富山で記録的大雪、帰宅困難者も コンビニ品薄で休業へ
北陸は9日も断続的に雪が降り続いた。なかでも記録的な大雪に見舞われている富山市では、除雪作業に出た男性が亡くなったほか、コンビニのおにぎりなどが品薄になり、市民生活に影響が出ている。北陸新幹線も9日夜、開業以来初めて、雪のため運休した。
気象庁によると、午後10時の積雪は富山で126センチとなったほか、氷見96センチ、魚津77センチ。富山市中心部で100センチを超えるのは、1986年に117センチを記録して以来、35年ぶり。金沢53センチ、福井104センチだった。
富山県警や県によると、富山市善名(ぜんな)の用水路で8日夜、近くの山口健一さん(81)が死亡しているのが見つかった。「除雪をする」と昼すぎに出かけたまま行方がわからなくなっていた。このほか除雪機で歩道の雪を取り除いていた男性(24)が手に重傷を負うなど、8日以降、4人がけがをした。
JR富山駅近くのコンビニには、8日夜の帰宅を諦めてホテルに泊まった人が頻繁に訪れ、おにぎりや菓子パンなどがなくなった。冷凍食品やカップラーメンなどは残っているが、新たに商品が届く見通しはなく、10日午前0時から休業予定という。店員は「状況によっては11日も休むことになるかもしれない」と嘆いた。別の店の店長も「商品入荷の見込みはたっていない」と話した。
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