★clausewitzのひとりごと★

45才既婚男です。雑多なブログですがコメントお待ちしております。

接客にびっくりしたお店

2012年06月04日 18時41分23秒 | 料理屋さんへ一言
こんなお店、稀だろうから適当に読み流してください。

かれこれ5年ほど前の事(ようやく記事にします)


とあるお寿司屋へ行きました。

持ち帰り用に5000円分のにぎりを注文しました。


「はいよ!」


と、主人の返事は非常に小気味いい。


待っている間、他の寿司屋だと大体お茶(あがり)を用意してくれる。
そして、カウンター席か、他の座席を用意してくれて「そちらでお待ちください」となる。


何の案内もないので、立って待っていた。


10分ほど立っていたが疲れてきたので、勝手に席について休んでいた。
(座っていいか聞こうと人を呼んだが誰も来なかったし返事も無かった)


すると接客係のおばさん(50歳前後)に・・・・


「そこはお客さんの席だから座らないで!!」と怒鳴られる。


一瞬、凍りつく。

そりゃ、他の席が満席で後ろに列でもなしているのなら仕方が無い。

しかし、この時は客は僕だけ。50席以上ある座席全てが空いていたのだ。
(もちろん営業時間内です)



しかも何?  僕は客ではないと・・・・?



こちらのお店、寿司の味も値段もいい感じなので今まで数回利用していたのに。
主人自体は感じが良い人なのに。

結局、お茶一つ出なかった(なんだかんだで20分以上待って)



なんなんだ、あの接客係。


結局、あの後一度も行ってない。



姉に聞くと、そのおばさんは感じが悪いから嫌いって言っていた。
どうやら有名らしい。

そんな人、置いておくなよ(笑)


残された料理

2012年04月24日 22時59分33秒 | 料理屋さんへ一言
久しぶりにこのカテゴリーの記事を書こうかなと思います。
(本職の料理人さんが誰も見ていないかもしれませんが)(笑)


それは、料理が残されていたら・・・という事。


それはお互い、あってはならない事。
(中国のように、必ず少し残さなくてはいけない、って国は別として)


お店の方はこう思うでしょう。

「残すくらいなら取るなよ」
「汚い食べ方をして・・・嫌な奴だな」
「どういう教育をされているんだ」

まあ、当然です。せっかく一生懸命作ったのに残されたのですから。
その上、デザートだけは食べるとか言い出すし(別腹~♪)


ただ、客としてはどうだろう。


基本的には・・・・余程の人ではない限り、「出されたものは食べよう」と思っていると思います。
何しろ、自分が働いた給料の一部なんですから、勿体無い。
第一、残すって事には罪悪感があるでしょう。


それでも、残したのです。


その心境をお店の方は考えるべきかと。


残す原因ですが

「その前の料理が多すぎた」「頼みすぎた」
「味付けが合わない」
「想像と違った」(他のものを試したい)
「デザートを食べたいから、おなかのスペースを空けておく」

という感じですか。
店側としては、自業自得だ、って思われるかと思います。
そして半分はそうだと思います。

しかしながら、半分は別に理由がある。

例えば、多いというのであれば、事前に少し説明をするとか。
外国の悪徳なお店では「これでもか!」っていう量を提供し、その分の値段をもらう所もある。
それは例外としても、「こちらの料理は少し多いのですが」と一言あれば注文数を減らしたり出来る。
(あるいは商品自体の量を見直すとか)
大盛り店じゃあるまいに、同じ味のものをそんなにたくさん食べたくはありません。


また、味付けの問題は好みの問題とも言える。合わない人は別の店へ、と。
それはそれで分かります。僕も合わないと思った店へは二度と行きませんし。

でも、同じメニューを複数の人が残したら・・・ちょっと考えてみるべきですね。
下げられた皿はすぐに廃棄されるのだと思いますが、気になるなら少し食べてみたらいいかと思います。
僕は時々、「メッセージ」として残すことがあります。
(誤差のレベルを超えていると思う時に限りますが)
ほとんどのお店は、そのメッセージに腹を立てるかと思いますが(当然ですね)、ピンときてくれたらうれしいです。


