茶陶遊人の部屋

日々の日記と、お茶と地元の歴史等を発信していきます。最近はk-popにはまっている韓国好遊人です。

茶掛けにある禅語を学ぶ「以心伝心」とは・・・

2024年10月25日 | Weblog

一般に茶の湯と禅には何か関係があるらしいということは知っている方が多いでしょう。茶と禅の関係は栄西(1141~1215)という禅僧が茶の種を中国から持ち帰ったとこっろから生じています。その種を明恵上人が栄西から譲り受けて京都の栂尾に植え茶園が始められました。そして禅寺で座禅の前に茶を喫する習慣が始まりました。禅林茶湯です。そうゆうことが積み重なり珠光の「茶禅一味」(茶の修行は禅の修行のひとつである)いう考えが生まれ、茶の湯では禅僧の墨蹟を重んじるようになり軸にして飾るようにしました。これを茶掛けといいます。「以心伝心」=お釈迦さまが跡継ぎをお決めになるとき、大勢の弟子たちのなかで跡継ぎの当人だけが自分だとわかっていたというお話があります。これが以心伝心。禅では、言葉や論理だけでは説明できないような奥深く微妙な真理を無言のうちに伝え合うことをいいます。それは美しい心、澄んだ心が求め合う、聖なるデュエットなのでしょうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする