ファッション業界に携わっている友人や取引業者の方に、現在の流行をお尋ねしても、過去のギャル系、ストリート系、アメカジ古着の様な圧倒的な物は無いと答えられます。先日の東京の出張で、渋谷で10時半からの講習会でしたが、9時半頃に渋谷駅に着いてしまったので、ハチ公前のスクランブル交差点で30分程ファッションウォッチングをしていました。男性に関しては、基本的に古着やストリートブランドMixのアメカジというのが圧倒的でした。流行とされるお兄系と言われる、ホストの兄ちゃんの私服的?な感じの物は意外に少なく、たまに見かけても、どう見ても本物のホストの方が仕事の後どこかで時間を潰してこれから帰るという姿です。これも意外ですがB系の方がそこそこいらっしゃいました。この方達もB系ファッションというのではなく本物のラッパーなのでしょうか?女性は本当にいろいろでした。最近セシルがちょっとシックになった様に、ギャルではあるのですが、以前のココルルやアルバのような派手さはなく、お姉系に近いギャルは多いかな?と感じました。カジュアルかエレガントかに二分されるような感じでした。アユが着用している風のデカサングラスユーザーも多かった。サングラスで思い出しましたが今年になって、地元の男子中高校生が、ちょっと角度のついたサングラスをかけているのを見かけます。それも坊主頭で甚平を着ている子もいたり、、、ギョッとします、、、こういうの流行っているのかな?と疑問に思っていましたが、東京にいた数日間でこの様な中高生を見かける事はありませんでした。鶴岡の一部中高生でのブームだったのでしょうか?
1人のお客様でエイプとステューシー等を沢山持ってきていただいた方がいらっしゃいました。もちろん気を使うのが真贋です。エイプやエビスは一時ネットでコピー品が大量に出回ったので、ちょっとでも疑わしい物はNowhereJapan(今はエイプカスタマーセンター)に直接問い合わせをします。担当者にもよりますが、エイプとしてもコピー品が出回る事は防がなければならないという使命もあるので『その様なデザインはありません』『Tシャツは全てMadeInJapanです』等、答えていただけます。だいたいはタグで判別できます。年代によって何種類かあるのですが、文字の形や印字の濃さが決めてとなります。裏原の古着屋さんに行くと以前の仕様も見る事ができるので、とても勉強になります。今回持ってきていただいた商品は、ほぼ(笑)正品でした。お売りいただきまして本当にありがとうございました。数が多いので、どの様に展開していくか?思案中です。
アメカジ商品の輸入品の協力、提供をしていただいていますD社様からパキスタン製のベースボールシャツを融通していただいていました。今迄、ロックミュージシャン物数柄提供していただきましたが、新品である事で近年ロック柄Tが流行っているので、レトロ調にデザインした復刻物であると思いこんでいました。それが、今になって70~80年に作られたバンドのツアー様の新品のデッドストックであると気づきました。D社の社長様からは確か言われていたような気もしますが、昨年あたりオークションでは1万円を超える値段が付いていたりもしていたそうです。パキスタンは優良な綿の産地で、素材としても独特の柔軟性があります。AC/DCがヘッドライナーのモンスターズオブロックの物は私が買ってしまいました。オジーやボンジョビ、ゲイリームーアのロゴがAC/DCの半分以下というのも面白い。4000円です。

また東京出張の話になるのだが、今回はストリートブランドの聖地裏原宿に行ってまいりました。年に2回位は行くのですが、今回の様に時間が無い場合はエイプとヘッドポーターは押さえる事にしています。ご存知ステューシーやシュープリーム等のインポート物はいろんな所で購入できます。エイプの場合は日本では確か18店舗のみの販売で、特にここでの限定品は多いのです。またヘッドポーターはネット通販と裏原の直営でしか販売していないので、この2店はいつも人が絶えるなくごったがえしています。残念ながらヘッドポーターは定休日でした。まず初めて行く人はこの2店を事前に場所を調べて行っても、簡単に探し出せないと思います。いずれの店に店名を書いた看板が一切ありません。ヘッドポーターの場合は裏原の入り口の小さな店ですが、小さな店に沢山の人が外まで連なっているので『ああここか?』と思うかもしれませんが、エイプの場合地下にあって、先述のとおり看板がない。そのビル自体の看板はあり2階と1階の店舗名は書いてあるのに、地下という表示はあるのに、敢えて空白になっています。意図しているのはわかります。ブランド力の凄さですね?今では場所も有名になっていますが、子供の頃に地図に×を書いておもちゃを土の中に埋めて宝探しごっこをした、そんな感覚でもあるのでしょうか?ある方に言わせれば殿様か?という事ですが、いやいや戦術的に大きな物を感じます。安売りもしなければ、宣伝もしないでブランド力を高める。かくありたいものですね。