いつもと同じ様に管理されたものを、いつもと同じ様に作っても、出来上がりに差が出ることがあります。

わざとでは無いにしても、残されたものには意味があります。
そのメッセージを無視するか、あるいは教訓とするかは人によって違うかと思います。


そうやって調べてみると、腹の立つ残飯共も教材になるかもしれませんね。

「定価」と「時価」

2011年06月26日 08時00分36秒 | 料理屋さんへ一言
Y'sさんの記事にもある時価システムの料理屋さん。


僕は、「時価システム」自体は特に問題には思いません。

さすがに「これ、いくら?」と聞いて、「うちには値段がないのです」なんて答えられたら嫌ですけど。


時価=値段が無い  ではありませんからね。

魚などの卸値が変動する場合、定価を定めると著しく不利益を被る場合が多いので、基本的に寿司屋は時価なのです。
別に「定価のある寿司屋」=「良心的」なのではありません。
ちょっと恥ずかしいのですが、一貫一貫、大体値段はついておりますので、聞いてみたらいいと思います。

一番ありがたいのは、時価は時価だけど(定価はないけど)、黒板などに「本日の値段」がちょこっと書いてある場合。

また、「今日はいいのが入ったよ」という場合。
「市場にたくさん魚が入り、比較的上等なものが安く手に入った」のか、
「特級品を頑張って競り落とした」のか、聞いてみてもいい。随分と値段が違うと思うし(笑)


ちなみに、本来、時価が似合う寿司屋で、定価設定した場合はどうなるか・・・・

大体が赤字になると思います。
氷見の「蛇の目寿し」の場合、鰤の時期と本マグロの時期だけコースというものがあります。
大体1万円とか。

しかし、鰤は同じ大きさでも日(年)によって1本6万円前後から30万円まで幅があります。
「目玉」や「カマ」などの場合、一匹に2つしかないので、予約が入るとその分仕入れなくてはいけない。
だから、毎年赤字(原価レベルで赤字)だったようです。
(ちなみに、今年は過去5年程で初めて鰤で利益が出たそうです)


客としてはお得な感じもしますが、潰れてしまっては意味がありません。
僕の場合は基本的に、「本日、鰤が大量に水揚げされました」ってニュースを見てから行きます。
その方がお互い得ですからね。

もちろん、遠方から予約されて行かれる方は気にしなくてもいいのです。
(そのために、収穫が少ない日は行くのを控えるくらいに)



もちろん、「おまかせ握り」@@@@円ってのは定価とは違います。
その日入荷したものの中から、その値段になるように調整すればいいだけですから。
日によっては、回転寿司の値段でそれ以上のものが食べることが出来ます。


ちなみに、時価システムの寿司屋が怖い場合・・・・・
「5000円くらいになるように握って」って言っても構いません。
あるいはケースの中に好みのネタを見たら、値段を聞いてみて「それを入れて5000円」ってのもいいと思う。



寿司屋はこんな感じです。普通時価です。
あるいは魚メインの料理屋はこれでいいと思う。


でも、他の業種だと本当に困る。
野菜などが高騰したのなら、それはそれで書いてくれればいいけど「値段設定がありません」ってのは本当に困る。
なんとなく「ぼったくり店」のような感じがしてしまいますし。


まとめますが、「値段変動のあるお店」は別に構わない。
だけど、「今日の値段、もない店」、あるいは「本当は値段があるのだけど客にそれを言わない店(聞いても言わない店)」
というのは困る・・・・そういう感じです。


それを「お客に値段を気にせず楽しんでもらいたいので」なんて堂々といわれてもねぇ。
逆に「気になって仕方が無い」ですよ。


どこぞのフレンチなどのように、「男性側メニュー」と「女性側メニュー」というのがあって、女性側には値段が無い
というのも微妙に怖かったりしますが(笑)<特にワイン


クレジットカード決済システムの導入

2011年06月14日 20時27分31秒 | 料理屋さんへ一言
ある意味、お店泣かせのシステム。それがクレジットカード決済。

詳しいことは開業したことがあるわけではありませんので、知っている限りで書いてみようかと。


導入するときは、CAT端末、あるいはPOSレジが必要です。
そして、加入するためには審査が必要です。
後は、業者がやってくれるでしょう。


このシステムを導入する「デメリット」についてですが、

・導入自体が面倒(審査までされる)
・設置スペースが微妙に増える
・VISAなどは手数料が2-3%(AMEXは5%くらい?)かかる
・入力ミスはお店の責任になる
・覚える(教える)のが面倒。
・きちんとサインされたものを保管しておかなくてはいけない。
・現金が入るのが遅い・・・・キャッシュフローが悪くなる

