となりの人が気になって……うまく集中できなかった

　「となりの人が気になって、たて一行ユニット・ロジカルはうまく集中できなかった。精神面をきたえる必要があると痛感した」

　10月6日土曜1限の記録カードに上記のようなコメントがありました。

　2012-02-16「銀行の仕事の細かさ・多さに圧倒される日々で、」のＭさんのものです。

　受講24回目でした。

　　       「Ｍさんの受講24回目の主なスコア12/10/6」よこサッケイド67　数字ランダム36・44 数字ＢＰ23－6（2分）24－1（2分）漢数字一行〇→1,080、三→420、一→300 漢字二行口→84、夏→71、一→69 たて一行ユニット61、49 スピードチェック31（1分）・29（1分） ロジカルテストＢタイプ20/23（3分）16/25（3分）イメージ記憶17/40（1分）、30/40（45秒） 倍速読書『空飛ぶタイヤ』7,150字/分 理解度Ａ－

　なお、数字ランダム・漢数字一行・スピードチェックはそのコマは実施していませんので、前回前々回のスコアです。


　Ｍさんは、2001年前期8回（Ⅰ期4回Ⅱ期4回）の文スキを受けています。

◆おもしろい授業でした。自分の意見を言う人がたくさんいて、すごいと思いました。私は緊張して何も言えなかったですが、このような場に接することができてよかったです。要約の取り方は勉強になりました。（光塩女子　高２女子）

◆　他の人の文章がとても上手で、自分の文の拙さに悲しくなったが、頑張れば、私でも文章が上手になるかもしれないという希望を持って、２学期も受講したい。この講座は得ることがとても多いので受けてよかったと思う。自分の文章を批判され、先生が、ぎっしりとコメントを書いてくださったプリントをもらったのは嬉しかった。私の文についてこんなに考えてもらえたのは生まれて初めてでした。毎回配られる読みものプリントは２学期も頂けるのでしょうか？　とても面白いので、また配布してください。（光塩女子　高２女子）

　「２学期も受講したい」と書きながら、「2学期」は受講しなかったＭさん（「しなかった」のは「できなかった」、かもです。「受験に関係ないからもういいんじゃない。大学に入ってからでもいいんじゃない」と親御さんに言われたのかも、です）です

　高校生のとき「速読」や「文スキ」を受け、大学生や社会人になってからクリエイトに入会してくるひとたちには、特別な思いがあります。当時はほとんどことばを交わしていなくても、大人になった彼らとは、お互い緊張せずサラサラと話し合えます。

　「・ブログに出てくるＳＥＧ生のスコアを見てると、自分はどうなっているんだろうと思ってしまう。・結婚した。夫はつき合いのゴルフで土日はよく出かける。自分は、大学院時代のゼミ仲間と読書会などをしているから、生活が変わった実感はまだない。・一橋大には大学院も入れて7年も世話になった。記念受験だったので、試験日に初めて国立駅に降りた。後期受験は、文スキを受けていたから合格したようなもの。他ひとつしか受けていなかったから、一橋に受かっていなかったらいまどうなっているんだろうと思う。・職場には、朝8時から夜8時まで12時間は拘束されている。・職場の資格試験勉強で忙しい。こまごまとした試験が多い」

　受講21回目（9/2）のレッスン帰り、エレベーター前での立ち話です（こういう嬉しいことは、とくに忘れません）。

　高校生のときの人見知りが取れ、お喋りになっているＭさんでもあります。

　Ｍさんに足りないのはただひとつ。

　目前のことへの没頭力です。集中・没頭する前に、まず何か近道できるコツ探しをする傾向が強くあります（本人には、もっとリアルな物言いで伝えています。ここに書くと問題発言になりそうですから、控えます）。本人もそれを「精神面をきたえる必要があると痛感」とコメントし、理解しています。

　Ｍさんは、仕事で忙しいなか、これからもコツコツ通ってガラリと変わるはずです。中学高校時代に、継続の重要性を学校にたたき込まれていますから。



　ところで、Ｍさんに「となりの人が気になって……うまく集中できなかった」の「となりの人」は、別にうるさくしたり貧乏揺すりをしたりというひとではありません。

　2012-01-24「底力となる学習能力をきたえるという視点には最初驚きました」の、現在高3女子のＳさんでした。4か月後、東大を受験します。

　「成績に関しては、学校ではいいんですが、SEGでは真ん中ぐらいです。東大文Ⅲを受験します。母親と話して、こちらに高3のときに通わないで後悔するよりも、通って自分を高め、結果として後悔した方がいいという結論になりました。母は、こちらに通うことには、最初は大反対でした」と入会時に話してくれています。

　先週土曜1限が、受講23回目でした。

　　      「Ｓさんの受講23回目の主なスコア12/10/6」よこサッケイド22　数字ランダム117・115 数字ＢＰ28－4（2分）29－5（2分）漢数字一行〇→4,140、三→2,160、一→1,200 漢字二行口→345、夏→405、一→450 たて一行ユニット102、112 スピードチェック35（1分）・36（1分） ロジカルテストＣタイプ26/30（2分50秒）28/30（2分29秒）イメージ記憶18/40（45秒）、33/40（45秒） 倍速読書『カンバセイション・ピース』4,800字/分 理解度Ａ「今日は、目を動かすのが大変でした。イメージ記憶をがんばりたいです」（当然ですが、Ｓさんも、数字ランダム・漢数字一行・スピードチェックはそのコマは実施していませんので、前回あるいは前々回のスコアです）

　スコア的には、それほど瞠目するほどのものではありませんが、数字ランダムが次ページになったり、たて一行のめくりのスピードが倍になったりしているため、Ｍさんには気になったようでした。


　6日土曜は、文演第2回目があるため、こちらは遅番というか午後出勤でした。

　もし、その場にいたら、Ｍさんからみると「となりの人」である受験生のＳさんに、Ｍさんを紹介していたかもしれません。

　「集中できなかった」Ｍさんではありますが、速読とは関係ないことで、池袋駅までの帰り道、Ｓさんにいくつものアドヴァイスをしてくれたような気がします。コミュニケーション能力の高いＭさんに、Ｓさんを応援してほしかったかなということです。

　ＳＥＧで勉強し、親の関門をくぐり抜け、クリエイトまで追いかけてくる子たちがもっともっと増えてほしいがこちらの希望です。 　真






　
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