鶴橋ラビリンスの逆襲

木曜日は、朝から勉強会で、その後すぐに仕事に入る予定だった。
ところが、前日の深夜、勉強会も昼の授業もキャンセルとなったことが判明する。

・・・この仕事、こういうことが時々あるのです。


家でゆっくりしようかな、とも思ったのだけど、やっぱり大阪へ行ってみよう！
心斎橋にできたディノスの展示場に、一度行ってみたいと思っていたのだ。

グーグル先生は『一度乗り換えるだけだよ♪』とおっしゃる。
しかも、京阪で行けるしね。


よしっ！！
『再び大阪一人旅』に挑戦だっ！
（なんだか演歌の名前みたいだ。）


京阪は、体力温存のため、プレミアムカーを使わせていただく。
このシート、新幹線みたいにテーブルが出るので、いろいろ便利なのだ。


京阪淀屋橋（終点）に着くまで、ゆっくり『おフランス語』の復習をしよう、とおもったのだけれど『大人メガネ』を忘れたことに気づく。
必死で目をこらして、テキストを見る。涙


一度乗り換えて、あっという間に心斎橋に着く。
まずは、心斎橋大丸で、大人メガネを調達する。
これがなくちゃあ、何も見えないんだから仕方ない。

けれど、けれど、なのです。
さすが大阪、ド派手なメガネしかない。
超カラフルな上に、クリスタルがこれでもか、と付いたものばかりだ。

・・・恐るべし、『大阪のおばちゃん仕様』と、『京都のおばちゃん』は、恐れおののいたのである。

とりあえず、一番地味そうなのを見繕って購入する。



それを持って、すぐ近くのビルに入る。
ささっとおめあての展示場を見て、３０分ほどでその場を辞す。
行っただけで、満足した♪

さて、と時計を見る。
まだ時間の余裕があるな。
遅いお昼ごはんを、どこで食べよう？

グーグル先生に、『鶴橋』は遠いですか？とお伺いをたてる。
それがなんとまあ、すぐそこじゃないの♪
（町の位置関係が全く分かっていないのだ。）

指示通りに電車に乗って、あっという間に鶴橋だ。
前に友達と一緒に行った、あの焼肉屋さんに行きましょう！

迷うことなく（ザマミロ♪）お店に入り、『焼肉定食：950円』を注文する。

来ました、きました、美味しそうな定食が！
早速一人で焼き始めるのだけれど。

ん？

なんだか美味しくない。
お肉の味も、タレの味も、白ご飯の味まで。


おかしいな、おかしいぞ？


しばらくモグモグ食べて、気がついた。
焼肉は、さすがにお一人様じゃあ美味しくないんだな。号泣




お店を出て、駅に戻る。
戻ろうとする。
戻るつもりだった、はずだった。

そう、ここからが、『鶴橋ラビリンスの逆襲』であったのだ。号泣

来た道が分からない。
どの道も、見たことない。
グーグル先生も、教えてくれない。
こうなると、一人でいるのがほんとに心細い。

けれど、そこはプライドばかり高い京女、『道になんて迷ってまへんねんっ！ちょっとあちこち見て歩いているだけですねんっ！』という雰囲気をバラまきながら歩く。

顎を突き上げて歩くから、足元が見えずに蹴つまずく。


なんやねんっ！！！
文句あるっ！！？


けれど、ちゃんと帰ってきましたとさ。