クロムの備忘録的ダイアリー

定年後の日々の楽しみや関心事、具体的には写真、カメラ、観る将あるいは投資の話題などを綴っていきます。

京都旅行3日目:化野念仏寺

2021年11月26日 20時14分13秒 | 旅行
滝口寺を後にして、化野(あだしの)念仏寺に向かいました。
化野の地は古来風葬の地で、寺伝によれば空海が五智山如来寺を建て野ざらしの遺骸を
埋葬したのが始まりという。後、法然の念仏道場となり現在は浄土宗の寺院である。
小ぶりの本堂には湛慶(運慶の長男)作と伝わる金色の阿弥陀如来坐像があります。


念仏寺に続く参道は風情ある町並みが続きます。


寺の入り口は紅葉が始まっていました。


入り口を入って左手側に回ると螺旋形の階段を持つ石造りの仏舎利塔があります。




境内の中央には8千体の石仏、石塔が並ぶ西院の河原があります。


本堂の裏手には竹林の小径があり、小径の先には六面体地蔵と墓地があります。化野念仏寺は多くの石仏と石塔に埋め尽くされた独特の雰囲気を持つ寺院でした。


京都旅行3日目:祇王寺、滝口寺

2021年11月25日 20時31分44秒 | 旅行

二尊院を後にして祇王寺に向かいました。
祇王寺は平清盛の寵愛を失った白拍子・祇王が母・刀自、妹・祇女とともに出家した往生院が後に祇王寺となったものです。


悲恋の尼寺の名にふさわしく山の懐に抱き込まれたような立地に、竹垣に囲まれた苔の庭に建物がひっそりと佇んでいます。
寺の建物は元京都府知事北垣氏が祇王の話を聞き嵯峨の別荘を寄付したもの。




この寺の魅力はなんといっても苔に覆われた庭の美しさだと思います。


竹垣の外には竹林が広がっています。


境内では苔や菊の展示を行っていました。


ししおどしに赤いモミジが散っていました。


控えの間の窓は吉野窓といい、影が虹の色に見えることから虹の窓とも称しています。


仏間には大日如来、清盛、祇王、祇女、刀自、仏御前の木造が安置されています。
建物の裏手には清盛の供養塔と祇王、祇女、刀自の墓が並んでいました。

祇王寺のさらに奥に滝口寺があります。
滝口寺は元は往生院三宝寺といいましたが、廃寺から再建される際に高山樗牛の「滝口入道」にちなみ、滝口寺と名付けられました。
滝口入道は平重盛の配下で斎藤滝口時頼といい建礼門院付きの女官の横笛に恋をしたのを父に咎められ往生院に出家しました。
後日、往生院を訪ねてきた横笛に対し、修行の妨げになると会わずに返し、高野山に移ります。
横笛も法華寺に出家し程なく死亡、伝え聞いた滝口入道は仏道に邁進し高僧に至ったという悲恋のお話です。

滝口寺の入口付近は紅葉が見事でした。


本堂の回りも紅葉が綺麗です。


本堂からの眺め。
本堂内にはかなり傷んだ滝口入道と横笛の木造が安置されています。


境内には新田義貞の首塚があります。
祇王寺、滝口寺、どちらも別世界に誘われたような静かなお寺でした。

京都旅行3日目:落柿舎、二尊院

2021年11月24日 12時13分33秒 | 旅行

常寂光寺の後はすぐ近くの落柿舎に行きました。
落柿舎は芭蕉の弟子の向井去来の住まいでした。


落柿舎の名の由来は一夜にして庵の回りの柿の実が落ちた、ということからです。今でも柿の木がありました。




俳人の閑居らしい端正な雰囲気を漂わせていました。

落柿舎の後は二尊院に行きました。
二尊院の名は本尊である阿弥陀如来と釈迦如来という二体の如来像に由来します。
パンフの写真では大きな像に見えましたが、実際は小ぶりの像でした。

総門を抜けた先の参道には紅葉と桜が交互に植えられており、紅葉の馬場と呼ばれて紅葉の名所となっています。
当日は見頃には少し早く見学者も絶えなかったのでなかなか人の入らない写真は撮れませんでした。


黒門の回りの紅葉は色づいていました。


勅使門は重厚で立派です。


本堂は予想以上に大きかったです。


庭のもみじは色づいていました。




庭には花手水が置かれていました。


境内には小倉餡発祥の碑がありました。
それによると和三郎という菓子職人が空海が中国から持ち帰った小豆を栽培し、それに朝廷から下賜された砂糖を加えて餡を作り献上したそうです。

京都旅行3日目:常寂光寺

2021年11月23日 14時26分33秒 | 旅行
3日目は嵯峨野を巡りました。
常寂光寺、落柿舎、二尊院、祇王寺、滝口寺、化野念仏寺、愛宕念仏寺と見学しました。
嵯峨嵐山駅を降りて最初に常寂光寺に向かいました。
ここは事前のリサーチで紅葉が素晴らしかったのです。
ただ訪れた日は紅葉のピークには少し早かったのでどうかな、と思っていたのですが、
赤、黄、オレンジ、緑に輝く紅葉が非常に美しかったです。
開門前に着いたのですが、既に数名の観光客が並んでいました。

入り口の山門をくぐると仁王門に出ますが、すでにここから木漏れ日が綺麗でした。


仁王門の先の石段周辺は、今回の旅行で一番美しいスポットでした。





本堂の回りもカエデに囲まれていました。


本堂裏手にある多宝塔。


多宝塔の上に出ると、眺望がひらけます。





竹林とその周辺も趣があります。

庭の一部は苔に覆われていました。


帰りは庫裏の前を通って坂道を下り仁王門の手前に出ます。
一方通行なので写真撮影にも好適です。臨時の出口から出ました。

京都旅行2日目:高山寺

2021年11月22日 16時26分27秒 | 旅行
西明寺からさらに高山寺に行きました。
中興の祖・明恵上人は釈迦の教えに従い生涯を貫いたそうですが、一般にはなんといっても鳥獣人物戯画で知られています。

石水院室内からの眺め。国宝建築物中でくつろいで座れる唯一の建物とか。


国宝の石水院には戯画のレプリカが置かれていました。


善財童子像が安置されています。


明恵上人が常日頃愛玩していた可愛らしい子犬像がアクリルケース内に鎮座しています。
作者は運慶の長男、湛慶とされています。


明恵上人が過ごした禅堂院は室町時代に消失しましたが、江戸時代にこの開山堂が再建されました。


少し離れた場所にある金堂。釈迦如来坐像が安置されています。


日本最古の茶園。栄西禅師から茶の種を贈られた明恵上人が栽培した。
宇治茶はここの苗木を移植したそうです。