鹿沼市デジタル・コミュニティ推進協議会

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【平成26年度鳥獣被害対策優良活動表彰&受賞プレゼン】

2015-03-04 | 板荷

 2月24日に、農林水産省の「平成26年度鳥獣被害対策優良活動」の表彰式に参加してきました。会場は東京文京区根岸にある東京大学の弥生講堂です。写真は左から板荷2区の橋則夫さん、市役所林政課の廣田さん、板荷7区で前自治会協議会長の齊藤秀男さん、県上都賀農業振興事務所の駒場さんです。

 これは平成24~25年度において、イノシシによる農作物被害が顕著であった上板荷5区から9区にかけ、地元のスーパーであるヤオハンさんと板荷の住民が協働でワイヤーメッシュ柵を約9.2km余り設置した事業が評価されたものです。本事業の代表で今まで約3年間に渡り色々とご苦労いただいた齊藤さんが農林水産省の鈴木審議官から表彰状が授与されました。

 表彰式の後、全員で記念撮影です。この表彰は、農林水産大臣表彰が長崎県雲仙市の方、生産局長賞が私ども板荷地区と埼玉県秩父と滋賀県甲賀市の方の計4団体が受賞しました。なお前日に西川農林水産大臣が急きょ辞任したため、表彰状の差替えや出席者の調整などのご苦労があったと関係者からお聞きしました。

 表彰式に引続き、受賞者がそれぞれ15分程度のプレゼンテーションを行いました。

 この表彰が決まったと連絡があったのが2月4日でした。単に表彰式に出席するだけと考えていましたが、プレゼンテーションがありそのデータを13日に送らなければならないとのキツーイお達しが……。急きょコミセンに関係者が集まり、データ作成の検討会議を行いました。前日のリハまで含めると都合4回、コミセンに集まることになりました。

 この事業の目玉の部分。ヤオハンさんとの協働活動です。2年間で延べ7日間、1日あたり25~30人の職員さんにご協力いただきました。地元でも多くの方からボランティアとして熱心に柵の曲げ作業から設置作業までご協力いただきました。

 ヤオハンさんとのコラボレーションはこれだけではありません。今年度は板荷でできた柚子や小ナスを店頭で販売していただきました。小ナスの方は天ぷらやイタリアン風に加工し惣菜としても店頭に並んだんですよ。スッゴクお美味しかったです。

 他の受賞団体は地方自治体やJAが主体的に活動し地元がサポートする形式のようでしたが、地元と企業がコラボするという上板荷地区の取り組みは際立っていたように感じられました。板荷で集落をワイヤーメッシュで囲むという事業が先進的であり被害が極端に減ったことを聞きつけた他の地区にも波及し、今年度は以前に当地区の取り組みを視察した清州地区でも大々的に実施しているようです。こういった取り組みが多くの地域に広がり、野生鳥獣の被害を少しでも減らすことができればと考えています。当地区も今後のメンテナンスとヤオハンさんとの繋がりを継続していければと思っています。

 

 なかなか東大に行くこともないので、おまけの写真を掲載します。

 1970年代の映像を記憶している方もいると思いますが、安田講堂です。現在は改修工事中でした。

 こちらが正門です(赤門の雰囲気を醸し出していますが・・・)。デザインや風格などどっしりしたものがあります。