など、多分、よくご存知だと思います。
随分と大きな障害があると思います。


しかしながら、多少のメリットがあるのも知っておく必要があります。


「メリット」
・多少の集客アップ
・お店に多額の現金を置いておかなくてもいい
・国籍を問わずに、利用してもらえる
・売り上げ管理が楽になる(らしい?)
・つり銭間違いを減らせる
・お店の社会的信用がアップ(審査が通る程度、ですが)

こんなもんかな?
とりあえず、他にあったらコメントで教えてください。


ま、一番悩むところは、「手数料」対「集客(単価アップ)」だと思います。


実際、クレジットカードを使用する客ってのはそれ程多くはないと思います。
一部の高級店以外は大体現金で払っているようですし、そっちの方がカッコイイと思われています。


ただ、やはり「一部の客の立場」としては取り扱ってくれたほうがいいなって思います。



そこで、客の立場について考えてみると、


「値段を気にせず注文できる」
先日うかがったお店では、料理の値段が書いてありませんでした。
寿司屋ではありません。普通のお店。最近そういうお店が増えているのでしょうか。
その時に考えたのは、「カードが使えるのか?」という事。
万が一足りなかったら、面倒くさいなって思いました(実際は足りましたが)

後はワインなどを頼みやすい。
今日は飲みたいなって感じは、その場でないと分からないもんです。
たまたま入ったお店が、思いのほかいいお店だった場合、追加注文もあるだろうし。
やはりカードが使えると安心です。


「ポイント集めが出来る」
カードのポイントは馬鹿には出来ません。幹事の場合は特に。
どうせ他の奴にも払わせれるんだから、って事で一つ上の値段のコースを注文するかもしれません。


「現金の持ち歩きを防げる」
最近、多いみたいですね。財布に現金を入れない人。電子マネーのついたクレカ一枚しか持たない人とか。
電車もバスもそれ一枚。
現金を多く持っていると、金持ちの気分を味わえますが落としたり盗まれたりとデメリットもある。
カードの場合、盗難手続きは面倒ですが補償されるのであまりデメリットが無い。

実はこれが一番ありがたいんですよね。
カードの場合はショッピング補償もあるし。
現金は盗まれたらどうしようもない。


「家計簿をつけやすい」
明細に全て記録されます。紙の明細書ではなくエクセルで使用可能なデータ形式やPDFファイルで保存できるものが多く、
家計簿をつける手間が省ける。


「外国人も利用できる」
僕が外国へ行くとき、決済としてはまず最初にクレジットカードを使います。
現金を両替する手数料はとても高い。クレジットカードの手数料は安いのです。
ドルやユーロ以外の国では特にそれが大きい。先日立ち寄ったドバイなどはとてもじゃないが、現地通貨を持ちたくなかった。
いろんな国を旅行する人は、一部外貨収集が目的の人以外は、カードを使用する人が多いと思う。
つまり、日本では逆のことが言える。
外国人が日本に来て、相場を知らない場合、一番困るのです。寿司屋とかてんぷら屋とか・・・・。
ホテルに現金を置いてきた場合でも、カードを使えるとなると入店してくるでしょう。
言語に不安を感じるかもしれませんが、身振り手振りで分かると思います。
フロアスタッフは英語や中国語などの外国語を毛嫌いせず「分かってあげよう」と努力するべきです。

日本ではよく、分からない言葉で話しかけられたとき、真っ先に「通じる人を探そうとする」悪い癖があります。
店内の店員で英語が出来そうな人を探す。いなかったら急に困った顔をする。

でも、お店で話す言葉なんてたかがしれている。相手もそれ程高度なことは聞いてきません。
「あれと同じのをくれ」とか「トイレはどこか」とか「おすすめはどれか」とか。
何ヶ国語かのガイドを置いておいてもいいかもしれません。最近よく、百貨店などに置いてありますので一部もらってくるとか(笑)
(こちらが話せないという事のアピールにもなるし)


