★clausewitzのひとりごと★

45才既婚男です。雑多なブログですがコメントお待ちしております。

マッシモ宮

2010年02月11日 00時59分33秒 | イタリア旅行
ガイドブックでみた時、「マッシモ宮?誰それ?」って感じでした。
ルネサンス時代の貴族かなって思っておりましたが、よくよく調べてみると、
「マッシモ」=「マクシウス」なのですね。

ローマ時代のマクシウス家で一番有名なのは「(クィントゥス・)ファビウス・マクシウス」かな?

彼はフラミニウスの翌年に執政官(その後独裁官)に就任し、ハンニバルと対戦したローマの名将。
徹底した持久戦法をとり、ハンニバル自身とはなるべく戦わないという戦法を採る。
一見、「臆病者」であるが戦略的には非常に効果的。
ハンニバルを苦しめて「イタリアの盾」と呼ばれることになる。


彼以前には、これまた似たような名前の「クィントゥス・ファビウス・マクシムス・ルリアヌス」がいる。
サムニウム戦争時に大活躍した執政官だ。


つか、マクシムス家って言われるより「ファビウス一門」っていう方がピンと来るんですよね。


その後の有名人では・・・どうやら二人の教皇を出しているようです。
アナスタシウス1世(399-401年)とパスカリス1世(817ー824年)
あまり知りません。家に「ローマ教皇伝」って本があるので調べてみてもいいのですが、
今はないので・・・・。

枢機卿ならたくさんいるみたい。

ちなみに、今の当主は「フィリッポ・マッシモ公」
レオーネ公とジェノヴァ公妃の間に生まれた人。


現在のマッシモ宮は1527年カール5世がローマ劫掠を行った後の廃墟の上にたてたそうな。
ペルッツィの作。

紋章には「粘り腰によって国家を救う」(クンクタンド・レスティトゥーイット)という銘文が書かれているようです。
いかにも、「イタリアの盾」の末裔っぽくて格好いいですね。


フラミニア街道

2010年02月11日 00時58分50秒 | イタリア旅行
タイトルを見て、「?」と思う人も多いと思います。
イタリア通の人はすぐに「国道3号線」だ、と分かるかも知れません。

観光客には「コルソ通り」として説明する方が早いと思います。
コルソ通りはポポロ広場からヴェネツィア広場までまっすぐに伸びる道。
かつては競馬も行われたようです。

フラミニア街道は・・・あれ? ウィキペディアのを引用しようとしたけど、項目がないので、書いてみます。


現在の国道3号線で、ローマからリミニまで続く総延長315kmの街道。
名前の通り、フラミニウスが造った道です。その後アウグストゥスが改修。
ま、それだけ聞いたら「は? 誰だよ、それ」って思うのでちょいと補足。

フラミニウス(ガイウス・フラミニウス)は、平民出身の人。
性格は強気で大胆。紀元前232年、護民官に選出。翌年、元老院入り。
前227年シチリア総督。前223年執政官に選出。
そして、前220年には財務官(ケンソル)に選出され、この街道を敷設(ふせつ)。
貧富の差をなくそうと国有地借地の上限を125ヘクタールと定めたり(グラックス兄弟の1世紀前!)、
元老院議員およびその子孫が海外貿易するのを禁止する法律を成立させたりした平民階級の希望の星。
前217年、二度目の執政官に選出。

とまあ、こんな感じ。なんでこんな事を書くのかというと、他でも有名な人だからです。

それは・・・・世界史マニアならば知っているかな?
「トランジメーノの会戦」のローマ側の執政官(最高司令官の一人)であった人なのです。
おいおい、トランジメーノの会戦もwikiにないのか・・・。


第二次ポエニ戦争。カルタゴの名将ハンニバルがアルプスを越え、ローマにむけて進軍。
ティチーノ、トレッビアの会戦で敗れたローマがハンニバルに臨んだ第三戦。
送り込まれたのが貴族出身の執政官のセルヴィリウスとこのフラミニウス。

ボローニャを出発したハンニバルがどのルートから来るか分からなかったので、
セルヴィリウスはリミニに、フラミニウスはアレッツィオへ。
リミニのルートはフラミニア街道を通る平坦なルート。
もう一つはアペニン山脈を越え、フィレンツェを通る山岳ルート。

ハンニバルの目的は、ローマ連合の切り崩しにあったのでフィレンツェを略奪しながら、
南下するというルートを選択。

フラミニウスは途中からハンニバルの後を追い、フラミニア街道にてセルヴィリウスと共に、挟撃する作戦に出ました。

トランジメーノ湖の画像・・・・・・どっかにないかな?


