最近はセーヌシリーズの開発に対して感謝の声をクレールのお客様や他のサロン経営者の方々から多く寄せられるようになりました(本当に嬉しく思います)
先日、私は菓子工房yamaoの社長さんとのお話の中で、私たち職人にとっては消費者の方々の喜びが自分たちの一番の楽しみであることを改めて感じました
それは社長さんの「美味しさを追求するためには過剰でも、しっかりコストをかけることが私たちのような小さなお菓子屋さんに出来る最大のサービスだと思う」と話していた事に全て現れています
例えば、ケーキやジャムの素材は季節や産地などがバラバラで、同じ農家から仕入れても、それぞれに味の違いを感じるから最終的な完成には多少の違いがあるけど、その商品がトータルで美味しければ問題はない
だけど大手のお菓子メーカーは、どんなに大量生産しても一定の味を安定供給しなければクレームに繋がるため様々な食品添加物で調整しているようです
確かにそう感じるのは、私の行きつけのパン屋さんの食パン(めちゃ美味しい)でもオーナーさんが「防腐剤を入れてないから早く食べてくださいね」と言ってますが、たまたま同じ日に母親が買ってきた大手メーカーの食パンを同じ日数(3日)置いていたら片方にはカビが生えたけど、もう一方はなんとも無い
その後も大手メーカーさんの食パンは消費期限を過ぎてもカビが生えないのです
これを知ってしまうと怖いですが、それには消費者も安価や利便性を求めるあまり良くない事もあるのでしょうね
私たちの美容業界でも全く同じで、大型チェーン店(かつては私も働いていましたが)では経費がとても掛かるために経営上、出来るだけのコスト削減を徹底しています(あまりにも酷いから書けないけど)
もちろん大手メーカーさんのヘアケア商品などには巨額な宣伝費とロープライスの狭間で原料のコスト削減は尋常ではありません
これでは髪や頭皮の健康を守るのに満足のいく商品など決してできないことは美容師なら誰でも知っていると思います。
クレールのHPでは今までに様々な業種の素晴らしい職人(個人商店)さんをご紹介してきましたが、その方々に共通しているものは決してチェーン店展開や有名店にならなくても(むしろなりたくない)自分自身が楽しかったり納得できる物だけを提供し続けると言う強い信念を持っていることです(だから決してディスカウントなどしないし興味も無い)
私は職人とは上質だけを求め鍛錬する人ばかりだと思っていました
でも最近では競合店に負けないように集客数や利益率ばかりを追い求めディスカウントやコストの削減に執着している事が見て取れます
それを見ていると職人から経営者になる事で合理性を優先する人がたくさんいるんだな~って悲しい思いでいっぱいになります
クレールを含め私がこのHPでご紹介させて頂いている職人さん(経営者さん)はコストの制約など気にすることなく良い結果だけを求め仕事ができることに喜びを感じ、職人としては最高に幸せな事なのかもしれませんね
消費者には喜びを経営者にはやりがいをいつまでも純粋にそれだけを求め自由に頑張りたいと思います