ただ一つ確実な事が。
それは、集客にはなっても「客が減る事はない」ということ。
現金主義の人が、お店でカード使えるようになったからって行かなくなることはありませんからね(笑)


思ったよりもメリットは少ないかな?
でも、やっぱり使用できないよりは使用できるほうがありがたい・・・・。


あ、ちなみにカードのステイタスってのは昔ほどない気がします。
今はTPOでカードを持つ時代ですので、普通カードを持つ人も多い。
逆に頑張ってゴールドやプラチナを持つ人には、持ち上げるのも一つの手かも(笑)



PS:アメックスの加盟店向けサイトはこちらへどうぞ

提供時間の問題

2011年06月10日 19時45分32秒 | 料理屋さんへ一言
(最初に大前提を読まれる事をオススメします)

うちら食べる方が考えること。

美味しいかという事が第一ですが、「どのくらいのスピードで出てくるのか」という事も結構考えます。


そうですね・・・・大体、注文から10分くらいで前菜。
その後は10分から15分おきくらいで出てくると特に問題はありません。
お店が混んでいる時は、こちらも「ま、仕方ないよね」と思うので前の皿を食べたあと15分は待てます。
んで20分を超えたら「ん?」となり、30分を超えたらイライラしてきます。

ちなみに前回訪れたとあるお店は、前菜が出てから45分間、何も出てきませんでした。
(パンすら出てこない・・・しかもランチタイムです)
その位になると、ちょっと嫌になり「二度ときたくない」と思いますね。


当然ですが、ランチよりもディナーの方が待てます。
20分くらいは普通でしょうね。


お店側としては、どの場合でも精一杯なんでしょう。
提供が遅い店でもシェフが遊んでいる、なんてことはありませんし。

精一杯やっているのに、何故、遅くなるのか。
やはりいくつか理由があると思います。


「手際が悪い」(腕の問題)
「人手が足りない」(経営の問題)
「時間のかかる料理を頼む人が多い」(メニューの問題)
「お客さんが多い」(キャパの問題)


こんな感じだと思います。


「手際が悪い」
 これはまあ、仕方ないでしょう。
 腕を磨くしかありません。
 ただ、配置を変えたりすることで少しは改善するかも。
 二人以上のシェフがいる時は、動く範囲を制限することによって自由に動けるようになるかも。


「人手が足りない」
 これもただ増やせばいい、とも言えません。
 客としては、質が落ちるのが一番嫌。出来るならシェフは一人がいいと思っています。
 もちろん、役割分担して専門化を図るのもいいですが、味のレベルは統一して欲しいです。

 ホールが回っていないようだと、そちらの見直しも必要。
 客が一番最初に見るのはホールです。
 すぐに水とおしぼりが出ない店は、それだけで評価が下がります。
 中には「最初からおしぼりが置いてある」店もありますが、あれは夏場は最悪になります。
 そのお店はおしぼりが本当に臭くて嫌になり、二度と行きたくありませんでした。
 きちんとした挨拶もかねてお水とおしぼりが提供され、きちんと日替わりの内容を伝えられると気持ちよくなります。
 (覚えていなくて、いちいちシェフに聞きに行くのは駄目です)

 後、意外に客が見ているのは、お皿を下げるタイミング。
 僕が特に見て嫌になるのが、客が帰った後もいつまでも皿が無造作に置いてある姿。
 あれは見た目に汚いし、次の客に向けてのテーブルの確保という点でも失格。
 お店に入った瞬間に、空いてるテーブルのうち、皿が残っているテーブルが2つ以上あると帰りたくなります。
 どこかのテーブルに料理を持っていった帰りに、すかさず他のテーブルをチェックし、皿を下げていいかきちんと確認してから
 音を立てずにきちんと下げる・・・・そういうお店がいいと思います。
 (なんで手ぶらで帰るのか理解できない)

