茶陶遊人の部屋

日々の日記と、お茶と地元の歴史等を発信していきます。最近はk-popにはまっている韓国好遊人です。

[二十四節気] 霜降・・・この時期降る雨「八入りの雨」とは?

2024年10月30日 | Weblog

[京都二十四節気] 霜降

今年は10月23日から二十四節気の「霜降(そうこう)」に入ります。霜降は文字どおり「霜が降るようになる」の意味です。「霜降」の次の二十四節気は「立冬」で暦の上では冬に入ります。「八入(やしお)の雨」とはどんな雨?一雨ごとに木の葉を色濃く染めていく雨を「八入(やしお)の雨」といいます。「ひときわ」「いっそう」という意味のこの「一入」は布を染めるとき染料に一回浸すことです。そして何回も浸すことを「八入」といいます。古来より春の桜、秋の紅葉と称されてきました。 百人一首のなかに三十六歌仙の一人猿丸太夫の歌があります。「奥山にもみじ踏み分け鳴く鹿の声聞くときぞ秋は悲しき」 奥深い山でもみじを踏み分けながら鳴く鹿の声を聴くとき秋はひときわもの悲しく感じられる」また俳句にもあの良寛さんが臨終の際に、彼をみとった弟子の貞心尼に言い残した句に

「裏を見せ表を見せて散る紅葉」 物事にも人間にも裏があり表があるそのことを認めさらけ出して生きて散ってよいではないか。と良寛さんは残しております。晩秋は冬が近くなってくるように感じられますがこの頃を「冬隣」といいます。貴重なる晩秋の日を心残りないように満喫したいですね。

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