あ!  あった! 申し訳ございません。
フラミニウストランジメーノの会戦のwikiもありました・・・。
そっちの方が読みやすいと思うので、リンクしときます。
(会戦の様子も画像があるので見てみて下さい)
無いわけ無いと思ってたんですけど・・・。読み方の問題ですか。


結果的には、トランジメーノの会戦でフラミニウスは包囲殲滅され戦死してしまいます。
その後、セルヴィリウスも各個撃破される。


僕はこの戦いを見た(読んだ)時、戦慄を覚えました。
どうしてもハンニバルの天才的な行動に目が奪われがちですが、フラミニウスも決して
ただのバカじゃない。そりゃ、さぞかし間抜けな執政官として映るかも知れませんが、
彼の政治的功績は大きく、グラックス兄弟が跡を継いだ事もあり歴史に名を残している。
なんというか腐っても「ローマの執政官」である。
他の時代に生きたらもっと活躍できただろうに。


敗戦を知ったローマ市内は騒然としたでしょうね。
何しろ、位置的にはフラミニア街道を使ったらたったの三日の距離。
(戦死した執政官の名前の街道を使ったら・・・というのが気の毒だ)
だが、ハンニバルには別の場所へ移動する・・・別にフラミニウスに配慮したわけではなく、単に戦略的に重要な別の事(目的はローマ連合の解体)をしただけなのですが。


この戦いの後、ローマ軍はカンネーの戦い(センター試験レベル)で大敗します。

今でもローマでは泣きやまない赤ん坊に「戸口にハンニバルが来ているよ」といいます。
まあ、子供に対する脅し文句ですね。
応用として「危機が迫っている状態の時」にもいうみたいです。
「Hannibal ad portas」と表記するようです。


・・・申し訳ありません。
長くなりすぎました。次からは全て引用しようと思いますので。


ということで、コルソ通りを歩いていたら思い出したことを書いてみました。

イタリア旅行 為替の事

2010年02月04日 13時15分22秒 | イタリア旅行
旅行をするにあたって、為替はやはり重要なファクター。
特に我が家のような貧乏旅をする人間には、一円でも安い方がいい。

実はホテル予約する前、というか旅行を決めたポイントなのですが、
「円高傾向になりつつある」という事だったのです。

為替のチャートを見ていて、なんとなくそう思いました。

それでも、何かのきっかけで暴落(円安)する事も考えられたので、保険もかけることに。

まずはホテルの予約はすぐにします。
エクスペディアの場合、即支払いとなります。
しかしながら宿泊三日くらい前までは、手数料なし(ホテルにもよりますが)で変更できます。
つまり、予約した後に円高になったらキャンセル後、もう一度予約。
円安になったらもともとの値段で支払い。

ちょっとせこいですがそういうことも可能です。
(ホテルに直接予約するほうが安いのですが、何度もキャンセルを繰り返すのは嫌がられそう)

ちなみに今回は円高になったのですが、差が少なかったので何もせず。



後は、現金の両替。やっぱりレートは気になる所でしょう。


今回ちょこっとチェックしました。
ちなみにこの所、1ユーロ=126円近辺をいったり来たり。


まずは地元の「北陸銀行」から。
円→ユーロのレートは128,04くらい。
ユーロ→円は124.04くらいだったと思います。
想像していたよりもいいレートでびっくり。
田舎なのでもっとひどいと思っていたのに。