 もちろん、論外の店もあります。
 まず、オーダーを確認しない。どうしてか理解できない。
 そして、別の品物を持ってきて平気な顔をする。そしてその対応。
 「申し訳ございません、すぐに取り替えます」
 というのが普通。その場合、こちらがその品物を食べたい気分でない時でも、
 「いや、いいよ。それ食べます」
 という気分になります。しかしながら
 「お客様が注文されたのです」
 と言われると、本当に腹が立つ。自分が確認もしないで勝手に間違えたくせに、なんなんだ!と。
 ちなみに、その店には二度と行ってません。


 ホールスタッフは難しいです。
 本当に教育が必要だと思います。職人気質のシェフはあまり重要性を理解できないかもしれませんが、
 ホールスタッフにも職人と同じく熟練度が必要です。場合によっては客の来訪まで左右します。
 人数が多すぎて、暇そうにしていても評価は下がるし、あんまり忙しそうにバタバタしていてもうるさく感じる。
 でも、なかなかホールにまで目が回らないかもしれません。
 大きなお店なら、ホールのマネージャーみたいのがいるかもしれませんが、普通のお店ならそんな事もできない。

 気持ちいいのは、やはりお店に愛着のあるスタッフ。シェフの奥様なら問題ないでしょう。
 サービスは難しい・・・・おそらくそれは客も理解しています。
 だからこそ、きちんとできた店は「気持ちいいし、心地いい」。だから再び訪れたくなる。


「時間がかかるメニュー」
 これも基本的にシェフの問題。
 急ぐ人が多いランチタイムは、そういうメニューは最初から置かなければいい。ディナーも同じ。
 しかし、そこが腕の見せ所。ご自慢の料理、手の込んだ逸品をどうしても提供したい、というのも当然。
 だったら最初から、そういえばいいだけ。あるいはメニューにそう書くか。
 自信作なら余計の事。客は待つと決めたらきちんと待てます。
 ある意味、ホールスタッフの問題でもあります。

 もちろん、下ごしらえをすれば解決するなら、オープン前にきちんとしておく。
 それが足りないようなら、最初から限定数にするしかない。無かったら客は諦める。
 説明もなしに、ただただ、待つのが一番嫌になるんです。


「客が多い」
 ある意味、うれしい問題。
 人気店だと普通にあるし、そうでない店なんて、うれしい限り。
 だけど、客にとっては関係ない。たくさんの客がいる=時間がかかる、となり覚悟はある程度できますが、
 想像以上に遅い場合(30分以上間隔が空くとか)だと、「もうちょっと落ち着いた時に来よう」となる。
 雑誌に載ったりして数が増える時は、どうしてもそうなります。
 落ち着いた頃に来よう、という人は半年も経てば忘れてます。というかその時の雑誌に載ったお店に興味があるだろうし。

 興味を持つ客の数の制限は基本的には出来ませんし、するのは勿体無い。
 でも、あんまり客を不愉快にするのは申し訳ない。となると方法は一つ。
 「客席の制限」か「駐車場の制限」
 どちらも、既に開店している店の場合は難しいと思う。
 でも、ゾーンで区切ってしまえば、それ程問題はないと思います。
 オープンしたてで手際が追いついていない時(シェフもホールスタッフも)は、ゾーンを制限する。
 そして、シェフが新しい厨房になれて、ホールも綺麗に動くようになったら制限を解除していけばいい。

 客としては、一杯で入れなかったら諦める。逆に「今度は予約をしていこう」と興味を示す。
 予約してくれたらお店側もやりやすい。人数も読めるし、仕込にも気合が入る。
 「おい、あそこの一角あいてるだろ、あそこに座らせろ」という客は入れないほうがいいかもしれません。
 どうせ後で「急いでいるんだ、早くしろ」って言われるのがオチですから。
 その為にも、制限する領域は、きちんと見えなくしたほうがいいと思います。


今までは、「遅い」という事を問題にしてきました。
でも中には早すぎて問題になる店もあります。

先日、地元では結構有名なお店があり、入ろうとしたら駐車場が一杯。中も一杯。
仕方ないなと諦めて帰ろうとしたら、「順番がきたらお電話いたします」との一言。
他に候補の店も無かったので「じゃぁ、お願いします」と携帯番号を教え、ショッピング。
程なくして、最初に言われた時間よりも少し早く電話がかかってきた
(この予想よりも少し長めに時間を教えるのがポイント・・・巧いと思いました)

