『魅惑のワルツ』 アンリ・ルネ楽団
”Fascination” Henri Rene And His Orchestra 【YOUTUBEより】
1956年制作、ビリー・ワイルダー監督によるアメリカ映画『昼下りの情事』の主題歌です。
ワイルダーは『失われた週末』『サンセット大通り』などのシリアスな作品群を作っていましたが、脚本家の
I・A・L・ダイアモンドとコンビを組んでガラリと作風が変わってソフィスティケーション喜劇へと転じます。
コンビ第一作目となったロマンチックなラヴ・コメディ『昼下りの情事』ではダイアモンドの小洒落た
台詞が縦横にめぐらされて観客をさらに酔わせました。
主題歌の『魅惑のワルツ』は、ベルエポックの1904年にイタリア人のフェルモ・ダンテ・マルケッティが作曲した
『ジプシーのワルツ』が原曲で、後には幸せに愛しあう二人を唄ったシャンソンになりポーレット・ダルティが
レコーディンクしていますが、この曲を有名にしたのは何と言っても『昼下りの情事』でした。
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それにしても、この映画の邦題はポルノ作品のようで、とてもじゃないが感心できません。
洒落た映画なのですからもう少し洒落た邦題にできなかったのでしょうか。