
長野まゆみ「レモンタルト」
若くして逝った姉。遺された義兄と私。一軒家でのふたり暮らし。会社での秘められた仕事。不可思議な事件の数々。―ミステリアスでスウィートな義兄と弟の物語。
長野さんの最新本、読みました。
う~ん、なんとコメントしていいのか……これは……びみょ~?
雰囲気とか、お話の作りとかは「左近の桜」に似ていると思います。
左近では主人公「桜蔵」のお相手はこの世の者ではなかったんだけど、
こちらの主人公「私」のお相手は現実の男たち。
(長野さんの作品で「私」という人称が使われるのって珍しいと思います)
もちろん、相手をさせられる男たちはめっちゃくちゃクセのある方々で、
それに振り回される「私」はかわいいといえばかわいい。
それにちょっと嫉妬しているかのような義兄の態度に萌えないかといえば萌える……けど。
義兄に惹かれているのに、仕事とはいえ他の男と同衾するのはやめなよ~、節操ないなあ~。
(って節操ある男が長野作品に出て来てかって言われるとウ~ン……氷川くん?(笑))
だいたい登場人物イニシャルっていうのは何か意味があるんでしょうか。
最後には本名出すんだから、最初から名乗ってくれたっていいじゃん、
なんて思っちゃうんですけど、きっと何か意味があるのですね?
わたしが読み取れなかっただけなんですよね??
と、まあ、いろいろ呟きましたけど、やっぱ、びみょ~だわぁ~。
「スウィート」ってどの辺が?
たしかに文中出てくるレモンタルトは美味しそうだったけどね~。
「私」と「義兄」……スウィートだったのか……。
(この帯、長野さん許可出してるんだよね?)
もっと続きそうなお話なので、それに期待しよう。