しかし、お店に行ってみてびっくり。
注文後、即サラダとパンが出てきた。20秒も経ってない。
しかも、それらがまだ皿にあるうちに、前菜盛り合わせが来る。
サラダなんて3分の1も食べてない。サラダが来てから前菜盛り合わせが来るまで2分。
そして前菜からメインが来るまでこれまた2分!! まだサラダも残ってました。
(デジカメの撮影記録時間から判断)
そして、メインがまだ残っているうちにデザート到着・・・・。
ちょ、ちょっと・・・・って感じのスピード。
なんか、「こっちは忙しいんですから食べたら早く帰ってください」って感じに思った。
もちろん、そんな言葉は一言もありませんが、あんまり早いのも・・ねぇ。

ホールスタッフの方は、きちんと客がどの状態にあるのか見ているのでしょうか?
そして次から次へと作るシェフにも微妙な感じ。常識的に考えてあの速度で食べるのは難しいと思います。


いいお店だと、手持ち無沙汰にしている客(おそらく急いでいるのでしょう)には早く、
話に花が咲いてゆっくりしている客には遅く(といっても、皿が空ならそれなりに)と使い分ける。
みんながみんな同じような時間感覚で生活しているわけではありませんからね。


お客さんに気持ちよく食べてもらい、次につなげたいなら以上の問題も考えてみてはどうでしょうか?
味との格闘も当然必要ですが、客が体感的に「嫌な店だな」って思ったらおしまいですから。

大前提  長文注意

2011年06月05日 18時55分37秒 | 料理屋さんへ一言
このカテゴリの最初の記事は、この「大前提」にします。
最も言いたいのはこれだという事。


「口コミは気にするな」
「お客様は神様、ではない」
「味を決めるのは自分」
「サービスを決めるのも自分」


どれも同じ事を言っております。

最近のネットの普及により、口コミに触れる機会が増えたと思います。
うちも含め、皆が日記感覚で評価をします。
その中には、良い書き込みもあれば、批判的な書き込みもある。
それを見て一喜一憂しては駄目です。
喜ぶのは別に構いませんが、落ち込むのは絶対に無駄。
口コミなんて、見なくても結構です。

味付けの受け取り方なんて、人それぞれです。
濃いのが好きな人もいるし、薄いのが好きな人もいる。
料理と共に酒も飲みたい人、ジュースしか飲まない人。
それら全てのパターンに味を合わせる事は不可能ですし、必要ありません。
(客の状態を見て味付けを変えるのはもっと後の段階です)

あなたの味付けに「おお、いいね。ここ」っていう人は再訪するでしょう。
しかしながら、「味が無さすぎる。ふざけんな」とか「味が濃すぎる。味覚がおかしいのではないか?」とかいう人は、
あなたの店にはもう行きません。
例え、口コミにそう書いてあって、味の調節をしたとしても結果は同じ事。
いや、寧ろ逆効果になるでしょう。何しろ再訪した人にとっては「ん?味が変わったな・・・」となり、次が無い。

そういうものです。

我々素人も、口コミを見てお店に行くことはありますが、その評価は自分で吟味します。
「この人はいろんなお店を食べ歩いている。だから自分よりも味覚が優れている」とも思わないし、
「この人は、有名店にも批判的に書いている。だから信頼できる」とも思いません。
どちらかというと、「あ、この人は自分の味覚に近い感じがする」と思うと、その人の口コミをちょっとだけ信用します。
その程度です。


サービス業では基本的に「お客様は神様です」と三波春夫の言を是とします。
接客などでは当てはまると思いますが、味については無視して構わないと思います。
(ちなみにこの言葉、サービス提供する側が思えばいいことで、客側が思うのは恥ずかしい事ですね)



レストランというものは、「味だけではない」と思います。
しかし、いくら接客がしっかりしていても、味が悪いと僕は行きません。
この辺りも後ほど詳しく書きたいと思いますが、基本的には「味が一番」だと思います。

キャパの問題、提供時間の問題、雰囲気の問題、コスパの問題・・・いろいろありますが、基本は味。


時々、「うちでも一人1万とれるのなら、どんだけでもうまいもんを用意する。でもうちは定食屋だし」っていう人が
いるようですが、そういう人は絶対に1万の料理は提供できません。出来るならそんなことは決して言いませんし。