三井住友なども調べようと思ったのに、出発日前日は疲れていたので何もせず。


次に見たのは「成田空港
基本的に、「到着ロビー」の方が、「出発ロビー」よりレートはいい
今から外国へ出る人(外人にとっては不要な円を、自国の通貨に替える)の場合、
円は弱く働きます。つまり円安に。それでも必要なので両替してくれます。
逆に、日本に帰ってきた人(旅行に来た人)は日本円が必要になっているので、
円は強く働く。円高になっても両替してくれるから。

つまり、円→ユーロやドルにするには、多少面倒ですが「到着ロビー」に。
帰国し相手国通貨が不要になった場合は「出発ロビー」に行けばいい。

今回の例で見ると「到着ロビー」は1ユーロ=130.45円。
「出発ロビー」では1ユーロ=131.65円でした。
成田の第一ターミナルの場合、到着ロビーは4つの銀行(北ウィングと南ウィングあわせ)
がありましたが、4つとも似たようなレートでしたので、近い所で両替したらいいと思う。
(この作業が面倒でした・・・・)

あ、ユーロから円へのレートですが詳細は忘れてしまいました。
でも、北陸銀行よりは差があった(手数料は大きい)と思います。
確か・・・6円ほど開きがあったような。

ここで思ったのが・・・・「あぁ、結局北陸銀行が良かったな」という事。
ま、一日違うので、レートも変わったのかもしれませんが・・・。
(それでも2円も動いてはいません。瞬間的には動いてますが、為替を決める午前10時の時点での比較はそれ程動いていなかったように思います)


ちなみに、イタリアに到着した時のレートをみてびっくり!!
円→ユーロ   1ユーロ=136.825円!
ユーロ→円   1ユーロ=115.340円!!!!
な、なんなんだ、このレートは(笑)


ちなみに、僕が為替をチェックするときは、FXの会社のHPを見ています。
あれだと1秒毎に更新されるしチャート(分足)もきっちり出るので。
(日足や週足のチャートはヤフーファイナンスや証券会社のHPでもOK)

パソコンからは「マネーパートナーズ
携帯からは「外為オンライン
のサイトをよく見ておりました。
これらは、証券口座やFX口座をお持ちでない方も無料で為替のチェック(リアルレート)
が出来るサイトです。

あ、もちろん、このレートは為替取引のものであって、クレジットカードの支払いや両替時の基準レートとは異なります
一応国家間(会社間も?)のレートは日本時間の午前10時ちょうどに決定するのですが、
VISAの基準レートが決定する時間や両替の基準時刻などは分かりません。
それでも、一日前くらいの平均的なレートを見たら大体の予想はつくと思います。

買おうとしている日があって、当日一気に円高が進行したら、翌日かその翌日あたりに
買おうかと思ったり、円安になったから当日買っておいた方がいい、とか。


以上、みみっちぃ話でした。

ローマへの想い

2010年01月25日 00時50分27秒 | イタリア旅行
イタリアへの旅行。
僕にとっては「ローマ」への旅行。

「いつかは行ってみたい」

と思っていたが、
「もしも介護に疲れてしまったら二度と行けないかも」
という現実がいつもあった。


ある日、夢をみました。
内容は忘れましたが、起きた瞬間に「ローマへ行かなければならない」って思いました。
不思議なことに「行こうかな」ってレベルじゃありませんでした。


でも、よくよく考えてみたら馬鹿な話。
妻に話したら「行けば?」との返事。最初は一人で行くつもりでしたっが、
妻は「え?私も行くよ!」と。

まあ、正直僕は海外には疎い。今まで行ったのはハワイと香港の二回だけ。
しかも両方とも妻に任せる部分が多かった。
妻は留学経験もあり、英語は心配なかったからだ。

二人ともヨーロッパは初めて。
イタリア語なんてほとんど知らない。


でも、今までの経験上、何とかなるだろうって思った。
今回は観光がメインだから。しかも相手はローマ。
僕にとっては故郷のように聞き慣れた地名の数々。
観光名所も知っている所ばかり。ローマ史や美術史に出てくる所ばかりだから。


