ヨナス・ヴィンゲゴー要するヴィスマ・リアースバイクはサーベロのエアロロードS5と軽量ロードのR5を使い分けていました。ただ、今年のツールでヴィンゲゴーは後半の山岳ステージでも軽量のR5ではなくS5をチョイスしています。ヴィンゲゴーのS5はスラムREDのフロントシングル50Tにリア10-36Tというセッティングで、山岳ステージであっても平坦路や下りのスピードを優先していたことが分かります。ただ、このセッティングでポガチャルに完敗しているので、来年も同じ選択をするのかは疑問です。
ヴィンゲゴーとヴィスマはS5のフレーム重量を軽量のSARMのコンポーネントで軽減しようとしたのでしょう。来季もヴィスマとモビスターにリドル・トレックがSRAMのコンポを使用するようですが、チェーントラブルが多発している新型REDを避けるチームも出始めているのが実情です。レッドブル・ボーラ・ハンスグローエは来季からシマノのDura-Ace Di2にコンポを変更するようです。S-WORKS TARMACはフレーム重量的にDura-Aceを搭載しても問題ないことは明らかなのですから。モビスターはヴィスマと同じでフレーム重量をコンポの軽さで補おうという意図があるのでしょう。
注目なのが先に発表されたばかりのコルナゴY1Rsです。データを見る限りAEROAD CFRを上回るエアロ性能がありそうです。ただ、重量があるので、ポガチャルがこの新型エアロロードを山岳ステージでも使うのかという疑問があります。明らかにエアロに全振りしたエアロロードだからです。加えて、今年ポガチャルはV4Rsでトリプルクラウンを達成しているので、ポガチャルにここまでエアロ化したバイクが本当に必要なのかという疑問です。まあ、今年のポガチャルはクラシックレースでの独走勝利が多かったことを考えると、クラシックのワンデーレースではメリットがあるのでしょう。また、ポガチャルをアシストするメンバーにとってもこのエアロバイクは歓迎でしょう。ただ、山岳ステージではV4Rsを使うのではと推測しています。
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