お母さんはあなたを愛していたよ

   今朝の毎日新聞社会面、四川大地震の記事のなかに「携帯に遺書」というコラムがありました。

  生まれてまだ4カ月の赤ちゃんに残した、お母さんのメールです。　　真

 

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　中国・四川大地震：

　「お母さんはあなたを愛していたよ」　携帯に遺書

　◇がれきの下、我が子守り

　【北川（中国四川省）稲垣淳】「お母さんはあなたを愛していたよ」。中国・四川大地震に襲われた北川県で、赤ちゃんをかばう形で死亡、発見された母親が携帯電話にメッセージを書き残した。母から幼い我が子への「遺書」になった。

　新華社通信によると地震発生翌日の１３日昼、建物の崩壊現場で女性は両手を地に突き、ひざまずいた状態で発見された。隊員が死亡を確認し別の場所へ移ろうとした時、声が聞こえた気がした。一人の隊員が女性の体の下を探った。「赤ちゃんもいるぞ。まだ生きてる！」

　助け出された男の赤ちゃんは生後３、４カ月ほど。母親が覆いかぶさっていたおかげで無傷で眠っていた。赤ちゃんをくるんでいた毛布から携帯電話がこぼれ出た。画面には「もし生き延びられたら、お母さんがあなたを愛していたことを覚えていてね」の文字。隊員たちも、メッセージを回覧して涙を流さない人はなかったという。

毎日新聞　2008年5月20日　東京朝刊