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注意深く読み、注意深く書く、という習慣をこれからも続けていきたい

  第56期文演11/10/1~12/10アンケートです。

 きょうは、東北大大学院薬学研究科を修了し、現在、医大受験に挑戦しているKさんです。



           
んの文演アンケート



 
Q.1 当講座をどんな目的で受講しましたか?
  A.1 医学部再受験のために予備校に通っています。そこの小論文添削を受け、課題に対する自分の考えを文章で表すことが下手であることを痛感しました。この状況を打破しなければと思い、助けになるものは何でもやってみようと受講を決意しました。


 Q.2 「文演」を受講して文章への印象で変わったことがありますか?
 A.2 
一つは、小説などで目にする風景描写や人物描写に対する考えが一変しました。以前はそのような箇所を「退屈だなぁ」と思っていました。しかし受講後は、ある表現に対しての問題点や巧さなどを考え、感じながら読むことができるようになりました。面白さがわかるようになった、という感覚です。もう一つは、文章で自分の意志や主張を伝える作業は、自分が過去に思っていたよりも非常に緻密で計算されたものだ、ということがわかりました。明快に主張を伝えるためには考慮しなければならないことがたくさんある。今までできていなかったことや知らなかったことが、主張と読み手との距離をどんどん離していたのだ、と思いました。
 
   
 

 
Q.3 宿題の「要約」はどうでしたか?
  A.3-1 「授業前」
 学生の時に、論文の要約をする機会がそこそこありました。そのためか、要約に対して少し自信を持っていました。宿題の要約は、今まで要約に対して知り得たことを総動員したものになりました。字数制限が絶妙だったためか、一字一字を削っていく作業も過去にないくらい丁寧に行いました。今の全力がどう評価されるのか、ドキドキしながら授業を待ちました。 
  

  
A.3-2 「授業後」 前述のとおり、要約に少々自信はあったのですが、まさかのキーワード2つ落とし。文の構造や漠然とした趣旨がわかっても、論旨を明確に表すキーワードが抜けていました。核が見えていない。自分が書くときも核を意識できていない。これが、うまく文章が書けない原因の一つだと思いました。もっと注意深く読み込んで、筆者と対話するようになりたいです。巧い表現やキーワードを取れている方の要約を読んで、目から鱗が落ちました。同時に、「上には上がいる、これからはもっと謙虚にやっていこう」と思いました。  


 Q.4 全体的な感想をお聞かせください。
 A.4 
受講期間の半分程、体調不良が続きました。でも、文演だけは受けなきゃ! という思いで毎週通いました。10分ほどの遅刻を一度したきりで、気がついたら皆勤賞です。そうなったのも、1週でも聞き逃すのがもったいない気がしていたからだと思います。文演を受けると、不思議と何か書いてみよう。という気持ちが湧いてきます。それから、要約の回では「ペンは剣よりも強し」という言葉の意味が深化しました。注意深く読み、注意深く書く、という習慣をこれからも続けていきたいと思います。

                

 Kさんとは文演の後半、一度、個人的に話す機会がありました。

 「自分はいま微熱や身体の痛みが続いたりしていて、予備校を1か月以上休んでます。文演での授業態度が悪いかもしれませんが、すみませんが目をつぶってください。どうしても聴きたいので来ているのですが、身体の不調で集中が続かないときあります。そんなときに限って松田さんと目が合ってしまいます。退屈しているわけではありません。誤解されているといけないので、お伝えしておきたくなりました云々……。あと、仙台での学生時代のことですが、いまでもあれは本当に体験したんだろうか、夢だったんじゃないだろうかという愉快なことがあります。いつか書いてきますので読んでいただけませんでしょうか。とか言いながら、きっと、クリエイトへもう来なくなる日、パッと講師の方に手渡して、すぐ帰るような気がしてもいるんですけど

 たしか、こんな内容だったかと思います。

 言いにくいこと、でもコミュニケーションを維持するには大事なことを、Kさんはピンポイントで話してくれました。

 体調不良にも関わらず自ら体を動かし、こちらに十分な説明してくれたKさんには、他人の生命を丸々あずかってしまうお医者さんという仕事が似合っています。


 Kさんの要約は、何年かに1人ぐらいしか取り上げられないポイントを把握していました。

 この点に関しては、第56期はKさんを含め3人もいました。驚きました。  
  

      
 

   

              ※クリエイト速読スクールHP

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