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60年代ポップス変遷史 1962年9月

2015-03-01 03:08:05 | 60年代ポップス変遷史

1962年9月にはこんな曲が流行していました。

夢の渚 エルヴィス・プレスリー
禁じられた遊び ナルシソ・イエペス
ヤング・ワールド リッキー・ネルソン 【註】
悲しきクラウン ニール・セダカ
リバティ・バランスを射った男 ジーン・ピットニー
ジョニー・エンジェル シェリー・フェブレー
レモンのキッス ナンシー・シナトラ
スピーディ・ゴンザレス パット・ブーン
アルディラ エミリオ・ペリコリ
片目のジャック ジョニー・バーネット
ブルー・ハワイ エルヴィス・プレスリー
太陽はひとりぼっち コレット・テンピア楽団
【註】リンクしている動画はオリジナルではありません


先月リッキー・ネルソンの『ヤング・ワールド』にトップを奪われたプレスリーが次作の『夢の渚』で奪還に成功です。
新曲『レモンのキッス』はフランク・シナトラの娘ナンシーのデビュー曲でオペラ作家のアミルカレ・ポンキエッリが
作曲したオペラ《ラ・ジョコンダ》の中の「時の踊り」をアレンジしたものです。日本では大ヒットしザ・ピーナッツなどの
日本語ヴァージョンも競売されましたが肝心の本国ではヒットしなかったようです。
またパット・ブーンの軽快でコミカルな新曲『スピーディ・ゴンザレス』も大ヒットの予感です。
映画音楽としては『恋愛専科』の主題歌『アルディラ』と、『太陽はひとりぼっち』のテーマがベストテン入りです。
この『太陽はひとりぼっち』は映画ではミーナ・マッツィーニの歌唱とジョヴァンニ・フスコ楽団の演奏でしたが、
日本では和製楽団のコレット・テンピア楽団のレコードが爆発的に売れました。
ただし現在出回っているコレット・テンピア楽団のCDは当時のオリジナル演奏ではありません。
新旧をアップしますので是非聞き比べてください。

↓はコレット・テンピア楽団の『太陽はひとりぼっち』オリジナル盤 YOUTUBEより


↓はコレット・テンピア楽団の『太陽はひとりぼっち』ニュー・ヴァージョン盤 YOUTUBEより


リアルタイムのラジオ族だった私にとっては中盤のギターソロはオリジナル盤でなければ絶対にダメです。
しかし残念なことにオリジナル盤のCDは復刻されていないようです。

ベストテン入りはしませんでしたが、ニニ・ロッソの『さすらいのトランペット』やリッキー・ネルソンの
君は世界一』、リックとランスの『さいはての慕情』などもこの頃のヒット曲でした。
(ニニ・ロッソの『さすらいのトランペット』は削除されたためYOUTEBEで聞くことができません)

↓はリックとランスの『さいはての慕情』 YOUTUBEより