英語な日々

京都在住の英語講師のと猫と英語と美味しいもののお話。
時々、脳動脈瘤のお話もね。

静かに朽ちる

2012-09-28 | 日記



自宅の近くに、不思議な店がある。

2~3年前に、古屋を改造して作られた、小さなバーだ。

昼には、コーヒーやピザなんかも出していた様だ。

夜は、ドアを開放して、中で不思議なランプがゆれていた。

一見、本当に汚い建物だけれど、ひとたび照明がつくと、雰囲気が一変した。

けれど店には、お客の入っている様子もなく、ひっそりと若い店主が座っていたものだ。


一度覗いてみたいと思いながら、なんとなく恐い感じもして、近づけないまま時が経っていった。

そのうち、だんだん、店がしまっている日の方が多くなった。

最後に開いているのを見たのは、もう数ヶ月も前だろうか。



      




店の前を通る度に、考える。

あのシャッターの向こう側は、今どうなっているのだろう?

光の入らない暗い店のなかで、ウイスキーの瓶や、バーボンの瓶や、フォークやグラスたちは、整然と並んでいるのだろうか。

時には、車の振動で、残された酒の表面が微かに揺れるのだろうか。

深夜には、ひっそりと、異形のものたちが酒盛りをしていたりして。



妄想は膨らむ。ww



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