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理解と実践の違いを改めて実感した

 第76期文演(21/3/27~21/5/29)アンケートからです。

  きょうは、人事マンのRさん

 
2021-05-08本を鞄にしまわずに」のRさんです。




    Rさんの文演アンケート




Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
A.1 
文章の書き方を学ぶため。松田さんに文演を勧めていただいて、初めて書き方を知らないことに気がついた。思い返すといつも、霧の中を手探りで歩いているような感覚で文章を書いている僕がいた。


Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
A.2 
何気なく書かれているように見えていた文章の裏に、筆者の技術と工夫があることが分かった。受講前は、小説やエッセイからなにを得ることができるのか分からず、価値を見出せずにいた。受講後は、技術と工夫を実践的に学ぶことができる最高の教材だと思うようになった。


Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
A.3-1「授業前」
良い要約を提出したい、松田さんに認められたい、という思い、気負いがあった。要約の軸となる読み方、書き方を会得できていない自覚があった。期限は1か月以上先。早く取り組まねばと思うものの、なかなか手をつけられない日々が続く。提出期限の5日前にやっと原文を読み始め、翌日に提出した。自分の言葉で書き上げた渾身の要約だった。

 そんな気はしていたものの、びっしりとご指摘の詰まったメールが松田さんから返ってきた。「みなさん、この程度は言われています。ムカつかないでくださいね。これからです」と、メールの最後にはありがたいお言葉が添えてあった。提出して一息ついた、1時間ほど後のことだった。そんな気はしていたものの、とは強がりだった。書き上げたときにはなんとなくの自信があったのだ。その日は早く寝た。要約のことを忘れたかった。

 次の日とその次の日はゴールデンウィーク明けで仕事が忙しく、要約のことは忘れていた。正確には、忘れたふりをしていた。

 すぐに提出期限当日になった。改めて読み返した僕の要約は肩の力が入っていて、荒さや強引さが目立つ。時間も、自信ももうない。要点と思われる箇所を原文そのままに抜き出すことにした。自分の言葉で書く自信はもうなかった。そんなことは手練れの筆者に勝負を挑むようなものだと思った。僕は勝負から降りた。当たり障りのない要約を提出したつもりだ。


A.3-2「授業後」
読み方に大きな問題はなかった。あったのは書き方だ。自信のないところではなく、あるところで、予想とは真逆のご指摘をいただいた。はっとした。前回までの授業で教わり、頭の中では分かったつもりになっていたことが、全くできていなかったのだ。理解と実践の違いを改めて実感した。

 クラスの皆さんの要約は、同じ授業を受けて同じ原文を読んだとは思えないほど個性豊かだった。原文を抜き出すのではなく、咀嚼して、自分の言葉で書いているものが多かったのだ。僕が降りた、筆者との勝負に、皆さんは挑んでいた。皆さんの文章には、きらりと光るようなフレーズがあった。皆さんのレベルの高さを改めて思い知らされて羨ましく思った。



Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
A. 
楽しかった。松田さんと教室で顔を合わせるたびにお伝えしていたが、本当に楽しかった。学んだことはとても多い。書き方を理解できた、とは口が裂けても言えないが、書き方を身につける手がかりを掴むことはできたと思う。

 僕は瀧本哲史さんが好きだ。瀧本さんは著書のタイトルにもあるように、武器という言葉をよく使った。武器としての知を配ることで、世の中を良くしようと考えていたのだろう。

 文演は、武器としての文章思考、だと僕は思う。武器は手に入れた。より鋭く、より手に馴染む武器にして、戦いに活かしたい。

 
 最後に、ご指導くださった松田さん、サポートくださった講師の皆さま、一緒に学んだ76期の皆さま、本当にありがとうございました。速読はまだまだ通うつもりですので、今後ともよろしくお願いいたします。

 
 慶應ボーイらしいスマートなRさんのコメントです。

 ただし、彼の場合は鈍くささを併せ持っているから野心の強さ高さが伝わってきます

 速読はコツコツと、もう68回です(21/7/4)

 2020/10/31入会ですから、週2回ペースを8か月継続しています。ほぼ土日はクリエイトに顔を出していることになります。

 最初から物凄いスコアをたたき出していたわけではないRさんでしたが、ただ気持ちを前向きに持ち、淡々と続けただけでずいぶん遠い地点にきています

 これからは、勉強会などでさらに磨きをかけていってほしいです。



 今週土曜からは、Rさんの妹さんの女子大生Sさんが第77期文演を受けます(受講50回終了。21/6/15)

 レポートや論文を提出しなければならないSさんには、プライスレスになるはずです

 次の文演には、76期にお兄さんが受けて、77期妹さんが受けるひとがもうひとり。Cさんがいます

 とにもかくにも、「楽し」んでほしいです。 






          ※クリエイト速読スクールHP 

     

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