妹さんにご不幸があり、
電車の運行も復旧しないなか、たったひとりで妹さんのところへ駆け出してゆこうとするお母様を
同僚さんは遠隔操作でどうにかやっと
なだめることができたばかり。
だんだん、そんなお年頃ですよね、と
母たちを指し、自分達を指して
苦笑いしてきたのだった。

大切に、夢中になって育てられた娘は
やがて大人になり、自立して
今度は自分も母になって
それからふと気づく自分の母の
老いに困惑し衝撃を受ける。
繋がって、巡って、そしていつか別れる、そんなあたりまえの営み。

赤澤マスターの歌う
樋口了一さんの「手紙」を
べしょべしょ泣きながら聴いて
そんなことを思っていたのだった。


桜さくら

2016-04-21 23:06:38 | 日記
直営教室で使うための新採択教科書注文が
やっと解禁になった。
ネットでオーダーすれば代引きで届けてくれる
なんて素敵な時代だろう。
ちょっと前はわざわざ有隣堂に予約しに行ったりしたのに。

子供の頃、新学期が始まる時に
一番楽しみだったのは国語の教科書だった。
活字中毒気味だったのでとにかく文字を、文章を
貪り読むのが常だったからだ。
「天まで届け、いち、に、さーん」のくじらぐも。
今も1年生の教科書に健在だと知って嬉しかった。
でも記憶に残る題材のナンバーワンは
草木染めの話。
書き手が取材に行ったのは
桜を使って布を染める職人のところで
てっきり、花を集めて染めるのかと思ったら
木枝を砕いて煮るのだという。
花が咲く直前の、渾身の力で桜色を吹きこぼれさせようとしている木枝からこそ
美しく濃い色が取り出せるのだ、という意味の事が書いてあり
とても衝撃的だった。
まさにここからがクライマックス!というタイミングで
切り刻まれ煮込まれる木がなんだか哀れにも感じられ
人間って身勝手だなあとも思った。

昨日、道明寺を作った時に余った
桜の葉と花を思いつきで小鍋に入れ
水を入れて煮立たせ、桜茶にしてみた。
濃いピンク色に染まったお湯に
ふうわりと漂う真っ白な花びら。
飲むと緩やかに鼻腔を満たしてゆく春の香り。
一年の始まりが春でよかった、と思った日。


雨風に晒されて

2016-04-19 07:05:44 | 日記
チャリだなんて軽薄に呼ばないで欲しいのよね。
寒いだの眠いだの散々っぱらほっといて
突然思い出したように河原へ連れて行かれたのが
つい一昨日の事。
2週間前だったらそりゃあ見事に花を咲かせていただろう
ソメイヨシノの並木道も
すっかり黄緑の葉をそよがせて
というよりはごうごう唸っていたわ。
とにかく物凄い風だったの。
花殻と羽虫と埃と土が吹き付けて
痛いくらいだった。
それでも川面に華麗なるランディングを繰り返す
水鳥の姿を眺めたり
空を泳ぐ巨大な川魚を青いだりしながら
走るのはとてもいい気分だったわ。

打って変わって昨夜の冷たい雨よ。
なんだって天気予報をちゃんと確認しないで
出勤するのかしら、うちの相方は。
いっそ事務所に泊めてくれたらいいのに。
視界がさらに悪くなるから
通行人が突然飛び出すのを避けるのが大変だったわ。
そしてあのマンホール。
濡れてると滑りやすいのよね。
ただでさえ冷たいのに転んで傷つくのは嫌だから
すごく気を使って走ってるのに
何も考えないでシフトチェンジするのが相方なのよ。
困った人だわ全く。
まあ帰り着いて自分より先に私をタオルで拭いて
謝ってたし許さないでもないけど。

私の好きなのは田園風景よ。
広々見渡せる空間、なだらかな道。
どこまでも走れる。
早くまた9月にならないかしら。
ちょっとシュールな案山子なんかもいたけど
あの田んぼ道はかなりいけてると思うわ。
相方の下手な鼻歌にも耐えられるもの。

って、もうこんな時間だけど
いつまで大根煮てるのかしら、あいつは。
そろそろ行きましょ。
出かける前に空気圧見てね。




筍midnight

2016-04-18 00:24:28 | 日記


堀り出された瞬間から
苦味エグミを出し始める
この子たち
理由はストレスなのだそう

だから少しでも早く
ゆでてしまうことが
肝心と

とはいえ我が家の
biggestなお鍋に
いっこずつしか入らず
しかたなく3ターン
1回一時間

夜が終わらない



油で軽く炒めてお砂糖醤油
塩こんぶで味付け

深夜にしょきしょき
つまみ食いしながら
次々ゆでまくり

暗く静かであたたかな
土のなかでぬくぬくしてたのに
ちょっぴり伸ばした葉っぱを
めざとく見つけられ
あったぞー!わー!
って
クワだのスキだので
まわりをざくざくとえぐられ
根を絶ちきられ
引きずり出され

さぞや無念であろうなぁ

せめておいしくいただくのだ