昨日はすごいのが入荷してきました。リーバイス501XXの1950年~50年中ごろのオリジナルです。もちろん赤耳、隠しリベット、bigEで、ボタンの裏に刻印が無く、トップボタンまわりがVステッチ、リベットの文字が細いので間違いなく1955といわれるモデルです。外見にペンキが少々ついているだけでダメージは少ないのですが、内側は少し手を入れています。今回売っていただいた方は、前回大量にお売りいただいた方ではございません。つくづく鶴岡にはヴィンテージをもっていらっしゃる方が結構いらっしゃるんだなぁと思いました。おとといいらっしゃって、見積もりをさせていただきましたが、多分他店を回られたのだと思います。昨日再来店していただいた時には、思わず『勝った』とガッツポーズでした。まず当店にこれから先、入荷してくる可能性は極めて低いと、しばらくは『参考品』としてショーケースに並べさせていただきます。もちろん最終的には店かヤフオクで売ります。
私も商売柄?ヴィンテージといわれる物は何点か持っています。中でもエアジョーダンはバスケをしていた事もあり、神様ジョーダンは大好きだったので1番の宝物です。(AJの1stオリジナルはもうヴィンテージというカテゴリーになってしまったのです)1st以降もいいシューズはありますが、(実際バスケをしては、7thがインナー付で脱げにくく、軽く素晴らしいシューズでした)やはりスゥオッシュにウィングマークの1stが最高です。画像をご覧下さい。ジョーダン1stのオリジナルが今日、お売りいただきまして3つになりました。私の持ち物は入っていません。この辺『店長がAJが店に欲しくて欲しくて』という気持ちをお客様に伝わっているのが、とてもうれしいのです。もちろん、その分間違いなく他店の倍は払っています。もちろんリーバイスのGパンのヴィンテージといわれる物ももってはいますが、でもGパンに関しては、赤耳だとか隠しリベットというより、インディゴブルーの残り方、色落ちの具合、裾の髭、パッと見た目重視です。ヴィンテージでも無いのに『栗本さん高そうなのはいていますね』と言われたりします。『いや、ウチで4000円で売ってる物ですよ』というと宣伝にもなりますし。ヴィンテージ物を着ている時も『当店で○○○円で売ってる安物だよ』という嘘もよく付いています。すみません。今、個人的には東洋エンタープライズやリアルマッコイのヴィンテージはヤフオクでも狙っていますが、なかなかお手頃価格では落ちませんね。
画像をご覧ください。沢山のヴィンテージジーンズが入荷しました。と言っても業者から買ったものでも直輸入したものでもございません。この半分はある個人の方が売っていただいたのです。鶴岡にもヴィンテージ物をもっていらっしゃる方はかなりいらして、いままでも結構売っていただきました。今回は1人の方が501の赤耳とかビッグEのオリジナル(復刻物ではなく)を何点も持ってきていただいたのです。家にはまだいいのがあるからと、こちらも精一杯の値段を出させていただいたきましたが、すんなりと置いていっていただきました。私の大好きなジョーダン1stのオリジナルもです。505のビッグEのとても状態の良いものと他1点は価格が合わなかった様ですが、ありがとうございました。売っていただいたから言うわけではありませんが、マニアにありがちなクドサ(失礼)もなくさっぱりとした気持ちの良い取引ができました。以前、飲み屋での話ですが、隣にいるグループの中にヴィンテージマニアの方が1名いらっしゃった様で『今日はいてきたGパンは501の66モデルのオリジナル云々、、』トウトウと語っている方がいました。その方がトイレに立った瞬間『誰だ、あいつを呼んだのは。酒がまずくなる。早く帰せ』と悪口が始まりました。それから、俺のはいているのは赤耳だとばかり裾を折ってみせている方もいらっしゃいます。確かにオリジナル物はカットする事にためらいがあるものでアリかな?と思いますが、どう見ても復刻レプリカ物です。特にGパンの場合はヴィンテージをはいていても一見ではわかりにくいものですが、かと言って知ってもらおうとする言動はどうなのかなぁ?と疑問に感じます。某ヴィンテージの権威の方のエッセイで『ヴィンテージを着るという事は99%が自己満足。自己満足であるからヴィンテージである事を言いふらすのは邪道で、着る意味すら無い。もし価値ある物を着ている事を他人にわかってほしいのなら、ヴィンテージ以外の思いっきりロゴの入ったブランド物を着るべきだ』とおっしゃっていました。自己を満足させる為の、自己を高める為のヴィンテージ。私もそう思います。この度、たくさんのヴィンテージを持ってきていただいた方にも、そのような素敵な香りを感じました。