オーガニック化粧品について考えてみる。
日本でオーガニック認証を得ているのは食品を対象とした有機JASであり化粧品については認証されていません。
そのため現時点の日本で発売されているオーガニック化粧品については『言った者勝ち』と言う感じになっています(そのため消費者を惑わすような表示が多い)
現時点ではオーガニック化粧品と謳っている商品は次のようなものです。
1、エコサート認証(海外でのオーガニック認証)を受けている商品
2、一部にオーガニック原料を配合している商品
3、植物由来・天然成分由来原料を配合している商品
まだ、こんな基準でしかない日本のオーガニック認証の化粧品なので、消費者にとっては非常に分かりにくく、またメーカーにとっては有利と言うことが言えると思います。
最近もCMで見かけたTシャンプーは『オーガニック成分配合』と声を高らかに謳っています。でも、これは原材料の一部にオーガニック認証を得たものを配合していると言っているだけで、それを聞くと凄く良い製品に思えてしまうから不思議なものですね。
ところが、その商品の全成分表を見るとこんな感じです。
水、ラウレス硫酸Na、コカミドプロピルベタイン、塩化Na、チャ葉エキス、トレハロース、アルギニン、マルトデキストリン、ポリクオタニウム-10、グアーヒドロキシプロピルトリモニウムクロリド、PPG-7、イソプロパノール、クエン酸、水酸化Na、硝酸Mg、EDTA-2Na、安息香酸Na、メチルイソチアゾリノン、メチルクロロイソチアゾリノン、香料
皆さんはこの表示をご覧になって、どの成分がオーガニック認証の原料かお分かりになりますか?
また、この中に表示指定成分(アレルギーを起こしやすい原料)が何種類あるかがお分かりになりますか?
それが分かればアレルギーや敏感肌の方はこの商品に手は出せませんね。
それでもオーガニック成分配合と書かれていたら、それは良いものかと思ってしまうから困り者です。
セーヌ・シリーズやラ・ポーデュベベのシリーズにはエコサート認証を受けている原料や、その他の原料も全てが天然成分由来の安全な原料だけで作っています。
それでもあえてオーガニック化粧品を名乗らないのは、あいまいな現在のオーガニック認証では、それを名乗るほどの価値が感じられないからです。
ようやく日本の化粧品業界にも本格的なオーガニック認証基準を作ろうと言う動きがありますが、それはそれでオーガニック認証を語る粗悪な商品が多く出回るかも知れませんね。
今のところ消費者の皆さんはオーガニックと言う表示だけではなく、その他の配合原料にも十分注意する事が大切です(特に防腐剤や香料にはご注意を)
そして、どんなに安全な商品でもアレルギーや敏感肌のかたは、必ずパッチテストなどを行い、自己防衛に努めてくださいね。