外国映画主要作品日本公開史 * 1963年公開 (その3)
▼参考資料・スクリーン1963年ベストテン
①アラビアのロレンス…デヴィッド・リーン
②第七の封印…イングマール・ベルイマン
③シベールの日曜日…セルジュ・ブールギニョン
④鳥… アルフレッド・ヒッチコック
⑤女と男のいる舗道…ジャン・リュク・ゴダール
⑥奇跡の人…アーサー・ペン
⑦イタリア式離婚狂想曲…ピエトロ・ジェルミ
⑧ピアニストを撃て…フランソワ・トリュフォ
⑨シシリーの黒い霧…フランチェスコ・ロージ
⑩蜜の味…トニー・リチャードソン
⑪ビアンカ…マウロ・ボロニーニ
⑪夜行列車…イエジー・カワレロヴィッチ
▼参考資料・映画の友1963年ベストテン
①アラビアのロレンス…デヴィッド・リーン
②シベールの日曜日…セルジュ・ブールギニョン
③第七の封印…イングマール・ベルイマン
④鳥… アルフレッド・ヒッチコック
⑤奇跡の人…アーサー・ペン
⑥女と男のいる舗道…ジャン・リュク・ゴダール
⑦イタリア式離婚狂想曲…ピエトロ・ジェルミ
⑧蜜の味…トニー・リチャードソン
⑨アラバマ物語…ロバート・マリガン
⑩夜行列車…イエジー・カワレロヴィッチ
⑪ピアニストを撃て…フランソワ・トリュフォ
⑫シシリーの黒い霧…フランチェスコ・ロージ
⑬橋からの眺め…シドニー・ルメット
⑭シャレード…スタンリー・ドーネン
⑮エレクトラ…マイケル・カコヤニス
⑯祖国は誰のものぞ…ナンニ・ロイ
⑰ビアンカ…マウロ・ボロニーニ
⑱ハッド…マーチン・リット
⑲僕の村は戦場だった…アンドレイ・タルコフスキー
⑲スペンサーの山…デルマー・ディヴィス
▼参考資料・キネマ旬報1963年ベストテン
①アラビアのロレンス…デヴィッド・リーン
②奇跡の人…アーサー・ペン
③シベールの日曜日…セルジュ・ブールギニョン
④鳥… アルフレッド・ヒッチコック
⑤女と男のいる舗道…ジャン・リュク・ゴダール
⑥第七の封印…イングマール・ベルイマン
⑦イタリア式離婚狂想曲…ピエトロ・ジェルミ
⑧蜜の味…トニー・リチャードソン
⑨ピアニストを撃て…フランソワ・トリュフォ
⑩祖国は誰のものぞ…ナンニ・ロイ
⑪僕の村は戦場だった…アンドレイ・タルコフスキー
⑫夜行列車…イエジー・カワレロヴィッチ
⑬わんぱく戦争…イヴ・ロベール
⑬シシリーの黒い霧…フランチェスコ・ロージ
⑮アラバマ物語…ロバート・マリガン
⑯エレクトラ…マイケル・カコヤニス
⑰あなただけ今晩は…ビリー・ワイルダー
⑱シャレード…スタンリー・ドーネン
⑲大脱走…ジョン・スタージェス
⑳ビアンカ…マウロ・ボロニーニ
⑳橋からの眺め…シドニー・ルメット
⑳チコと鮫…フォルコ・クイリチ
ATGからベルイマン芸術完成期の『第七の封印』が公開されました。制作年度順からいえば『第七の封印』、『野いちご』、
『処女の泉』なのですが、公開は逆順序です。しかし、『野いちご』や『処女の泉』に比べて彼自身の固定観念が如実に
表されていていかにもベルイマン映画の代表格ともいえる作品です。際立った白黒の陰影による映像美の中に、主人公と
神のと対話を用いながら人間の生の本質とは何かを問い続けます。ラストにおける無垢な赤ん坊に未来を託すという
軽いロマンチシズムも演劇出身のベルイマンらしい演出でしょう。
この年の各誌のベストワンは『アラビアのロレンス』でしたが、こと芸術作品としては『第七の封印』には及びませんね。
また、トリュフォーやゴダールが新作を発表する一方、ブールギニョンは『シベールの日曜日』でヌーヴェルヴァーグには
なかった強いロマンチシズムと水墨画を思わせるような素晴らしい映像美で切ない感動の冬物語を作り上げました。
『鉄道員』『わらの男』『刑事』などで小市民の日常生活をきめ細かく描写した人生派のジェルミはこれまでの作風から一転
して強烈な風刺をこめた喜劇『イタリア式離婚狂想曲』を、イギリスニューシネマからは『蜜の味』でリチャードソン見参です。
↑はイングマール・ベルイマン監督の『第七の封印』