
週末、七条烏丸あたりを夫の運転する車で走っていた。
突然夫が声を上げた。
え?と思って前方を見ると、走行する沢山の車の合間を、片手に乗るほどの子猫が必死に走っているのだ!!
轢かれる!!!!!
スピードを緩めた車から飛び出した。
走ってくる車の前に回り込んで手を振る。
子猫がいます!!
止まって!!!
数台の車が止まった。
子猫は、怯えて、止まっている車の下に入り込んだ。
どうしよう!!
と、歩道に居た人たちが、叫び始めた。
あ、こっちに来たよ!
あっちの車の下に入ったよ!
雨で濡れた路上を、子猫を捜して這いずり回る。
あ、捕まえた!
歩道で様子を見ていた大学生くらいの男女数人が声を上げた。
子猫は、歩道へ逃げ込んで、彼らに捕獲された様だ。
大丈夫ですか?
ありがとうございました!
助かりました!
どうしようかと思いました!
後は、私たちでちゃんとしますから!
あれ、この仔、あなた達のネコだったの?
それなら、良かった!
慌てて車に戻る。
そうだった、仕事に行く途中だったのだ。
車に乗って、夫と顔を見合わせる。
本当に良かったね。
あんな小さな子猫が轢かれるところなんて、絶対に見たくない。
ふと気がつくと、両手がぶるぶると震えている。
あ~恐かった!
