2020-10-07「認知能力そのものの拡張」のNさんについてです。
20代半ばのコンサルです。
まず、Nさんの体験レッスンスコアと入会時アンケートコピーです。
「Nさんの体験レッスンの主なスコア20/8/29」たてサッケイド23 数字ランダム16・17 漢数字一行〇→225、三→161、一→120 たて一行ユニット29・34 スピードチェック33・34 ロジカルテストAタイプ23/24(3分)・28/30(2分41秒)イメージ記憶28/40(2分)38/40(1分30秒)初速1,500字/分・理解度A
「Nさんの体験レッスン(入会時)アンケート20/9/5」・「体験感想」トレーニングの内容によって得意不得意が非常にはっきりと分かれていたのが印象的だった。・本を読む際、何がボトルネックになっているのかが浮き彫りになったとともに、それぞれの能力をレッスンを通じ、自分で考えているよりも伸ばしたり、補強したりができそうに思え、速読により一層興味をもった。・「入会を決めた理由」仕事の中で大量の資料を読む機会が多く、それを効率的に、より速くできるようにしたいため。・本を読む習慣はあるものの、時間の都合で中断してしまっている本も多く、そうした本を一挙に読めるようになれば、より多くを得られるようになると考えたため。
以下は、Nさんの受講70回目アンケートと最新スコアです。
「Nさんの受講70回目アンケート21/2/21」
マイナス・特になし
プラス・回数を重ねるに従い、文章をより少ないエネルギーで読解できるようになってきている。もちろんそれはクリエイトにおけるトレーニングの大前提であるが、実際に大小さまざまなスケールで今でも続いているということは非常に喜ばしい。もちろん1回目→10回目における変化率と比べると些細なものかもしれないが、60回を超えてもちょこちょこと重大な変化を感じることができている。
・その中の一つが、たてよこサッケイドの目の動きを取り入れたところ、全体的に一段階スコアが上向いたことだ。具体的には、左右の目を別々に動かし、別々の場所を見るイメージである。すると、一目で新書サイズの一列を一目でとらえられたり、スピードチェックで複数行をまとめてみることでタイムを30秒台にまで縮めたりできるようになる。ただ、調べる限り解剖学的には左右の目を別々に動かすことは不可能であるため(試しに動画をとって確かめてみたが、確かに別々に動いてはいなかった)、意識と実際に起こっていることにはギャップがある。あらゆる部分において言えることではあるが、トレーニングを繰り返しながら、正しい意識付けの方法を探っていきたい。
・頭や目に対しあの手この手で間断なく負荷をかけ、鍛えるところは鍛え、直すべき癖は直し、結果として情報処理能力と効率を底上げする。それが言わずと知れたこのスクールの目的であるが、その副産物として、自分の調子を把握して然るべきフィードバックを与える能力が身についてきたと感じる。
受講40回前後より、授業の終わりに毎回、その日の調子を10点満点で点数をつけるということをしばらく行ってきた。それをしばらく続けたところ、体や頭がどう調子が良いか悪いか、それを踏まえて何をすれば調子を上向けることができるのかがわかってきた。毎日10点を目指すとまではいわずとも、7点、8点くらいのパフォーマンスを引き出す程度であれば、多くのことがコントロール可能である。原因はよくわからないが調子が悪い、という状態に自分含め人は良く陥るが、それを恐れる必要がなくなるという事実は人生全体に非常に大きなプラスである。
・今後どのようにクリエイトにおけるトレーニングと付き合っていくかを考えるべきだと感じている。情報処理能力が向上し、当初の目的であった読書速度の向上も相当に達成された。しかし、その過程で教室で与えられる刺激はどれも、日常では得にくい種類と性質のものである。そのため、トレーニングをやめればたちどころに脳も目も以前のような省エネモードに移行する可能性がそれなりにある。高地トレーニングによって赤血球を増やしても、もとの環境に戻るとほどなくして以前の水準まで赤血球の数が減るように。
手段はいろいろと取りうるが、当面は教室に通う習慣を持ちつつ、常に底上げの可能性を探っていくのがいいのではないかと考えている。
・速読は万能薬ではく、すべての文章を50,000字/分で読むというようなことは(おそらく)不可能である。コンサルタントが書く文章など、誰が読んでもメッセージ明確でかつ、伝えたいことが一意に定まるようなレトリックが用いられている場合にはそうした速度での読書は可能である。しかしながら極端な例を言えば、「100余りの短歌を集めた本であれば文字数は解説等を含め10,000文字程度であろうから、10,000字/分で読んで一分で読了!」というのは到底正しいと思えない。さながら「ハンマーを持ったらすべてが釘に見えてくる」というような状態である。純文学や詩やある種の哲学等に顕著だが、一定のリズム・テンポで読むことによってのみ本来の意味が解き放たれるという文章は実際に存在するように思う。そうした内容を扱う本を手に取る機会も徐々に増えてきているが、視野をアグレッシブに使って意味内容をとりそれを脳内で整理することと、ゆっくり読んでみた際にしばしば起こる深い思考は現状水と油状態になっている。ただ一つ言えることとしては、文章の意味を論理的にスピーディにとらえる感覚や、文章が想起させるイメージを自分の思考へ落とし込む感覚、そしてそれらを長時間持続させる集中力はどの読み方においても極めて有効であり、読書体験はあらゆる点で豊かになっているといえる。ベースとしての情報処理能力があり、それに上乗せを行う形で、テキストの性質に合わせて違う頭の部分を働かせるという、使い分けをマスターすることも重要なのかもしれない。トレーニングの中でどのような頭の使い方をしているのか、また、テキストを読むうえでどのように頭が働いているのか。そうした点に敏感になりたい。
「Nさんの受講73回目の主なスコア21/3/6」よこサッケイド55 数字ランダ280・235 数字BP73-6(1分)109-4(2分)漢数字一行三→12,000、一→10,100、七→9,800 たて一行ユニット360・360 スピードチェック33/40(42秒)・26/40(40秒)ロジカルテストEタイプ23/30(2分23秒)・26/30(2分25秒)スピードボード6×627/30(2分38秒)・24/30(2分48秒)イメージ記憶18/40(20秒)32/40(20秒)倍速読書『埋葬』13,200字/分・理解度A-※数字BP・スピードチェック・スピードボードは、受講70回のスコアです。
第26期平日朝トレに参加したSさんが、「最近は、Nさんのアンケートを何回も読んで参考にしています」とのことです。
よくできるひとたちは、とにかく貪欲です。
ちなみに、SさんはロジカルFタイプ最終盤直前です。
Nさんには必要ないのですが、文演を受けてみませんかと誘ってしまいました
どんな「宿題」を提出するのか見てみたいという理由だけで 真
※クリエイト速読スクールHP