英語な日々

京都在住の英語講師のと猫と英語と美味しいもののお話。
時々、脳動脈瘤のお話もね。

小説の力。

2022-02-25 | 日記

『ぽつんと一軒家』シリーズが好きで、アマゾンプライムで時々みていた。

レギュラー放送開始100回記念で、島根県の一軒家が紹介された。(シーズン2021エピソード8)

 

雪深い山の中、長い長い石段の上に、忽然と八重山神社が現れる。

その映像に、一瞬、「宇野千代『八重山の雪』の地(実話)」という碑が見えた。

こんな山深い場所に、どんな物語があったのだろう。

宇野千代が取材に訪れるほどの何かがあったのか?こんな場所に?

思わずググる。

 

まずは、『八重山の雪』という小説を探す。

すると、『100年文庫』という短編集に行き着く。

随分前に、耳にしたような、けれど忘れていた。

秀逸な短編が集められた100冊だという。

早速取り寄せて、一気に読了する。

ますます、『実話』と言われる物語に取り憑かれる。

さらに調べると、続編が見つかる。

もう、古本しかないようだ。

なんとか注文をかけて、待っている現在、『チェリーが死んだ』というその短編は、まだ手元にない。

 

けれど、調べる過程で、実在するといわれる女性のその後が分かってくる。

平坦に述べると、『イギリス兵と恋に落ちた、許嫁のいる若い女性、が駆け落ちをして、八重山神社の裏手に住み着くが、結局見つかって、そのイギリス兵は強制送還となる。けれどその女性は一粒種を実家に預けて、娼婦となり、夫の帰って来るかもしれない港を渡り歩いて、結局亡くなる。』ということだ。

 

こう書くと、如何にもありそうな話の流れだが、短編を読み返すほどに引き込まれる。

 

これが小説の力ね。

 

(拾い画像:八重山神社)

 

 

群馬県高崎市で猫たちを探しています。

どうかお力をお貸しください。

  

 


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4 コメント

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Unknown (そらにゃん)
2022-02-25 03:41:52
いやいやいやいや、そうですね、昼ドラなら、よくある話なんですけど、それが『実話』となったら…。チェリーさんの胸の内を思うと、切なくて、いたたまれなくなっちゃいます。チェリーさん、どうか今度こそは、愛する人と添い遂げる人生を歩めますように。それから、チェリーさんの、一粒だねさんが、すくすくと、真っ直ぐに伸びていらっしゃいますようにと、若輩者ながらに、願わずにはおれません。…これは、小説の力を伝えようとなさった、ポン吉さんの力のなせる技です。

今日の元気玉は、あんことクリームチーズのパウンドケーキです。この組み合わせ、意外にも美味しかった〜!あ、作ったのは、キッチンカーのケーキ屋さんね😉
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Unknown (ハチワレ)
2022-02-25 08:21:06
毎日新聞の日曜版で自伝的小説「生きていく私」(宇野千代)が連載されていて、それを読むのが楽しみだった時があります。また、岐阜の薄墨の桜の保護活動された話や、桜のお着物のデザインも有名でしたよね。ぽつんと一軒家も見ています。
ところで話は変わりますが、昔、祖父の家に預けられた時に、すぐ近所に”モルガンお雪”さんが住んでいたと聞いたことがあります。モルガンお雪さんって、外人の方と思ってましたが純粋な日本人だったのですよね。この方も数奇な運命の持ち主のような気がします。
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そらにゃんさま (ぽん吉)
2022-02-25 23:08:45
元々、宇野千代という作家の作品はあまり好きではなかったのですが、今回どうしてここまでこの作品に惹かれたのか、よく分かりません。
ネットで調べると、やはりこの作品に惹き込まれた方がいらっしゃって色々調べられたようですが、実在したといわれる人物に合われた方は見つかりませんでした。
今日、『チェリーが死んだ』が届いて・・・あとはブログのお楽しみ、なーーんちゃって。ww

餡子とクリームチーズ♪
甘じょっぱい感じなんでしょうね!いいな〜〜〜
お返しの元気玉は、あんこ味のキャンディをどうぞ。ww
カルディに売っていたのですが、母のところに持っていって、私は1粒も食べていないのです。
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ハチワレさま (ぽん吉)
2022-02-25 23:13:51
宇野千代氏って、いつもすごく派手な桜の着物を着て、派手はお化粧をなさっていた記憶があります。

『生きていく私』が、今回以外で私の読んだことのある唯一の作品です。何十年も前に読んで、そのまま思い出しもしなかったのですが、不思議なご縁です。

モルガンお雪って、宮川町あたりの芸妓さんじゃなかったっけ?晩年は京都に戻って静かに暮らしていらっしゃったんですよね。西洋諸国が世界を牛耳っていた頃のお話です。
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