いい材料を使ったらいいものが出来る、と思う人は少ないと思います。

つまり、「値段」を決めるのも、あなたの腕次第なのです。


料理人は自分自身と闘うもの。
腕を磨けば、人(スタッフ、客)はついてきます。
腕が落ちれば、人は離れていく。誰が考えても同じ結論。



一番聞かれるのが・・・・・・


「じゃぁ、どんな味にすればいいと思いますか?」
あるいは
「一体どんな味だと皆様に喜ばれるのでしょうか?」
など。


は? あなたプロでしょ?って言いたくなりますが、悩んでいる人はこれで悩む。



答えは一つだけ。



「自分が美味しいと思ったものだけを提供すればいい」



ということ。じゃあ、その味覚はどうやって研ぎ澄まされるか?
あるいは、どんな味が美味しいって思うのか?

これに対しては、これまた答えは一つだけ。



「思い切りたくさん食べてください」


これが一番の修行だと思います。
イタリア料理なら、東京・大阪・名古屋の有名店、地元の店、そしてイタリアのお店。
イタリアっていっても、地方によって随分と味が変わる。材料も変わります。もちろん、値段も。
リストランテもトラットリアもオステリアもエノテカもバールも、形態によって味と値段が変わる。


同じジャンルだけ食べ歩くと、だんだんと自分の理想像が出来てくると思います。
(客側で言うと、好み)

1000軒も行けばいいと思いますが、自分の理想像がしっかり形になったらもっと少なくても構いません。
また、不確かならもっと行く必要があります。


しっかりとした、明確な「カタチ」があれば、後は再現するだけ。
一番好みと思う店で修行させてもらえばいいし、無理でも何度でも食べて味を盗めばいい。


その為の投資は絶対に削ってはいけません。
お金もそうですが、時間もそう。


「いや、店してたら時間がとれないのです」


なんて事をいう人は、先がありません。



客の立場からしたら、「定休日」なんてどうでもいいんです。


「修行のため3ヶ月間お店を閉じます」と書いてあったら、
逆にウキウキするくらいです。


もちろん、「体調不良のため、療養します」でも、腹など立ちません。



「従業員の事を考えたら・・・・」

というのも言い訳でしかない。
本来なら、月給分をしっかり払い、「それでサービスを勉強してきて」というのが理想でしょうけど、ね。



お店は、「あなた」の城です。
客の城でも、スタッフの城でもありません。
偉そうにしろっていうのではなく、全て「覚悟」してくれという事。
強固な城にするのも、自分次第って事。
逆に、努力次第でいくらでも良くなります。



僕はそういう「上昇志向の強い店」が大好きです。
「ほぼ完成されたお店」というものは大変高い評価を与えることが出来るのですが、何度も通うかというとちょっと微妙。
どっちかというと、毎回、あるいは何度かに一度「お!?」と思わせる逸品を提供してくるお店、それがいい。
そういう店は、通う楽しみがありますからね。


新しいカテゴリを作成しました

2011年06月04日 08時39分53秒 | 料理屋さんへ一言
久しぶりに新しいカテゴリーを追加しました。

内容は、「あくまで食べる方としての意見」を書いていきます。
僕は飲食店でのバイトの経験、修行の経験は一切ありません。


なお特定のお店の名前は一切出しません。
あ、いい評価のお店は出してもいいかな。
といっても、別にその日食べたお店を評価するわけではありまえん。
僕がよく料理屋さんに聞かれる事や、普段から疑問に思っている事などつらつらと書こうかな。



妻のブログはともかく、このブログまでチェックしているシェフは少ないと思いますので、
好きに書きたいと思います。
もちろん、こんな所まで見てくださる方にはそれなりに有益な情報も提供できるかと。


反対コメントも当然受け付けます。悪意のコメントは削除します。
ただ、出来るならばハンドル名と立場(オーナー、シェフ、ホール担当など)も書いていただけるとうれしいです。
店名などは必要ありません。


何個記事が書けるか分かりませんが、よろしくお願いいたします。


(なお、これを機に「映画」カテゴリーを「ゲーム」カテゴリーと統合します)