『だまって愛して』 カルロ・ルスティケッリ楽団
”Canto D'amore” Carlo Rustichelli 【YOUTUBEより】
1962年制作、ピエトロ・ジェルミ監督によるイタリア映画『イタリア式離婚狂想曲』の主題歌です。
監督のピエトロ・ジェルミは『越境者』『街は自衛する』などの作品でイタリアン・リアリズム作家として世に
出ましたが、その後もリアリズム手法で小市民の生活をきめ細かく描いた『鉄道員』『わらの男』『刑事』など
どこか人懐こい作風で独自の世界を作り上げましたが、『イタリア式離婚狂想曲』では一転してコメディに
挑戦しています。
厳格なカトリックのお膝元のイタリアでは法律で離婚は許されぬところ、刑法を悪用して妻を殺し、新しい妻を
迎えるという痛烈な風刺のきいた作品でイタリアでは大喝采を浴びました。
(ラスト・シーンはちょっとやりすぎですね)
主題歌の『だまって愛して』は盟友でもあるカルロ・ルスティケッリの作曲によるもので、劇中で繰り返し使われた
『イタリア式離婚行進曲』も同様です。
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この映画がきっかけになったかどうかはわかりませんが、数年後の1970年には離婚が認められるように
法律が改正されています。