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なおしのお薦め本(13)オバサンとサムライa

    文演第1期生の小川なおしさんから、お薦め本が届いています。文字数がgooブログの1回の量を超えますので、2回に分けて投稿します。

 

 『オバサンとサムライ』

          養老孟司テリー伊藤

 2004年、『武士道』という本を元にした人生指南書が流行っていました。この本はそのブームに乗って出版された対談本です。

 組み合わせが意外なのですが、養老氏によると「テリーさんと私は以前から気心が知れている間柄」とのこと。

 前書きに「テリーさんとの対論だからこそ引き出してもらった話がここにはあります。自分では思ってもみなかった結論が得られて、思わず2人で拍手をしてしまったことも何度かありました」と書く養老氏に対し、一方のテリー伊藤氏は「ついに、人間という生き物が生きるべき道が見つかった」と書き始めています。

 表題に即した結論は「ストイックなサムライ道より、元気が出るオバサン道」ということ。テリー伊藤氏は後書きにこう記しています。

 「オジサンは『あれができないからマイナス10点。これができなかったからマイナス20点』という引き算で物事を考え、どんどん自分を追い込んでいって自信をなくしてしまう。

  しかし、オバサン道は『あれもできた。これもやった。こんなに一生懸命やったんだから大満足』という究極のプラス思考で自分を認める。言ってみれば、オバサンの強さというのは全肯定の強さなのだ。余計な自己批判や自己否定は自分の人生を暗くするだけなのである」 

             -続く-

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