なんというか、不安もあったのです。
それは「妻が飽きないか」というもの。今回はローマに6泊です。
普通の女性なら「どうせならミラノやヴェネツィアに行きたい」というだろうし
(ちょうどヴェネツィアではカーニバルをしている)、そうでなくても地理に明るい人は
「ついでにフィレンツェやナポリに行きたい」というだろう。
カプリ島の青の洞窟も有名だし。

しかし、それら全てを捨ててローマに特化。
美食で有名なボローニャも気になるけど、今回はお預けに。

2月は丁度バーゲンの時期です。
さぞかし喜ぶだろうかと思ったが「別に興味ない」
アウトレットですら半額というセール時期だが「興味ない」ようだ。

それを聞いていたら余計に一人で行けばいいんじゃないかって思えてくる。

しかし、妻はイタリア語を覚えるのに夢中。
レストランにも興味津々。スーパーマーケット探しに夢中。

妻は妻なりに楽しみを見つけている模様で安心した。


後は・・・・・為替かな。
この後どうなるか・・・・・オバマの新金融規制法案次第かな。
あれで一気にダウ下落&日経平均調整、そして円高になったので、逆に頓挫したら円安進行は確実でしょうし。

ま、何事も計算どおりにはいかないものなので、こればっかりは気にしていても仕方ない。



ローマか・・・・・ついにいけるんだな。

飛行機、落ちなきゃいいけど。せめて行きの飛行機くらいは、ね。

やはりというか、なんというか

2010年01月24日 13時55分17秒 | イタリア旅行
イタリアへのお供として当然デジタル一眼を考えておりました。

そして、今ある広角ズームレンズ「SIGMA 18-50mm F2.8」ではちょこっと足りない気がしたので、
Canonの「EF-S10-22mm F3.5-4.5 USM」を購入しました。
やはり、風景撮るなら広角が欲しいかなと。

先日到着して部屋の中を撮って軽くチェックして満足していたのですが、
今日再び空を撮影してみたのです。発色次第ではPLフィルターが必要だからです。


そしたら・・・・うーーーむ。


写真に汚れが・・・・しかもカビか。




どうやら本体の内部に出来ている模様。
しかも、大小あわせて10箇所ほど。

レンズだったら別のレンズ持っていくことで解決したのに。
いつも、レンズのカビチェックしかしてこなかった罰だな。


あぁ、間抜けだ。


修理には3週間かかると言われるし。


旅行には間に合いそうにない。


仕方ないのでこのまま行くしかなさそうです。

ヴァチカン美術館の予約

2010年01月16日 18時19分20秒 | イタリア旅行
サンピエトロ大聖堂の隣には、ヴァチカン美術館があります。
システィーナ礼拝堂に入るにはこちらからです。

しかも、美術館の入り口は大聖堂の広場からは遠く離れております。
夏場など、行列はすさまじく2時間待ちも普通のようです。

ツアーに組み込まれている場合はいいのですが、個人旅行の場合、大変です。
ただでさえ、時間は惜しいのに・・・・・。

そこで、裏技として以前から「HISイタリアなどの現地の支店」や、
こちらの方のように「現地の会社」を利用して、ツアーに申し込むという感じでした。


ちなみに、料金ですが、HISの「ヴァチカン美術館半日観光」場合、一人当たり65ユーロです。
送迎バスや日本語ガイドもあり初心者にはおすすめかもしれません。


現地の会社の場合は、一人当たり27.5ユーロみたいです。
(先ほど紹介したサイトの執筆時点よりも値上がりしています)


ちょっと前まではこれが精一杯でしたが、最近ヴァチカンの公式サイトから個人予約が
できるようになりました。
(以前は団体予約のみ受付)


それがこちらのサイト

こちらだと、入場時間が8時から段階的に選べ、しかも安い!!
そのお値段は一人当たり19ユーロです!
入場料は15ユーロ。それに予約代金が4ユーロ。
クレジットカードで購入後、印刷して持っていくだけ。
(なんか年々入場料が上ってます。前は12ユーロだったのに・・・・)


これで、面倒なヴァチカン美術館も思う存分楽しめるようになりました。