ちょっとしたバイトで小金が入ったので念願の5速クロスミッションを装着することに。
馴染みのショップで頼むか迷ったがやっぱ自分でやらにゃ面白くないなと決断。
クランク割るのなんぞ実に30年ぶりのスズキGAG以来、できるのか?
と考えても仕方がないのでまずはさくっとエンジン下し。
125ccのエンジン、意外と軽かった、余裕で一人で持てる。
一応ジャッキも買ったので使ったけどなくてもいけるなこれは。
で、一戸建てでは無くマンション住まいなバイク乗りには厳しい整備環境なのでベランダに急きょ作業場を設置。
ブルーシートに板を引いて汚さないように段どる、これ大事。暖かくなってよかった。
まずはヘッドをさくっと分解。
続いてローター側、でカバー側のコイルの中心部にぐっちょりと乳化したオイルヨーグルトが・・・・
通勤片道12Km、油温は冬場で80℃超えぐらい、ヘッドの方にもヨーグルトが回ってたんだけど大丈夫なんかね、ほんとに。
でクランクを割るのでローターを引っこ抜く。
これにはローターホルダーとホイールプーラーを使用する。
このBLOGでグロム関係の閲覧が多いので自分が買ったもの貼っておく、サイズ合ってるのかどうか実際使うまでドキドキするので実績のあるものなら安心できるかと。
この時、プーラーのネジが最初の1回転ぐらいで固くなってピッチが違うのか!?とちと焦ったがどうやらグロムのローター側のネジキリにバリが残っていて固くなってた。
タイ産なのかしてそこかしこに工業製品としての精度の低さというかそこひと手間入れとけよ的な部分が多い気がする。
まぁ、自分も昔旋盤やらフライスやら使っていたので特に気になるだけかもしれない。
で、中身取っ払った状態。
ここでちょっと他のユーザーさんの情報で気になってた所を見てみると・・・・なるほどという箇所発見。
カムチェーンテンショナーのプッシュロッドの先端が粉々になっててまともに走らなくなるという症状があるらしい。
特にボアアップやハイコンプピストンなど弄っている人やガンガン回す人はなりやすい模様、自分も通勤メインとは言え、結構回すので気になってた。
写真の様にテンショナーロッドのあたる部分が凹んでる、これが進むと割れるんだろうと思われ。
これの対策品としてタケガワさんからロッドとの接触面を広げて予防していると思われ、今回はついでにこれも交換しようと発注中。
クラッチ側も撤去。
ここまではまぁ特に専門的な知識も必要なく、だけども難儀したポイントが一か所。
クラッチハウジングのセンターボルトを緩めるのにユニバーサルホルダーってのを使うんだけども、グロムのハウジングの穴が4.8mm。
対して一般的なホルダーの軸が5mm、聞くところによるとGROM用とか謳っているものでも5mmのものがあるらしく、当然そのままでは入らない。
自分は近所の南海部品で汎用品のものを購入したけど5mmの軸。
これはお勧めしないけど、自分は5mmのキリでハウジングの穴を広げて使用した。
肉厚と0.2mmの拡張ならいけると踏んでの強行策、結果はオーライだったけど完全自己責任で、決して真似したら割れたわ!弁償しろとか頭のおかしい事を言わないようにお願いしておく。
繰り返すけど真似してこわしても知りません、責任もとりません、これぐらい言っておけばOK?
ちなみにロックナットレンチもグロムの場合クランクのシャフト部分が突き出ているので長いタイプが必要とか言われているけど、普通に売っているこれでもいけた。
これ一つで遠心フィルターとクラッチハウジングの両方対応できる。(自分はキタコの遠心レスに交換済みなので今回はクラッチ側で使用したのみ)
(STRAIGHT/ストレート) ロックナットレンチ 20×24(mm) 19-523
クリエーター情報なし(TOOL COMPANY STRAIGHT) ツールカンパニーストレート
ただし、ソケットの差し込みが半分くらいしかかからないので不安になる人は長いタイプをお勧めする。
そしていよいよクランクを割ってギアとご対面。
左がノーマル、右がタケガワ5速
組むとこんな感じ。
キットはほとんど組まれた状態で梱包されているけど、一部ノーマルから流用する仕組み。
Dワッシャーとカラー、シフトフォークを一つが純正品からの流用物。
今回は先に書いてるスーパーカムチェーンテンショナーが届いていないのでケース閉じて動作確認してクラッチ部分を組んで蓋して終了。
続きは物が届いてから。
ちゃんと動くのかはまだ解らない、ドキドキ。
続く