私は、仕事の都合で図書館をよく利用する。
公立図書館、大学図書館や国会図書館である。
昨日は国会図書館へ行った。
ある専門書の閲覧が目的である。
図書館であるから、他の人が利用していることがありうる。
私は前日に書籍の有無を確認しておいて、当日閲覧できなかったことはなかった。
行けば閲覧できるだろうと、軽く考えていたのだ。
ここに私の甘さがあった。
閲覧書籍をPCからエントリーすると、「利用中です」の表示がでるではないか。
仕方がない、少し待つとするか。
念のため係りの人に確認した。
すると、
「今日は、この本は利用できません。」
「どうしてですか?」
「システム上、そうなっています。」
どうも、こういうことらしい。
もしある人が、図書を全文複写(←これは著作権法違反)したいとする。
しかし、1日50ページまで且つ全文の1/2までの制限がある。
そこで、一旦退館し、再度別人として入館し、複写できるとしたら、
著作権保護が骨抜きになってしまう。
そこで、その日に一度閲覧利用された書籍は、再度利用できないようにする
ことで対処しているらしい。
つまり、利用者の便宜よりも、著作権保護を優先させているのだ。
本来はすでに本は書庫に戻っていて、閲覧要求に対応できていたかもしれない
のにである。
なんということだ。
もし、再入館者等による不正防止なら、入館時に発行する入館カードと、
身分証明書の照合チェック等、対応方法は他にもあるように思えるのだが。
ちなみに事前調査で、他の公立図書館、大学図書館に蔵書はなく、絶版と
なっている3年前発行の本であった。
念のため、神保町の明倫館にも寄ったが徒労であった。
今度は、開館と同時に入館してやろう。
(やまざくら)